車のジャンプの世界記録はなんと115.6メートル!
更新日:2024.09.09
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市販の自動車は、路面をいかに速く、また快適に移動するかという観点から開発・進化が進められてきました。しかしなかには、斜め上の発想で、車の進化に挑む人々もいます。ジャンプでの最長記録を目指す、というのもそのひとつ。では、ジャンプでの飛距離を伸ばすためにどのような工夫が施されているのでしょうか?
車のジャンプ最長不倒距離とは?
2016年9月2日に車によるジャンプの世界記録が更新されました。その記録はなんと、115.6m(379.4フィート)!
RED BULL(レッドブル)とPenzzoil(ペンズオイル)の協力を得てこの大記録を達成したのは、米ラリートラックドライバーのBryce Menzies(ブライス・メンジース)。
このプロジェクトを成功させるため、サスペンションのセッティングはもちろん、風洞トンネルでのテストで空力面の調査を行い、空中で失速する原因を追究し、改善を進めてきたそうです。
まずは動画にて、豪快にゴーストタウンを飛翔するラリートラックをチェックしてみましょう。
RED BULL(レッドブル)とPenzzoil(ペンズオイル)の協力を得てこの大記録を達成したのは、米ラリートラックドライバーのBryce Menzies(ブライス・メンジース)。
このプロジェクトを成功させるため、サスペンションのセッティングはもちろん、風洞トンネルでのテストで空力面の調査を行い、空中で失速する原因を追究し、改善を進めてきたそうです。
まずは動画にて、豪快にゴーストタウンを飛翔するラリートラックをチェックしてみましょう。
この車にはどのような秘密があるのか…
このラリートラックは、トラックの体裁をとってはいるものの、荷室後部のリア廻りなどは、空中での姿勢を安定させるために垂直尾翼という非常に空力効果が考えられたデザインになっています。
これらは風洞実験による検証で、空中での姿勢をしっかり保つ工夫が多分に活かされているものと考えられます。
また、WRCのシーンでは、ラリーカーが大ジャンプするシーンがよく流れます。有名なのは、ラリースウェーデンにおけるコリンズ・クレストでのジャンプ場面でしょう。こちらの最長記録は、45mなのだとか。
以前、スバルワークス在籍時のドライバー、ペター・ソルベルグは「大ジャンプの際は空力が重要で、インプレッサのリアウイングはよく機能してくれている」というコメントをしていました。
これはリアウイングによるダウンフォースで、クルマの姿勢が前のめりになりにくくなり、ジャンプの着地が上手くいく、という意味合いだと思われます。
これらは風洞実験による検証で、空中での姿勢をしっかり保つ工夫が多分に活かされているものと考えられます。
また、WRCのシーンでは、ラリーカーが大ジャンプするシーンがよく流れます。有名なのは、ラリースウェーデンにおけるコリンズ・クレストでのジャンプ場面でしょう。こちらの最長記録は、45mなのだとか。
以前、スバルワークス在籍時のドライバー、ペター・ソルベルグは「大ジャンプの際は空力が重要で、インプレッサのリアウイングはよく機能してくれている」というコメントをしていました。
これはリアウイングによるダウンフォースで、クルマの姿勢が前のめりになりにくくなり、ジャンプの着地が上手くいく、という意味合いだと思われます。
最長距離に挑んだ代償
上記では、ラリーシーンにおける空力の難しさと面白さを示していますが、他方で今回紹介しているような最長距離に特化した場合は、WRマシンのようなダウンフォースを求めると飛距離は伸びず失速してしまう恐れがあります。
WRC等と違い、市販車を使用する必要はなかったようなので、パイプフレームに協力なエンジンと足回りを組んだ頑強なラリートラックをベースにしたこともメリット。いかに空気抵抗を減らし、また空中で姿勢制御をするか、という点がマシンづくりの基本となっていたことでしょうね。
この凄まじい記録を達成したBryce Menziesは、その挑戦の代償として、肩を骨折してしまったようです。しかし彼はまだまだこの記録への挑戦に意欲的なのだとか。
今後もさらに飛距離を伸ばしていくことに期待したいですね。くれぐれも怪我のなきよう…。
WRC等と違い、市販車を使用する必要はなかったようなので、パイプフレームに協力なエンジンと足回りを組んだ頑強なラリートラックをベースにしたこともメリット。いかに空気抵抗を減らし、また空中で姿勢制御をするか、という点がマシンづくりの基本となっていたことでしょうね。
この凄まじい記録を達成したBryce Menziesは、その挑戦の代償として、肩を骨折してしまったようです。しかし彼はまだまだこの記録への挑戦に意欲的なのだとか。
今後もさらに飛距離を伸ばしていくことに期待したいですね。くれぐれも怪我のなきよう…。