キャンプだけではもったいない!家でも気軽にダッチオーブン♪

ランタン ダッチオーブン

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キャンプ料理の醍醐味とも言えるダッチオーブンですが、実は私、あまり経験がありませんでした。グループキャンプでジャンバラヤを作ったり、ほうとうを煮込んだりしたことはありますが、どれもイベント的に「ちょっとやってみた」程度。なぜなら、次男がまだ乳幼児だったので、安全に楽しむことに精一杯で、それどころではなかったんです。

ようやくバタバタも落ち着いてきて、ゆっくりキャンプを楽しめるようになってきたら…私のダッチオーブン熱が急加熱!「ダッチオーブンを使いこなして、もっと美味しいものを食べたい!!」今ではほぼ毎日、家でもダッチオーブンを使っています♪

文・Campeena 安井 直子
Chapter
実は種類もいろいろ!?家でも使えるダッチオーブン
シーズニング不要はビギナーの絶対条件
使った後はスキレットや中華鍋と同様に
オススメ&楽チンは無水メニュー
最後にちょっとだけ注意事項を
まとめ

実は種類もいろいろ!?家でも使えるダッチオーブン

一口にダッチオーブンといっても、大きさも素材も形も、いろいろあるのをご存知ですか?ダッチオーブンは大きく分けて、焚き火にくべやすいように3本の足がついている「キャンプオーブン」と、台所でも使いやすいように足をなくした「キッチンオーブン」があります。

キャンプのオーブンは黒い鋳鉄製のイメージが多いですが、ステンレスやアルミニウム合金のものなど様々なタイプがあり、キッチンオーブンは色も形も多種多様です。
私の場合は家でも使う予定でしたし、昨年惚れ込んで購入したFe☆NEEDSの焚き火台にダッチオーブンが吊るせるトライポットが付いていましたので、LODGEの鋳鉄製のキッチンオーブンを購入しました。

シーズニング不要はビギナーの絶対条件

鋳鉄製の調理器具には「シーズニング」と呼ばれる使用前の最初の作業がありますが、これがかなり大変。

「錆止めオイルを洗い落とす→食用オイルを薄く塗り30~60分ぐらい空焼きする→自然冷却→鉄臭さを取るためにクズ野菜を入れて炒める→洗剤を使わずに洗い空焼きして乾燥させる」という作業をしなければなりません。

ダッチオーブンも重く、かなり時間のかかる作業なので、初めて使う前に心が折れそうになってしまいそうです。

そこで、私のような初心者さんには、シーズニング不要の鋳鉄製ダッチオーブンが販売されています。(ちなみに私が購入したダッチオーブンも、もちろんシーズニング不要。)使い始め前の作業が丸ごとなくなり、すぐに使い始められますよ♪鉄臭さが感じられるようなら、くず野菜を炒める作業だけしてみてください。

多少お値段は張りますが、ステンレスのダッチオーブンにしてしまうのも楽する方法の1つです♪

使った後はスキレットや中華鍋と同様に

ダッチオーブンを使用した後は、洗剤を使わずに洗い、火にかけてよく乾燥させます。亀の子たわしでゴシゴシしても落ちない頑固な汚れは、少量の水を入れて沸騰させるなどしてみるのも効果的です。ただし、長時間の漬け置きは錆の原因になりますのでご注意くださいね。

保管する際には錆予防に食用油を塗っておきます。長期間使わなかった場合は、油が酸化してしまいますので、洗い落としてから使ってくださいね。そういった意味でも、毎日のように使っていた方がいろいろと良いことばかりかも?!手がかかるのは、スキレットや中華鍋と同じですね♪

オススメ&楽チンは無水メニュー

「煮る・蒸す・焼く」となんでもできるダッチオーブンですが、家でもダッチオーブンの良さを簡単に味わえるのは「煮る」=無水料理だと思います。
いつもの煮物の材料に調味料をまぶして蓋をすれば、野菜の旨味たっぷりの煮物が出来上がります。まずは強めの中火で加熱して、隙間から湯気が出てくるようになったら火を弱め、具材が煮えるまで加熱。
水分が多目の野菜を使えば焦げる心配もありませんし、材料も調味料も全部入れて火にかけるだけなので、子ども達とおしゃべりしながら準備できるのも嬉しいポイントの1つですよ。

アウトドアで調理するときには、定番のカレーはもちろんのこと、キャベツを丸ごと使った豪快な無水メニューにも挑戦しています。「丸鳥」ならぬ「丸キャベツ」。
キャベツの芯をくり抜き、ハンバーグの素を詰め込みます。(ゴロゴロベーコンと玉ねぎもオススメコンビです。)キャベツをダッチオーブンにドカッと入れて、カットしたトマト、えのき、コンソメ、塩、胡椒、トマト缶を入れたら蓋をして煮込めばOKです。
火が通りやすい食材ばかりですので簡単で失敗知らず♪ 次回は、いよいよ丸鳥に挑戦してみようと思っています。

最後にちょっとだけ注意事項を

ダッチオーブンを使ってみて、私が困ったこと・失敗したことをシェアしますね。皆さんの参考になれば嬉しいです。

①作る量にご注意を!
水分の多い野菜を使ってカレーを作った時のこと。「水分が多い=水分が出てしまうと量が減る」ということを忘れていました。出来上がりは半分以下の量になってしまうこともありますので、その辺りを考慮して調味料を加減してください。大変なことになります(笑)

②作り置きはできません
思っていた以上に作り置きができません。(余熱調理した後、1〜2時間ぐらいならそのままで平気だと思っていました。)まだ新しい鍋なせいかもしれませんが、完成後に放置しておくとなんとなく料理が鉄臭くなってきてしまいました。出来上がったらアツアツのうちに食べ、万が一残ってしまった時には、早めに別の容器にとっておいた方が良さそうです。

③具材によっては色が悪くなってしまう
レンコンのきんぴらを作った時のこと。レンコンに含まれる成分「タンニン」が鉄に反応し、鍋に触れていてた部分の具材が真っ黒になってしまいました。他にも、ゴボウやクルミ、栗など、食材によっては料理が黒く変色してしまうことがあるそうです。体に害はないそうですが、見た目がすごいのでお弁当に入れられなくなります。

まとめ

いかがでしたか?家でも外でもダッチオーブンを使っていれば、鍋が錆びる心配もなく、いつもと一味違った料理が簡単に作れます。ですが、焚き火で使った鍋を家でも使うには1つだけ大きな問題が!それは洗っても完全には取りきれない、外側の“すす”。ちょっと触れただけで、手が真っ黒になってしまいます。

これがクリアできれば、もっと全力で「家でもダッチ」をお勧めできるんですが…。私もまだまだ試行錯誤しながら挑戦中。
皆様も楽しいキャンプをお過ごしくださいね。


(提供元:LANTERN

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