ライトウエイトスポーツカーってどんなクルマ?

東京オートサロン2018にトヨタのWEC参戦車TS050の市販バージョンとも言えるGRスーパースポーツコンセプトが出品されるなど、世界的に高級スーパーカーの需要が高まる一方、ライトウエイトスポーツカーの人気も根強いものがあります。ところでライトウエイトスポーツカーとは、どのような車を指すのでしょうか?

Chapter
ライトウエイトスポーツカーとは?
ライトウエイトスポーツカーのスポーツカー像
現在市販中のライトウエイトスポーツカーとは?

ライトウエイトスポーツカーとは?

トヨタ 86

ライトウエイトスポーツとは、どのような車を指すのでしょうか。ライトウエイトの意味は軽量なので、軽量級スポーツカーと解釈できます。

ただし、スポーツカーに求める要素は、ユーザーによって、エクステリア、インテリアの雰囲気、ハンドリング性能、エンジンの出力性能や官能性などさまざまです。

本稿では、客観的な要素としてスポーツカーらしいエクステリア(2ドア)、動力性能がクラス水準以上、車両重量が1t程度といった要素を満たせば、ライトウエイトスポーツカーとする前提で話を進めます。

ライトウエイトスポーツカーのスポーツカー像

ホンダ S660 α

スポーツカーといえば、ハイパワーエンジンを搭載し、高速でコーナーを駆け抜けるといったイメージがあります。これも確かにスポーツカー像のひとつですが、ライトウエイトスポーツカーのそれではありません。

ライトウエイトスポーツカーに求められるスポーツカー像とは、どのようなものでしょうか。

その①:小気味良いハンドリング

ワインディングロードをひらりひらりと軽快に駆け抜けていく…。多くの方がイメージするライトウエイトスポーツカー像です。このヒラヒラ感は、軽い車重によってもたらされるもので、大排気量スポーツカーではなかなか実現することができません。

車体が軽量なので、それを受け止める(路面と接触する)タイヤも細く、ハンドリングの軽さにつながります。

ドライバーがイメージ通りに操ることができるのは、そんなハンドリングのおかげです。

その②:高回転まで回すエンジンとギア操作

ライトウエイトを実現するためにエンジンが軽量であるということも重要な要素です。さまざまな技術によって、エンジンは年々軽量になっていますが、基本的には排気量とエンジン重量は比例します。

つまり、軽いエンジン=小排気量であるということ。となると出力は、大排気量エンジンと比較すると劣ることなります。そのためアクセルを多く踏み込み、ギアを適切に選択して高回転を維持しないと高出力が得られないのですが、これを実現する一連の操作が、ライトウエイトスポーツならではのスポーツカー感覚です。

ただ最近のエンジン技術では燃焼効率の向上の成果で、小排気量でも中低回転域でも、十分なパワーが発揮できます。エンジンを高回転まで回す楽しみは、サーキットなどにとっておきましょう。

その③:軽量ボディだから誰でもスポーツカー感覚を楽しめる

排気量エンジンでも、十分な走行性能を実現するためには、できるだけ車両重量を軽くしなければなりません。車両重量が軽量であるということは、コーナーで車体に物理的に加わるモーメントが重量級の車両と比較して少ないということ。

つまりライトウエイトスポーツカーは車両の軽量さを最大の武器としており、これに起因するハンドリング性能の高さ、小排気量エンジンで得られるギアやアクセルワーク、コーナリングの楽しさを、日常的な速度域で体験できる車両なのです。

では、ライトウエイトスポーツカーとして、どんな車種が挙げられるのでしょうか。

現在市販中のライトウエイトスポーツカーとは?

アバルト 124 スパイダー 2016

2018年現在、日本で市販されているライトウエイトスポーツカーといえば、マツダ ロードスター、トヨタ 86/スバル BRZ、ホンダ S660でしょう。他にもスズキ スイフト・スポーツあたりは該当しそう。

海外車に目を移せば、アバルト 124スパイダー、ロータス エリーゼ/エクシージ、ケータハム セブンなどがあります。

現代のスポーツカーは、ハイパワーな大排気量エンジンを搭載したクルマ作りが主流になっていますが、その一方でライトウェイトスポーツカーも一定数のファンがいます。

その理由は、前述した特徴によって、ドライバーの腕次第では大排気量スポーツカーをカモることが可能なことにあります。

絶対的なスピードでは大排気量スポーツカーに比べると、あきらかに劣るライトウエイトスポーツですが、”柔よく剛を制す”的な性格がクルマ好きを魅了しているのですね。