冬が終わった後の車のケアは何をすべき?
更新日:2024.09.09
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寒い冬もいよいよあと少し。暖かい春になったら、一度愛車のケアをしてあげませんか。車も冬を越すといろいろな所にケアが必要なのです。今回は、春のカーメンテナンスをご紹介します。
- Chapter
- 冬のダメージは想像以上に大きい
- 低温で劣化した各部をチェック
冬のダメージは想像以上に大きい
今シーズンの冬も、ウインタースポーツに温泉にと愛車を活用した人は多いと思います。今年は日本全国で降雪が多く、都市部で想像以上の積雪がありました。ですので、例年よりもじっくり春のカーメンテナンスをしてあげたいものです。
まずは、基本の洗車。雪にはたくさんの埃・塵や有害物質が含まれています。雪は雨と違ってボディを流れないので、降雪の後はこうした物質がドアや窓の隙間などに多く溜まってしまいます。また降雪地帯では融雪剤が道に散布され、ボディやシャシーに付着します。融雪剤は塩化カルシウムや塩化ナトリウム、いわゆる塩です。
これらの物は、一般的な洗車機では落とすことができません。一般的な洗車機は表面しか洗わないからです。雪道を走った後の洗車で、最も洗浄力が高いのが高圧洗車機です。降雪地帯にはガソリンスタンドにありますが、都会ではなかなかお目にかかることが少なくなりました。ですので、雪国へのドライブが多いという方には、家庭用高圧洗浄機の購入をお勧めします。
最近ではコードレスタイプもあるので、ちょっとしたスペースがあればどこでも使うことができます。ケルヒャーやリョービ、アイリスオオヤマといったメーカーがメジャーで、ホームセンターなどで販売されています。
“ちょっと高価で…”という場合は、散水用ホースのジェット水流でもいいのですが、若干水圧が弱く、付着した汚れが落ち切らないことも。都市部の場合は、高圧洗浄機を装備しているガソリンスタンドや洗車専門店を、チェックしておくといいでしょう。
まずは、基本の洗車。雪にはたくさんの埃・塵や有害物質が含まれています。雪は雨と違ってボディを流れないので、降雪の後はこうした物質がドアや窓の隙間などに多く溜まってしまいます。また降雪地帯では融雪剤が道に散布され、ボディやシャシーに付着します。融雪剤は塩化カルシウムや塩化ナトリウム、いわゆる塩です。
これらの物は、一般的な洗車機では落とすことができません。一般的な洗車機は表面しか洗わないからです。雪道を走った後の洗車で、最も洗浄力が高いのが高圧洗車機です。降雪地帯にはガソリンスタンドにありますが、都会ではなかなかお目にかかることが少なくなりました。ですので、雪国へのドライブが多いという方には、家庭用高圧洗浄機の購入をお勧めします。
最近ではコードレスタイプもあるので、ちょっとしたスペースがあればどこでも使うことができます。ケルヒャーやリョービ、アイリスオオヤマといったメーカーがメジャーで、ホームセンターなどで販売されています。
“ちょっと高価で…”という場合は、散水用ホースのジェット水流でもいいのですが、若干水圧が弱く、付着した汚れが落ち切らないことも。都市部の場合は、高圧洗浄機を装備しているガソリンスタンドや洗車専門店を、チェックしておくといいでしょう。
洗車する場合は、まず下の方から行います。汚れは主に車両の下部に溜まっていることが多いのです。まず車両の下を清水で十分に洗います。ドアシルやサスペンション、ホイール、車体の裏側などに付着した融雪剤や泥汚れをしっかりと落としましょう。
多少水道代はかかりますが、じっくり汚れを落とすのがポイントです。これらの汚れを放っておくと、錆の原因となり、最悪はメカトラブルに結びつきます。
次にボディの上部。薄めの洗剤水溶液を作り、それをスポンジに付けてボディを洗います。これは泡で洗うのではなく、水の表面張力を界面活性剤で無くして、水がボディになじみやすくするための行程です。
ボディ全体に洗剤水溶液がなじんだら、歯ブラシなどで窓の周囲の隙間やルーフ上の隙間などの汚れを軽く搔き出します。あまり力を入れるとボディに傷が付くのでご注意を。
終わったら、水で勢いよく洗い流します。縦の隙間は水の噴き出す方向も縦に合わせ、横の隙間には横方向に吹き出されるのが、きれいに洗うポイントです。水を直接噴射できないドアやゲートの裏側は、濡らしたウェスでよく汚れを取り除きましょう。
自然に水滴がボディを流れるくらいになれば、塗装面がきれいになった証しです。
多少水道代はかかりますが、じっくり汚れを落とすのがポイントです。これらの汚れを放っておくと、錆の原因となり、最悪はメカトラブルに結びつきます。
次にボディの上部。薄めの洗剤水溶液を作り、それをスポンジに付けてボディを洗います。これは泡で洗うのではなく、水の表面張力を界面活性剤で無くして、水がボディになじみやすくするための行程です。
ボディ全体に洗剤水溶液がなじんだら、歯ブラシなどで窓の周囲の隙間やルーフ上の隙間などの汚れを軽く搔き出します。あまり力を入れるとボディに傷が付くのでご注意を。
終わったら、水で勢いよく洗い流します。縦の隙間は水の噴き出す方向も縦に合わせ、横の隙間には横方向に吹き出されるのが、きれいに洗うポイントです。水を直接噴射できないドアやゲートの裏側は、濡らしたウェスでよく汚れを取り除きましょう。
自然に水滴がボディを流れるくらいになれば、塗装面がきれいになった証しです。
低温で劣化した各部をチェック
