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【ダムド・面高翔五】仕事術、クルマ愛、ワックスがけについて語る。

SurLuster Garage Talk with Car Lovers Vol.1 DAMD

神奈川県大和市に本社・工房を構えるカスタムパーツメーカー「DAMD(ダムド)」。その名前は"Dream AutoMotive development & Design"に由来する。父上が1980年代初頭に創業した同社を継承しながら、前職で培ったマーケティングや、ユーザーとのコミュニケーションスキルを活かし、カスタムの業界に新風を吹き込んでいるのが、今回ご登場いただく代表の面高翔五さんだ。ご自身が生まれるよりも前に生産されたいすゞ車、117クーペを愛車とするエンスージアストでもある面高さんに、お仕事のほか、独自のクルマ論、カーライフの楽しみ方について聞いた。

Chapter
小さなFRP工房が世界から注目を浴びるまで
目標は「乗る人の人生を彩り豊かにする」こと
ジウジアーロのデザインに魅せられて
ワックスがけは愛車との対話
インタビューの模様はこちら
取材協力:株式会社ダムド
記事で紹介したアイテム

小さなFRP工房が世界から注目を浴びるまで

面高さんの父上が立ち上げた「ダムドワークス」は、FRP製のエアロパーツ製作を得意とする工房だった。

「当初はバイクカスタムを手がけたそうですが、初めての仕事らしい仕事はクルマのエアロパーツ製作でした。イタリアのカロッツェリアのように、コンセプトカーを作る感覚でデザイン、製作をしていたそうです。」

「東京オートサロン」の前身、「エキサイティングカーショー」の時代から、オリジナルのエアロパーツを装着したカスタムカーを出展。話題をふりまいてきた。

’85年に「ダムド」として法人化、神奈川・厚木に研究開発工房を、鹿児島にFRP工場を設け、現在の礎を築く。90年代には当時一世を風靡したスズキ・ワゴンR用のボディキットを開発。

「そのサブカルチャー的なアプローチが人気を博し、14種類ものバリエーションを用意しました。」と面高さん。

’00年代、自動車メーカーがいわゆる「ファクトリーカスタム」に参入。ダムドもトヨタなどとの共同開発を開始、要求される高い品質基準に応えながら、高度な技術力を有するパーツメーカーへと成長してゆく。

そんなダムドに注目したのは日本人だけではなかった。’03年、映画「ワイルドスピード」の第2弾、“2 Fast 2 Furious”で、主人公が乗る三菱ランサー・エボリューションVIIにダムド製のエアロキットが装着され、スクリーンに登場したのだ。「映画に使いたいからと問い合わせがあり、数セットをアメリカに送ったのです。しかし公開情報が届くまで詳細を知らされていませんでした。」ポスターのビジュアルを見てとても驚いたというが、これが足がかりになり広く海外にもダムドの名が知られるようになった。

90年代に人気を博したスズキのワゴンRのカスタムがダムドの名を広く知らしめた。「ラムチョップ」と名付けた黒いピックアップはショーカー、星条旗たなびく"Heart Beat"は大ヒットシリーズとなった。左下はダムド製のエアロが装着され、「ワイルドスピード」第二弾の劇中で主演のポール・ウォーカーが乗った三菱ランサーエボリューションVII。

目標は「乗る人の人生を彩り豊かにする」こと

ここ数年、ダムドはスズキ・ジムニーをはじめ、ハスラーやホンダ・N-VAN、ダイハツ・タフト、スズキ・エブリィなど、旬の軽自動車のためのパーツに注力している。これらに共通するキーワードは、「ネオクラシック&アウトドア」だ。若い世代はクルマへの興味が薄いと言われるが、面高さんの愛車である117クーペを見た同世代(30代)の仲間はみな、クルマ好きでなくても興味を示すという。一方で旧いクルマはもちろん、手に入れるのも維持するのも大変だと情報として知っている。

「ならば、ヴィンテージ風にカスタムした新しいクルマを提案をしてあげようと考えたのです。人気のキャンプやサーフィンは道具が多いこともありSUVが欲しくなる。でも大きいクルマはちょっと、という人にフィールドに似合う軽自動車のカスタムをご提案しています。」

