マフラーエンドの形状によって排気性能は変わるのか?マフラーと排気性能の関係は?

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電気自動車の後ろ姿に違和感を感じるのは、そこにあるはずのマフラーがないためです。エンジンのついている車には排気管があり、まだまだマフラーがついている車が多い。そのために、マフラーがない(見えない)ことで違和感を覚えてしまうんですね。そのマフラーは、昔から車いじりの第一歩と言われるパートでもあります。世の中にはいろいろな形状のマフラーがありますが、はたして性能にはどんな影響があるのでしょうか?
Chapter
マフラーと排気性能
マフラー径を大きくするとどうなるのか?
ポイントはレイアウトとタイコの部分

マフラーと排気性能

マフラーの排気性能は、その形状によって大きく異なります。スポーツマフラーは、音や見た目だけでなく、相応に排気効率を上げてくれます。しかし、この排気効率が上がるということをどう評価するかは別の問題。またスポーツマフラーを付ければ、かならず速くなるというものでもありません。

ほかにも、エアロパーツなどと組み合わせることで活かされるルックス重視のマフラーもあり、性能が上がっているわけでもないマフラーも存在ます。それだけに、車いじりの初歩でありつつも、非常に奥が深いのがマフラーです。ではその性能変化について、みてみましょう。

マフラー径を大きくするとどうなるのか?

まず純正状態マフラーですが、これはエンジンの効率や燃費、騒音など、さまざまな要件をバランス良く満たすものが装着されています。

一般的に、マフラーの径を太くすれば排気効率が上がりますが、太すぎた場合は低回転域は抜けやすく、トルクが細くなることがあります。

スポーツマフラーに変えると燃費が悪くなる、と言われることがありますが、これは低回転域で排気ガスの抜けが良くなりスムーズに排気されすぎるということが原因。そのため、発進、加速時に、より多くアクセルを踏み込むことになり燃料を余計に使います。

反面、高回転は伸びます。高回転まで回すと非常に気持ちよく、回転上昇もスムーズになるのです。

RX7 FD3S RE雨宮&柿本マフラー音比べ

ポイントはレイアウトとタイコの部分

通常「マフラーを変える」といえば、エキゾーストマニホールドや触媒などは含まず、触媒の後からテールエンドまで、もしくはメインサイレンサーを指しています。

エンジンから車体後部の出口まで、ボディ下に取り回されているマフラー。しかし、床下にはミッションやプロペラシャフトなどがあり、さらにボディに近く配置すれば、熱による問題も考えなけれならず、自由に取り回せるわけではありません。また、リアエンド付近にはガソリンタンクが配置されたり、トランクがあったり、市販車のマフラーは、そういったいろいろな制約のなかで工夫し設計されているのです。

次にポイントとなるのが、エンド直前にあるタイコ(サイレンサー)の部分。この部分はグラスウールなどの消音材が詰まっているのですが、この部分をどのような形状やサイズ、あるいは消音効率にするのかで性能が変わってきます。

いわゆる砲弾型のマフラーなどでは、非常に抜けがよく音も大きくなる傾向にありますが、純正のような形状で消音効率を高めつつ、排気効率も上げているものもあります。

とはいえ、マフラーエンドだけで性能が大きく変わるのかというと、そうでもありません。そういった意味では、エンドにつながる中間パイプも変えることがベターです。

一時期はマフラーレスというか、テールエンドを下向きに設計して、バンパースポイラーの裏に隠して、すっきりと見せるという車種もありました。17系クラウンや、20系セルシオなどの時代です。しかし、現在ではマフラーエンドのテール形状は、車のキャラクターとしてデザインされるようになってきました。

最近のバンパー埋込み型マフラーは、目を凝らして見ると、そのなかに本当のマフラーエンドが見えることがあります。つまり、あくまでもデザイン重視で取り付けられているということですね。また、スポーツタイプの車では、センター出しなども設定されるようになってきました。センター出しはレクサスLFAやパガーニ・ゾンダなども採用しております。

エンドを交換するだけであれば、あまりうるさくなることもありませんので、ドレスアップの第一歩としてマフラー交換に挑戦してみませんか?
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