低温というのは、想像以上に車を劣化させます。洗車をすれば綺麗になったように見えますが、実はいろいろな部分が痛んでいるのです。春になったら、そういった劣化した部分をケアをしてあげないと、いろいろなトラブルに見舞われることになります。
まずみてあげたいのが、エンジンオイルです。エンジンオイルは車の血液と例えられますが、冬は特に過酷な状況におかれます。低い場合はマイナス気温からスタートし、エンジンが暖まってくると場所によっては1000℃以上になることもあると言われています。
当然ながらエンジンオイルは低温では粘度が硬く、高温では柔らかくなります。夏よりも温度幅の大きい状況では、エンジンオイルの劣化も進んでしまうのです。
ほとんど人はエンジンオイルを走行距離で交換していると思いますが、できれば冬を越えたら換えてあげましょう。エンジンオイルの性能が戻ることで、エンジンの負担が大幅に減るからです。
エンジンオイルが劣化していると、エンジン内部のフリクション(摩擦)ロスが大きくなり、部品劣化や燃費低下につながります。
まずみてあげたいのが、エンジンオイルです。エンジンオイルは車の血液と例えられますが、冬は特に過酷な状況におかれます。低い場合はマイナス気温からスタートし、エンジンが暖まってくると場所によっては1000℃以上になることもあると言われています。
当然ながらエンジンオイルは低温では粘度が硬く、高温では柔らかくなります。夏よりも温度幅の大きい状況では、エンジンオイルの劣化も進んでしまうのです。
ほとんど人はエンジンオイルを走行距離で交換していると思いますが、できれば冬を越えたら換えてあげましょう。エンジンオイルの性能が戻ることで、エンジンの負担が大幅に減るからです。
エンジンオイルが劣化していると、エンジン内部のフリクション(摩擦)ロスが大きくなり、部品劣化や燃費低下につながります。
次にチェックしたいのが、バッテリーです。HVでは補機類用のバッテリーですね。バッテリーは低温下で放電するという性質を持っており、バッテリーの電圧が下がればオルタネーターが働いて、再度充電を行います。放電→充電を繰り返すと、バッテリーは劣化してしまうのです。
夏は夏でエアコンなどを使うためにバッテリーの劣化が進みますが、自然放電は冬ほどではありません。
春になったらまず、バッテリー電解液量を目視でチェックし、できれば比重計で計って適正な電解液濃度を保っているかチェックしましょう。電圧計で電圧自体をチェックしてもOKです。
これらの数値が低い場合は、バッテリーの交換を検討する必要があります。最近の車は電子制御に頼っている部分が多いので、バッテリーが劣化していると思わぬトラブルに見舞われることになります。
夏は夏でエアコンなどを使うためにバッテリーの劣化が進みますが、自然放電は冬ほどではありません。
春になったらまず、バッテリー電解液量を目視でチェックし、できれば比重計で計って適正な電解液濃度を保っているかチェックしましょう。電圧計で電圧自体をチェックしてもOKです。
これらの数値が低い場合は、バッテリーの交換を検討する必要があります。最近の車は電子制御に頼っている部分が多いので、バッテリーが劣化していると思わぬトラブルに見舞われることになります。
次にチェックしたいのは「ゴム関係」です。まずタイヤはGWまでに夏タイヤに交換しましょう。
よく夏でもスタッドレスタイヤを装着したままの人がいますが、スタッドレスタイヤは雨天時の排水性能が低く、豪雨などでは制動距離が大幅に伸びて危険です。外したスタッドレスタイヤはタイヤ保護剤を塗って、タイヤ収納用の袋に入れて、日陰の風通しのいい場所に保管しておきましょう。
ワイパーもできれば交換したいパーツです。冬用ワイパーは夏用に、夏用ワイパーを使っていた場合は、新品に交換しましょう。ゴムは低温で収縮して劣化するため、ワイパーブレードのゴム部のしなやかさが無くなり、水滴が拭き取りにくくなります。
最後に窓枠などのゴムに、保護剤やシリコンオイルなどを塗ったら、一般的な春の愛車ケアは完了です。
時折、道に巻いた砂利が飛び石となり、フロントガラスにダメージを与えている場合がありますので、ヒビが入っていたら早めに対処しましょう。
ゆとりがあれば、紫外線が強くなる季節に向けて、ボディのコート剤やワックスの塗布をしておきましょう。
よく夏でもスタッドレスタイヤを装着したままの人がいますが、スタッドレスタイヤは雨天時の排水性能が低く、豪雨などでは制動距離が大幅に伸びて危険です。外したスタッドレスタイヤはタイヤ保護剤を塗って、タイヤ収納用の袋に入れて、日陰の風通しのいい場所に保管しておきましょう。
ワイパーもできれば交換したいパーツです。冬用ワイパーは夏用に、夏用ワイパーを使っていた場合は、新品に交換しましょう。ゴムは低温で収縮して劣化するため、ワイパーブレードのゴム部のしなやかさが無くなり、水滴が拭き取りにくくなります。
最後に窓枠などのゴムに、保護剤やシリコンオイルなどを塗ったら、一般的な春の愛車ケアは完了です。
時折、道に巻いた砂利が飛び石となり、フロントガラスにダメージを与えている場合がありますので、ヒビが入っていたら早めに対処しましょう。
ゆとりがあれば、紫外線が強くなる季節に向けて、ボディのコート剤やワックスの塗布をしておきましょう。
山崎友貴|Yamazaki Tomotaka
四輪駆動車専門誌、RV誌編集部を経て、フリーエディターに。RVやキャンピングカー、アウトドア誌などで執筆中。趣味は登山、クライミング、山城探訪。小さいクルマが大好物。