なぜレーシングカーのブレーキは赤くなるのか?

レーシングカー ブレーキ

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規定のなかで、極限の性能(速さ)を求めるレーシングカーは、一般車と比べ異なる部分が多々あります。そのなかでもブレーキは、300km/hを超える高速から約60km/hまで、数秒で減速しなければなりません。レースに興味がある方なら、レース中にブレーキディスクが真っ赤に発光しているのを見たことがあると思いますが、どうして発光するのでしょうか?
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なぜレーシングカーのブレーキは赤くなるのか?
レーシングカーのブレーキはカーボン製で熱に強い

なぜレーシングカーのブレーキは赤くなるのか?

レーシングカーは過酷な走行条件が前提とされますが、ブレーキングに関しても一般車とは異なる性能が必要とされます。特にコーナーに差し掛かる前の減速には、かなりの制動力が求められます。その性能は、300km/hから完全に停止するまで約4秒と言われます。

レーシングカーのブレーキが競技中に赤くなるのは、パッドとローターの摩擦熱によるものです。LEDでカスタムをしているわけではありません。

だとすれば、相当な高温状態であることは容易に想像できますが、ブレーキは高温になりすぎると本来の効きが発揮できなくなるのでは?問題ないのでしょうか?

レーシングカーのブレーキはカーボン製で熱に強い

レーシングカーのブレーキローターは、カーボンが主体となっており、一般乗用車とは異なる材質でできています。

公道を走れる車でもポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニなどのスーパーカーではカーボンを採用していることもありますが、一般道での使用にあわせてカーボンセラミックという素材が採用されてます。価格は安くても約100万円〜とかなり高額なブレーキです。

カーボン製のブレーキは熱に強い構造になっているため、相当な高温状態でも問題なく本来の力を発揮できると言えます。F1のレース中のディスクローターの温度は、1,000度と言われており、その過酷さが伺えますね。

また、レーシングカーはエンジンの性能だけでなく、軽さも命となります。カーボン製のブレーキは、一般車に採用されているスチール製よりも圧倒的に軽いため、レーシングカーでは理に適った素材と言えます。

もちろんスチール製のディスクローターであっても、高温になれば赤く発光して見えることもありますが、それに備えたブレーキパッドを装着していなければ、ブレーキとしての性能は低下することになります。

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