消防車や救急車は個人所有できる?価格や規則は?
更新日:2024.09.09
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ネットなどの官公庁オークションに、消防車や救急車が出品されているケースがあります。マニアにとっては、垂涎モノでしょう。そんな特殊車両を購入して所有するには、どんなハードルがあるのでしょうか?
そもそも、誰が出品しているの?
官公庁オークションに出品されている消防車や救急車は、各地域の消防署で使用されていたもので、地方自治体が出品しています。
たとえば、以前ヤフオクに出品されていた40メートルはしご車の保管場所は大阪府交野市消防本部で、出品者として大阪府交野市が記されていました。
つまり、官公庁オークションに出品されている消防車や救急車は、実際に現場で活動していた車両になります。
たとえば、以前ヤフオクに出品されていた40メートルはしご車の保管場所は大阪府交野市消防本部で、出品者として大阪府交野市が記されていました。
つまり、官公庁オークションに出品されている消防車や救急車は、実際に現場で活動していた車両になります。
官公庁オークションってなに?
官公庁オークションとは、国税庁・都道府県・市町村によるインターネット公売や公有財産の売却をオークションにて行うこと。
消防車や救急車などは、自治体が所有している公有財産で、耐用年数が過ぎたもの、故障が激しく使用に適さないものなどを公売(税金滞納者から差し押さえた物品を売る)物件とともにオークション経由で売却し、収入を得るものです。
ちなみに、ヤフオクでは2004年度からインターネット公売、2006年度から公有財産売却。2012年度の落札総額は約36億円にのぼったそうです。
消防車や救急車などは、自治体が所有している公有財産で、耐用年数が過ぎたもの、故障が激しく使用に適さないものなどを公売(税金滞納者から差し押さえた物品を売る)物件とともにオークション経由で売却し、収入を得るものです。
ちなみに、ヤフオクでは2004年度からインターネット公売、2006年度から公有財産売却。2012年度の落札総額は約36億円にのぼったそうです。
消防車や救急車は一般人で買える?
ヤフオクに出品されている限り、一般人でももちろん入札→落札→個人使用は可能です。ただし、専用IDが必要な場合もあります。
落札したあと諸条件をクリアした上で入金を済ませば、実際に数か月前までは消防署で使われていた車両もアナタのもの。ナンバーを取得して、日常のアシにすることも可能です。
ただし、引き渡しや車両使用時の条件があるので注意が必要です。
また、ヤフオクの官公庁オークション以外にも、地域の消防団が使用していたような小型の消防車がたまに中古車市場に出ることがあります。この場合、車検証上で「消防車」となっていても、公安委員会から緊急車両の指定を受けないと緊急車両として認定されません。
また、赤色回転灯やサイレンの配線を繋いだままにして、点灯できるようになっていると違反になります。
落札したあと諸条件をクリアした上で入金を済ませば、実際に数か月前までは消防署で使われていた車両もアナタのもの。ナンバーを取得して、日常のアシにすることも可能です。
ただし、引き渡しや車両使用時の条件があるので注意が必要です。
また、ヤフオクの官公庁オークション以外にも、地域の消防団が使用していたような小型の消防車がたまに中古車市場に出ることがあります。この場合、車検証上で「消防車」となっていても、公安委員会から緊急車両の指定を受けないと緊急車両として認定されません。
また、赤色回転灯やサイレンの配線を繋いだままにして、点灯できるようになっていると違反になります。
もっとも大切な「引き渡し条件」について
たとえばアナタが救急車を落札し、その救急車を引き取る場合、車両が保管されている消防署に出向いて引き取りになります。
売却の際「赤色灯、サイレン、無線機、消防き章は取り外し、消防本部名は消してあります」となっています。
また、「警光灯(緊急自動車の赤色灯を言います)と紛らわしい灯火や、サイレンと紛らわしい音を使用して走行してはならない」という規定が、都道府県の道路交通規則(道路交通法施行細則というものに記載されています。
