高速道路走行中に後ろから救急車!すぐに路肩に止めるべき?対応法は?

救急車 高速道路

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混んだ高速道路を走行中、後方から救急車が近づいてくることがありますよね。一般道であれば、すみやかに車を左側に寄せて、緊急車両に道を譲りますが、高速道路の場合は、どのように対応すべきなのでしょうか?
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(2018年1月10日)


Chapter
救急車の優先権
高速道路などで、救急車が後方から近づいてきた時の対応法
路肩を利用しよう!
サイレン音や赤色灯に早めに気づこう!
もし1車線区間が終わりそうならこんな手段も!
予定外でも休息を!

救急車の優先権

救急車は、傷病者を速やかかつ安全に病院などの医療施設に搬送する車両であり、その使命は人命を救助することにあります。この使命を遂行するため、救急車には右側走行と交差点通過に優先権が与えられます。

サイレンを鳴らした救急車が近づいてきたら、一般車両は道路の左側に寄せて緊急車両に進路を譲らなければなりません。もしも交差点またはその付近だった場合は、交差点を避けて道路の左側(一方通行などの場合、左側が緊急車両の通行を妨げる場合は右側に寄る)に寄せて一時停止しなければなりません。

ただし、これはあくまで一般道路の話し。高速道路などで、救急車が後方から近づいてきたら、どのように対応すると良いのでしょうか?高速道路上で一時停止は可能なのでしょうか?

高速道路などで、救急車が後方から近づいてきた時の対応法

路肩を利用しよう!

高速道路上で緊急車両が背後から接近してきたら、どのように対処したら良いのでしょうか。緊急車両の緊急時走行には道路右側の優先走行権が認められており、車線をまたぐなど通行区分に従わなくても良いことになっています。ただしこれは、高速道路を通行する多くの一般車両の協力があってこそ。

私たち一般ドライバーは、緊急車両の進路を妨げることがないように、走行する義務があります。追い越し車線上の車両は走行車線に戻り、緊急車両の進路を妨げることがないようにします。緊急車両の速度は、一般車と同じ100㎞/h。その際に、無理な減速や停止をする必要はありません。

また渋滞の場合は、緊急車両の進路を妨げることがないよう臨機応変に対応する必要があります。ちなみに高速道路の路肩は通常2.5m、都市高速で1.25mとされています。日本の公道を走行できる車両なら、その大部分を路肩に進入させることができますね。

その一方で、高速道路の路肩は、緊急車両が走行することもあります。もし緊急車両が路肩を走行していることを確認できたら、緊急車両が確実かつ安全に路肩を走行できるよう、協力できると良いですね。

サイレン音や赤色灯に早めに気づこう!

救急車は、突然サイレンを鳴らしたり、道を空けるよう急かすことはありません。あらかじめサイレンを鳴らし、赤色灯を点灯させながら走行しています。サイレン音が聞こえたり、小さくても赤色灯をルームミラーで発見したら、速やかに救急車に道を譲る準備を行いましょう。

ハザードランプを点滅させつつスピードを序々に落とし、先述した対応を行います。まだ遠くだから、と対処しないのは厳禁。先の展開を想像して、どう対処したら良いか考え、緊急車両回避に活かしましょう。

もし1車線区間が終わりそうならこんな手段も!

運悪く1車線区間で背後に救急車が迫ってきた場合、通常なら左側路肩に車を寄せ進路を譲るべきなのですが、あくまでも安全に寄せられることが前提で、段差や工事などで路肩に進入できないときはその限りではありません。

高速道路の制限速度は一般車両と同じなので、もうすぐ1車線区間が終わり2車線になるのであれば、そのまま通行する手もあります。

ただしあくまでも、緊急車両が自車に確実に追いつかない距離(目測で100m程度先ぐらい)で2車線になるような場合です。1車線が先まで延々と続くようなら、速やかに救急車に道を譲りましょう。

予定外でも休息を!

高速道路を長時間走行中、救急車が接近してきたら、緊張も高まり心身ともに疲労を感じる人もいるかもしれません。そんな時は、休憩しましょう。

もしかしたら予定外のSA・PAに立ち寄ることになるのかもしれませんが、安全が一番。リラックスしてから、運転を再開しましょう。

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