ユーザーとのコミュニケーションにも注力しているという面高さんは、'14年に入社するまで営業職やITベンチャーなど異なる業界にいたそう。そのキャリアをベースにカスタムの業界を俯瞰すると、パーツの購入プロセスやPR手法など、今の時代感覚からズレているところがあると感じた。

「高品質でユニークなプロダクツを作ってきたノウハウを生かしつつ、時代にあわせたマーケティングを取り入れるようにしています。」

製作したデモカーとともに、パーツの価格、送料、ペイントや取り付け工賃など完成までにかかるコスト、納期までつまびらかにして、顧客が気軽にカスタムカーに乗れるよう配慮している。

ハードルをできるだけ低く、クルマに詳しくないお客様でも一歩を踏み出しやすくしたい。だから、カスタムに精通したショップだけでなく、最寄りのディーラーでも注文できるように、取り付けがしやすいようにしているという。

「昔も今も、人と違うクルマに乗りたいと考えるお客様はいらっしゃいます。目標はダムドの製品を選んでくださったお客様=乗る人の人生を彩り豊かにすること、そしてお客様はもちろん、販売してくれるお店、私たちダムドの3者がハッピーになれるようにすることです。」

面高さんの愛車はご自身が生まれるよりもずっと前に生産されたいすゞ製の117クーペ。その流麗なスタイリングは、イタリアのカロッツェリア・ギアのチーフデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロが中心になって生み出したもの。日本屈指の名車は、若い世代にも強いインパクトを与えているのだ。

今ダムドが前面に打ち出しているコンセプトの核になってるのは、登場以来の人気が続いているスズキ・ジムニーのカスタム。左上は数あるバリエーションのひとつで初期型ジムニーを彷彿とさせる「ザ・ルーツ」。ホンダ・N-VANがベースのカスタム「マリブ」(右上)は東京オートサロン2020のKカー部門最優秀賞を獲得。スズキ・ハスラーがベースの「カラビナ」(左下)、ダイハツ・タントがベースの"80's"も、ヴィンテージ風でアウトドアフィールドに似合う軽自動車のカスタムを体現している。

ジウジアーロのデザインに魅せられて

父上のお仕事柄、クルマが身近であり大好きだったという面高さんが幼い頃に何十回も見たというほど夢中になったのが映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。

「特に登場するタイムマシンに釘付けでした。それがジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたデロリアンという実在のクルマだということは後から知りました。」

免許を取って初めて乗ったのは父上が所有していたフォルクスワーゲン・カルマンギアだった。

「レッチリを聴きながら江ノ島へドライブして、もの凄く充実した気分になったことを鮮明に覚えています。僕にとっては、クルマは移動手段というよりも常に憧れの対象なのです。」

初めて自分で選んだという現在の愛車、いすゞ・117クーペとの出会いは雑誌の表紙だった。

「一目惚れでした。購入を決めてからそのスタイリングがカロッツェリア・ギアのチーフデザイナーだったジウジアーロの手によるものだと知りました。カルマンギアもカロッツェリア・ギアのデザインが原型だというし、何か運命のようなものを感じて、僕はジウジアーロのデザインが好きなんだなー、と気づかされました。」

いかにも快調そうなサウンドを奏でる117クーペ。そのコンディション維持にも気を使っているという。

「ガレージで保管して、できるだけ頻繁にエンジンをかけて走ってあげるようにしています。雨の日は乗りませんが、休日はもちろん通勤でも乗っています。長く乗らないとスネちゃうような気がして。」と愛車を眺めながら楽しそうに言った。

惚れ込んでいるポイントはいろいろあるという面高さんに、117クーペの一番好きな部分はどこかと尋ねると、クルマの斜め後ろにしゃがみ、「ここから見たところです!」と教えてくれた。確かに、グラマラスなボディの抑揚や、ルーフからリアエンドに流れるラインが美しい!

