【撥水処理がされていて、汚れにくい】スズキXBEEのシートレビュー!

スズキ クロスビー

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今やスズキの軽の中でも中心機種となっている大ヒットモデル「ハスラー」。そのハスラーの兄貴分とも呼べるデザインのコンパクトSUVがこのXBEE(クロスビー)です!ここでは、そのシートや座席周りの広さを見ていきましょう!

2018/1/24

Chapter
個性的なカラーリングのシート
リアシート、リア座席周りのポイントは?
シートアレンジのポイントは?

個性的なカラーリングのシート

まず、シートの質感についてですが、目を引くポイントとしてはそのカラーリングでしょう。これはシートの背もたれと座面両方のサイドにアクセントとして、車体色に合わせた「イエロー」「アイボリー」「オレンジ」の3色のカラーが入っている事で個性的な見た目を演出しています。
それぞれのカラーも、上にうっすらとブラックのメッシュがかかっているようなデザインになっていますので、あまりにビビッドすぎず良いですね。大人のアクセントというか、オシャレ感を感じます。

また、フロントシートのシートバックとヘッドレストには、アクセントと同じくそれぞれ3色のシートパイピングが施されており、これも室内に彩りを添えています。ただしパイピングはMZのみです。こういう演出は特別感があって非常に良いと思います。

また、MZグレードのシート表皮には撥水処理がされており、非常に汚れにくくなっています。またハニカムのパターンがエンボスで入れられており、これもさらなる質感向上に一役買っていると言えます。それに、アウトドアで使用する方には撥水処理は非常に嬉しいはずですね。ここも大きなポイントとなりそうです。

実際に座ってみると、Aセグメント車とは思えない非常にゆったりとした空間の広さを感じることができました。

頭上の空間も大きく取られており、これはAピラーが立っている事のメリットと言えそうです。ハスラー準拠のデザインですが、非常に考えられたデザインと言って良いでしょう。

また、ヒップポイントも高く乗り降りもとてもしやすいです。シート座面のサイドサポートが柔らかいので、背の低い女性でも乗り降りは快適に行えそうです。

シートスライドはなんと24段(!)もあるので、間違いなくベストなシートポジションを狙っていけると思います。しかも、シートリフターも全車標準装備です。それに加え、2WD車でも運転席と助手席の両方にシートヒーターまで完備しています!

個人的に残念に思ったのは、シート座面の柔らかさでしょうか。

どうしてもSUV車の特性上、クルマの揺れは気になるものですが、XBEEはサスペンションとシートでそれらを吸収している構造なのか、座面がかなり柔らかく、長距離走行では身体の安定感がどうかな?と思いました。

また、背もたれのサイドサポートも非常に柔らかいので頼りがいがなく(スポーツ車ではないにせよ)、これではそれなりの悪路を走る際、身体が結構左右にぶれてしまいそうなので、やはり安定感に欠けるフロントシートかなという印象でした。

逆に低速中心で街乗りをするには良いシートなのかもしれません。

リアシート、リア座席周りのポイントは?

そしてリアもフロントと同じく、カラーアクセントが背もたれと座面の両サイドに配置され、オシャレ感を演出しています。フロントだけでなくリアにもちゃんとあるのが良いですね。カラーもフロントと同じく車体色に合わせた「イエロー」「アイボリー」「オレンジ」の3色が準備されています。

座り心地はいたって普通なのですが、やはり軽自動車と違ってシートの厚みを感じます。背もたれ、座面共にしっかりとボリューム感を感じられるシートですね。

また、リアシートのヒップポイントもフロントシートと同じく高めに設定されており、乗り降りがしやすく設計されています。座面の長さも十分なものでした。

また、リアセンターでもシートベルトのバックルがあまり気にならず、良い意味でのサプライズがありました。車格的には左右のバックルが邪魔になりそうなものですが、上手く作られていました。しかしリアに限っては、シートの質感よりもその広さが圧巻でした!

まずスライドを目いっぱい下げてみると、フロントシートとの距離にびっくり!足を組んでもA4のカタログが膝とフロントシートの間に入ります!これがAセグメント車の室内空間か?と思うほど。「コンパクトクロスオーバーワゴン」のワゴンという名前は伊達じゃないと思いました。

ちなみに、リアシートスライドを一番前にしても、ご覧のようにこぶし2個強のスペースが確保できました(筆者身長168cmで、フロントは筆者でのシートポジションに合わせてあります)。リアシートの頭上もゆとりがあります。

5名乗りのベース車イグニスのリアシートは本当に狭く、また頭上の広さもあまり無いのでリアに大人3名乗車は物理的に無理なレベルだったのですが、同じAセグメントでもここまで違うのかと思うほど。

さすがにリアシートのセンターは5:5分割シートなので座り心地は良くはありませんが、大人3名が座っても上方向の圧迫感は無いです。室内幅が1355mmなので、さすがに3名乗車時は横方向には狭さを感じますが、Aセグメントの車格でこれは十分と言えるでしょう。

また、MZグレードには折りたたみ格納式のシートバックテーブルが備わり、1席あたり2つのドリンクホルダーを備えたテーブルが付きます。これも嬉しい装備ですね。

ただ、5名乗車なのにリアシートセンターのヘッドレストがありません。これは大きなマイナスポイントだと思います。前述した5:5分割シートの構造上ヘッドレストが装備できないのかもしれませんが、そこは言い訳にはならないでしょう。

5名乗車なら5つのヘッドレストを準備するべきだとは思います。

シートアレンジのポイントは?

XBEEも他のスズキ車と同様に、5:5分割可倒式のダイブダウンシートを採用しており、フルフラットアレンジや助手席前倒し機能を活かして長い荷物を積む事も可能なシートアレンジとなっております。

また、リアシートをダイブダウンしてから、フロントシートのヘッドレストを外してのフルフラット化もできますので、いわゆる車中泊スタイルも可能です。ここは車中泊の記事で以下の詳しく書いています。

クルマの性質上やはりアウトドアに出かける用途が多いでしょうから、このシートアレンジは歓迎されるべきところだと思います。やはり窮屈だったとしても「できる」「できない」の違いは大きいですから。


AセグメントクロスオーバーSUVというところでライバルがいませんので、単純にAセグメント車と考えると室内の広さは圧倒的でした。とにかくそのリアの広さがこのXBEEの最大の特長と言えるでしょう。




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