エアロパーツが車の燃費に与える影響とは?

TRD エアロパーツ

一般の自動車ユーザーにとって、エアロパーツはドレスアップの手段であることが多いのですが、本来のエアロパーツは”エアロ=空気”を意味することでもわかるように、ボディまわりの空気の流れを整えることが主たる機能で、目的は空気抵抗の低減、ダウンフォースの増強、エンジンやブレーキの冷却などさまざまです。このエアロパーツによって空気抵抗が改善されると、燃費向上にも効果があるのでしょうか?

Chapter
エアロパーツの目的と期待される効果とは?
エアロパーツで燃費はよくなる?

エアロパーツの目的と期待される効果とは?

1、ドレスアップ

エアロパーツを装着したいと思うユーザーの多くは「迫力のあるルックスにしたい」「地面とのスキ間を埋めてカッコよくしたい」といった目的を持っているのではないでしょうか?

タイヤを薄くして(ホイールをインチアップして)、車高調整式サスペンションまたはローダウンスプリングなどで車高を下げ、各部分にスポイラーをつけて、スキ間を埋めて行くのはドレスアップの基本と言えます。

とくに見た目の効果が大きいのは、フロントスポイラー、リヤスポイラー、サイドスカートなどの大きなエアロパーツになります。

2、空気抵抗を減らす

エアロパーツを装着する本来の目的とのひとつが空気抵抗を減らすことです。空気抵抗を低減させるには、車体の周りを流れる空気の流れを整えます。

一般的に、空気抵抗が関わってくるのは、時速80~100km以上の高速走行時と言われますが、トヨタが市販モデルに採用するエアロ スタビライジング フィンは、時速50kmほどの速度でも効果があると言われます。

とはいえ、ストップ&ゴーを繰り返し、時速30〜40kmでの走行が主体となる街中ではほとんど効果は感じられません。

3、ダウンフォースを発生させる

高速で走行すると、車のボディには揚力(浮き上がる力)が発生します。エアロパーツを装着することで、車を地面に押さえつける力=ダウンフォースを発生させます。これにより、操安性のアップが期待できます。

4、車両重量の軽量化

こちらはエアロパーツに限りませんが、最初から付いているパーツをアルミやFRP、カーボンなどの軽量素材に交換することで、車体の軽量化につなげます。

さて、本題です。エアロパーツを装着することで空気抵抗値を下げるなど、さまざまな効果が期待できることがわかりましたが、それではこれらの「エアロパーツ効果」が燃費にも良い効果をもたらしてくれるのでしょうか?

上記1〜4について、考えてみましょう。

エアロパーツで燃費はよくなる?

1、ドレスアップ

ドレスアップ目的のエアロパーツは、本来エアロパーツに求められる機能よりも、見た目の格好良さを優先してデザインされているものが、多く存在します。むしろこれまでなかった部分に新たにパーツを装着することで、重量増や抵抗増を招き燃費が悪くなる恐れがあります。

2、空気抵抗を減らす/3、ダウンフォースを発生させる

空気抵抗を減らすという本来の機能が働いていれば、燃費にも良い効果が現れそうです。ただし、劇的に変わるというものではなく、たとえば時速100キロで5時間ずっと走行し続ける…といった使用状況でなければ、本来の効果はわからないでしょう。

ダウンフォースについては、空気抵抗を高めることになるので、むしろ燃費悪化につながりやすくなります。

4、車両重量の軽量化

バンパーやエンジンフードなどをより軽量な素材に交換するということであれば、車両重量が軽くなる分、燃費向上は期待できますね。車両重量ということであれば、走行時のスピード等関係なく、燃費には関係してきます。

ただしこちらも、他の条件(乗車人数や運転の仕方、アクセルの開け方など)が同じであっても、劇的に燃費が改善するものでもないですし、燃費よりもFRPやカーボンパーツに交換する費用のほうがはるかに高額となります。

エアロパーツの本来の機能が働くシーンは、おもに高速道路やサーキットなので、日常的な使用状況での燃費向上は、まず期待できそうにないですね。