ワックスがけは愛車との対話

『旧いクルマは優しく洗いなさい。』

そう父上から教えられたという面高さんのカーケアは、洗車からはじまる。

「晴れた日にシュアラスターのカーシャンプーで洗います。昔から父親が使っていたので僕も自然に愛用するようになりました。」

他の製品も使ってみたが、シュアラスター・カーシャンプー1000の泡立ちや汚れ落ちが一番だという。

「117クーペを手に入れた頃は頻繁にワックスの2度がけをしていました。固形ワックスも父親譲りでシュアラスターの製品を使っています。」

そう話す面高さんだが、近頃はスプレー式の簡便な製品などを使う機会が増えていたそう。

「今回久しぶりに固形ワックスを使って磨きました。正直言って、手軽なものに甘えてしまっていたことを反省しました。今回使ったシュアラスターの『マスターワークス』は最高峰なだけあって本当に伸びがよくて、パッと拭き取れる。笑われるかもしれませんが、磨いていると愛車に『ヨシヨシ!』ってしている感じになるのです。キレイになったらどこに行こうか?などと愛車と対話しながらワックスがけしていました。」と笑顔で続ける。

「やっぱり固形はいいですね!ペイントの深度がより深くなった感じがします。まるでクリアを吹いたみたいにボディカラーに深みが出ました。愛車を眺めながら、『ジウジアーロのデザインはやっぱりカッコいい!本当にいいクルマだなー!!』と惚れなおしてしまいました。時間をかけてワックスをかける価値があると痛感しました。」

固形ワックスの効果を再認識したと言う面高さん。今回のご取材でも終始真剣に、そして楽しそうにマスターワークスを施工。一段と美しく艶っぽくなった117クーぺのコクピットに座り、愛おしそうにハンドルを握る面高さんの横顔が印象に残った。

マスターワークスとともに事前にお届けしたシュアラスターのガイドブックで勉強したという面高さん。
「水を含ませたスポンジにワックスをつけて、スタンプを押すようにボディに塗布。スポンジを上下左右にまっすぐに動かして薄く伸ばすことなど、初めて知ることも多かったです。目からウロコが何枚も落ちました。」と言いながら丁寧に愛車をケア。深い艶をたたえるグリーンのボディにご自身姿がクッキリと映る様子を見て満足げな表情を見せた。

愛車に「ヨシヨシ!」と声をかけながら、対話するようにワックスがけする時間がとても豊かで楽しいと言う。一段と美しく仕上がった愛車のコクピットに収まり、面高さんはこの日一番の笑顔を見せてくれた。

photo&text: GaoNishikawa

インタビューの模様はこちら

取材協力:株式会社ダムド

神奈川県大和市下鶴間45-1
TEL    046-271-5599
https://www.damd.co.jp

記事で紹介したアイテム

SurLuster(シュアラスター) マスターワークス カーワックス

4,400円〜(税込)

シュアラスターワックスの中でも最高峰の『マスターワークス カーワックス』

マスターワークスシリーズは、シュアラスター製品の中でも一切の妥協をせず可能な限り品質を高めたシリーズ。
そのシリーズのワックスは、施工性に優れ、コスメティックグレードのカルナバ蝋を使いカーオーナーを魅了いたします。

品番
SL-005
サイズ
12.4x12.4x7cm;99 g
重量
99 g

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シュアラスターは、1947年、アメリカ・カリフォルニア州ロングビーチで、創業者のジョセフ・ロビンソンは、化粧品にも使用されている天然素材“カルナバ蝋”を主成分とした自動車ワックスの製造を始めた。49年には「シュアラスター」の名で本格的な販売をスタート。その品質の高さが評判となり、自動車の普及とともに全米でシェアを拡大。68年には市場占有率80%を達成した。翌年にはシュアラスター・ペースとワックス(ブルーワックス)がゼネラルモータースのキャデラック指定ワックスに選ばれ、シュアラスターは世界で最も高級なカーワックスと認められることになった。日本で販売が開始されたのは、国内のモータリゼーションが根付き始めた70年代初頭のこと。その後、現在に至るまでより良い製品を生み出すための歩みを止めない姿勢は、シュアラスターを最高峰のカーワックスメーカーたらしめるとともに、世界中のエンスージアストから愛され続けている理由でもある。

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