「ピール P50」は世界一小さい車?全長、全幅、全高わずか1メートルの車とは?
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
軽自動車は、世界でも類のない規格で生産されていることは有名です。しかし、世界にはそれよりも小さなクルマが存在し、販売されています。ここでは、ギネスに認定されている小さなクルマを紹介します。
世はダウンサイジング…世界一小さい車とは?
21世紀に入り、クルマの性能を測る物差しとして環境性能が重んじられるようになり、そのソリューションのひとつの方向性として”ダウンサイジング”が盛んになりました。
いわずもがな、これは排気量を思い切って縮小しながらも、高効率の過給などで出力を確保する手法です。現在ではすっかり定着し、1.0L以下の普通車も増えています。また日本ではダウンサイジングの先駆けともいうべき、660ccの軽自動車が大きな存在感と人気を誇っています。
そんなダウンサイジングが定着した昨今ですが、気になるのは究極のダウンサイジング、つまり世界最小のクルマです。いったい、どんなモデルなのでしょうか?
いわずもがな、これは排気量を思い切って縮小しながらも、高効率の過給などで出力を確保する手法です。現在ではすっかり定着し、1.0L以下の普通車も増えています。また日本ではダウンサイジングの先駆けともいうべき、660ccの軽自動車が大きな存在感と人気を誇っています。
そんなダウンサイジングが定着した昨今ですが、気になるのは究極のダウンサイジング、つまり世界最小のクルマです。いったい、どんなモデルなのでしょうか?
世界一小さい車、「ピール P50」
現在、世界最小とされるクルマは、イギリスのマン島に本拠を構えるによって製造されていたマイクロカー「ピール P50 」です。
1962年から1965年に製造されたP50のスペックが素敵です。
サイズ:全長1,340mm×全幅990mm×全高1,000mm
エンジン:49cc 空冷2ストロークエンジン(モペット用)
最高出力:4.2ps
車両重量:56kg
乗員:1名
すべてにおいてミニマムなスペック。特筆すべきはグラスファイバー製ボディで、約1mの立方体とでもいうような佇まい。大きな窓にはワイパーが1本で、ボディ先端に付いた1灯式ヘッドライトともに、なんとも愛らしい雰囲気です。
最高速は、約61km/hとのことですから、スクーターのように気軽に街乗りに使用できるクルマだったといえますね。とはいえ、このサイズと小径タイヤですから、30km/hも出せば心理的なリミッターが働くのは想像に難くありませんね。
ちなみに、2013年のオークションに出品されたオリジナルのピール P50(1964年)の落札価格は12万ドル以上だったそうです。
1962年から1965年に製造されたP50のスペックが素敵です。
サイズ:全長1,340mm×全幅990mm×全高1,000mm
エンジン:49cc 空冷2ストロークエンジン(モペット用)
最高出力:4.2ps
車両重量:56kg
乗員:1名
すべてにおいてミニマムなスペック。特筆すべきはグラスファイバー製ボディで、約1mの立方体とでもいうような佇まい。大きな窓にはワイパーが1本で、ボディ先端に付いた1灯式ヘッドライトともに、なんとも愛らしい雰囲気です。
最高速は、約61km/hとのことですから、スクーターのように気軽に街乗りに使用できるクルマだったといえますね。とはいえ、このサイズと小径タイヤですから、30km/hも出せば心理的なリミッターが働くのは想像に難くありませんね。
ちなみに、2013年のオークションに出品されたオリジナルのピール P50(1964年)の落札価格は12万ドル以上だったそうです。
時を経て再評価されたピールP50
オリジナルP50 が生産・販売された1960年代は、すでにバブルカーの時代は過ぎ去り、人々の目は小型乗用車に注がれていました。そんな事情もあって、P50の生産はわずか47台で終了します。
しかし2007年には、英国BBCの大人気番組だった「TOP GEAR(トップギア)」に取り上げられたことで、突然スポットを浴びることになります。
人気司会者、ジェレミー・クラーソン自らがP50のステアリングを握りスタジオに登場するのですが、市街地を走行した後、P50を携えてオフィスに侵入、エレベーターには自走で乗りますがバックギアの無いP50は居合わせた女性に押してもらってます。その後もオフィスをうろうろしたり、収録中のスタジオを横切ったり、最高にシュールな使い方をして大はしゃぎしていました。
この番組で取り上げられたことも関係あるのか、2010年にP50が復刻されます。
しかし2007年には、英国BBCの大人気番組だった「TOP GEAR(トップギア)」に取り上げられたことで、突然スポットを浴びることになります。
人気司会者、ジェレミー・クラーソン自らがP50のステアリングを握りスタジオに登場するのですが、市街地を走行した後、P50を携えてオフィスに侵入、エレベーターには自走で乗りますがバックギアの無いP50は居合わせた女性に押してもらってます。その後もオフィスをうろうろしたり、収録中のスタジオを横切ったり、最高にシュールな使い方をして大はしゃぎしていました。
この番組で取り上げられたことも関係あるのか、2010年にP50が復刻されます。
ピールP50は現在でも購入できる「世界一小さい車」
2010年にピール・エンジニアリング・リミテッド(同じピール・エンジニアリングですが、1960年代当時とは別会社となっているようです)が復刻したP50は、同年に「世界最小の量産車(smallest production car)」としてギネスに登録されます。
オリジナルに極めて近い愛くるしい外観に、足回りやエンジンなどは現代のものに刷新された新しいP50は、なんとパワーユニットはモーター、つまりEV仕様となったのです。またガソリンエンジン仕様(4ストロークエンジン、3馬力)も用意、さらに弱点だったバックギアも用意されて現代に甦りました。
気になるお値段は、£10,899~£11,699(約162万円~174万円)とのこと。その気になれば、あなたもギネス認定のクルマを手にすることができる、かもしれませんね。
オリジナルに極めて近い愛くるしい外観に、足回りやエンジンなどは現代のものに刷新された新しいP50は、なんとパワーユニットはモーター、つまりEV仕様となったのです。またガソリンエンジン仕様(4ストロークエンジン、3馬力)も用意、さらに弱点だったバックギアも用意されて現代に甦りました。
気になるお値段は、£10,899~£11,699(約162万円~174万円)とのこと。その気になれば、あなたもギネス認定のクルマを手にすることができる、かもしれませんね。