なぜ地方から東京へ!? 遠方でも都市圏に中古車を買いに行くメリット・デメリット

皆さんは、中古車購入を検討する際、どんな方法で希望の中古車を探しますか。現在では、地方に住んでいる方が遠く離れた東京や都市圏で中古車を買うケースが多くなってきているそうですが、その理由は、どんなものでしょう。

まず、真っ先に挙げられるのが、インターネットの中古車検索サイトなどを利用すれば、どこにいても日本全国の中古車を探すことができるようになったことです。中古車購入を実際にされた方の多くは、希望の中古車を中古車検索サイトで検索してみたり、その車種の平均的な相場を調べたりされていますよね。

また、都市圏の中古車の玉数の豊富さも理由です。参考までに大手中古車サイトで、日本の国民車ともいえる「プリウス」で調べてみると、全国で数千台の掲載数のうち、東京・千葉・神奈川・埼玉の4県でじつに4分の1近くを占めています。それに大阪・名古屋・福岡などの都市を含めると、全国にあるプリウスの中古車のうちの約半分が、都市圏に集中して存在していることになります。

では、東京や都市圏で中古車を購入するメリットは、どんなものがあるのでしょうか。

まずは前述したように玉数の豊富さです。地方では希望のグレード、カラー、オプションなどが希望通りの車を探すのはなかなか難しいかと思います。日本で一番売れているような車種なら、希望通りの車が見つかることがあるかもしれませんが、販売台数が少ない車になればなるほど希望の条件の車を見つけるのは困難になります。

それに対し、都市圏では存在している絶対数が多いので、地方よりはるかに希望通りの車が見つけやすくなります。また、販売店も多いので、予算に応じて幅広い選択肢の中から選ぶこともできます。

地方では、比較的数が少ない車種だと強気の価格を提示していることも多いと思いますが、都市圏であればショップ同士の競争原理も働き、お手頃価格のものが見つかるかもしれません。

このように、東京などの都市圏で車を探すことは、圧倒的な量のアドバンテージがあるわけです。特にスーパーカーの類などは、基本的に地方にはほとんど存在しないので、必然的に都市圏で買わざるを得ないのです。

反対にデメリットは、どんなことがあるのでしょうか。

まずは、現車を確認することが難しいということが挙げられます。最近はネットの中古車サイトでも掲載画像の点数が多くなっているので、ある程度の状態は判断できますが、それだけで車両状態の良し悪しはなかなか判断できません。

見た目が綺麗かどうかは分かっても、機関系の調子がどうなのか、写真では見えない部分に錆が無いのかなどは判断することが厳しいかと思います。

また費用に関して、遠方で購入した場合には納車の際の輸送費などがどうしても高くなりがちです。東京から200～300キロ圏内でも5～7万円程度は輸送費がかかります。納車時に自分でショップまで引き取りに行くという方法もありますが、遠方であればあるほど費用と時間がかかってしまいます。

さらに、いまや中古車でも当然のように付いているアフターサービスに関しては、遠方の場合には購入ショップに持っていることが難しく、定期点検などが無償で付いていたとしても、交通費などでかえって高くついてしまう可能性もあります。したがって、居住地でも後々のメンテナンスをしてくれるショップさんを探しておくことをおススメします。

都市圏で中古車を購入するメリットは、いくつもあります。とくに数多くの車両の中から１台を選べるのは魅力的です。最低限気を付けたほうがいいことに注意して、ぜひ全国で新しいオーナーとの出会いを待っている素敵な1台を探されてみてはいかがでしょうか。