さらに、消防本部や消防団の名称を記載したままで走ると軽犯罪法に違反します。
オークションサイトの写真には、消防装備品(電子サイレンアンプ、消防章、所属名称など)がそのまま残っていたとしても、引渡し時はすべて撤去します。
これらの撤去を購入者自身が行うことが条件の場合は、サイレン、赤色灯の不動処置、消防章の取外し及び当市消防本部名等の当市が指定した文字を消去し、アナタ自身が機器取り外し並びに文字消去を行った後の写真を当市消防本部へ提出、といったことが必要になる場合もあります。
売却の際「赤色灯、サイレン、無線機、消防き章は取り外し、消防本部名は消してあります」となっています。
また、「警光灯(緊急自動車の赤色灯を言います)と紛らわしい灯火や、サイレンと紛らわしい音を使用して走行してはならない」という規定が、都道府県の道路交通規則(道路交通法施行細則というものに記載されています。
さらに、消防本部や消防団の名称を記載したままで走ると軽犯罪法に違反します。
オークションサイトの写真には、消防装備品(電子サイレンアンプ、消防章、所属名称など)がそのまま残っていたとしても、引渡し時はすべて撤去します。
これらの撤去を購入者自身が行うことが条件の場合は、サイレン、赤色灯の不動処置、消防章の取外し及び当市消防本部名等の当市が指定した文字を消去し、アナタ自身が機器取り外し並びに文字消去を行った後の写真を当市消防本部へ提出、といったことが必要になる場合もあります。
落札した救急車やはしご車を実際に使っても良い?
落札した救急車やはしご車に使用についてですが、簡単に言えば、諸条件をクリアすれば使用可能です。
しかし、「この自動車の使用の本拠はNOx・PM対策地域外」と記されていれば、車検証に記載される”自動車の使用の本拠”は、NOx・PM対策地域外の住所である必要があります。つまり、大都市圏(首都圏、近畿圏、愛知・三重圏)では、登録できません。
また、ハシゴなど艤装部分にはさまざまかたちで耐用年数が決められています。40メートルはしご車の場合、日本消防検定協会が示す「消防車両の安全基準」による耐用年数は17年。
官公庁オークションに出品されるクルマは、耐用年数が過ぎた車両がほとんど。そこで「国内ではしご車として使用することについては、安全を保証できません」と記されています。
しかし、「この自動車の使用の本拠はNOx・PM対策地域外」と記されていれば、車検証に記載される”自動車の使用の本拠”は、NOx・PM対策地域外の住所である必要があります。つまり、大都市圏(首都圏、近畿圏、愛知・三重圏)では、登録できません。
また、ハシゴなど艤装部分にはさまざまかたちで耐用年数が決められています。40メートルはしご車の場合、日本消防検定協会が示す「消防車両の安全基準」による耐用年数は17年。
官公庁オークションに出品されるクルマは、耐用年数が過ぎた車両がほとんど。そこで「国内ではしご車として使用することについては、安全を保証できません」と記されています。
入札前に「現車」を確認できる?
各車両がどんな状態なのか?やはり高い買い物なので実際に現車を確認したいですよね。
現車の確認は、中古車を買う場合と同じです。ほとんどのオークションで可能とされているようですが、なかには「車両見学会」を実施するケースもあります。
見学会は予約制で、当日の直接参加は不可。見学会以外に売却車両を見る機会がない場合もあるので、現車確認には万難を排して参加するのがよさそうです。
ちなみに、パトカーも中古車として販売されることもありますが、救急車などよりはるかに厳しい使用条件が課せられるそうですよ。
現車の確認は、中古車を買う場合と同じです。ほとんどのオークションで可能とされているようですが、なかには「車両見学会」を実施するケースもあります。
見学会は予約制で、当日の直接参加は不可。見学会以外に売却車両を見る機会がない場合もあるので、現車確認には万難を排して参加するのがよさそうです。
ちなみに、パトカーも中古車として販売されることもありますが、救急車などよりはるかに厳しい使用条件が課せられるそうですよ。