軽自動車とスポーツカーの年間維持費の差はたったの15万円?
更新日:2024.09.09
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自動車を購入する際、多くの方は、車体金額だけではなく、維持費の事も考慮するでしょう。軽自動車が人気を集めているのは維持費の安さからですし、スポーツカー離れもまた、維持費の高さ…と言われていました。ですがこの両車、年間の維持費にすると15万円程度しか差がないという衝撃の結果が出たのです。
実は年間維持費の差はたったの15万円?
大手モニタリングサイト「価格.com」が2016年4月21日から4月27日にかけて4,581名を対象に行ったアンケートによると、軽自動車とスポーツカーの平均年間維持費は以下の結果となりました。
【年間平均維持費】
軽自動車:21.5万円
スポーツ:37.1万円
維持費が安いと言われる軽自動車と、コストがかかると思われがちなスポーツカーの維持費の差が年間たったの約15万円!
月々に換算すると、わずか1万3千円しか変わりません。この数字だけを見れば「こんな程度なの?」と思う方もいるでしょう。
多くのユーザーからの平均値ですし、冒頭でもお話したようにカーライフ次第で左右される部分ではありますが、はたしてこの数字は本当なのでしょうか?
【年間平均維持費】
軽自動車:21.5万円
スポーツ:37.1万円
維持費が安いと言われる軽自動車と、コストがかかると思われがちなスポーツカーの維持費の差が年間たったの約15万円!
月々に換算すると、わずか1万3千円しか変わりません。この数字だけを見れば「こんな程度なの?」と思う方もいるでしょう。
多くのユーザーからの平均値ですし、冒頭でもお話したようにカーライフ次第で左右される部分ではありますが、はたしてこの数字は本当なのでしょうか?
ダイハツ タントとトヨタ 86の年間維持費を比較!
軽自動車の代表と言えるダイハツ タントと、人気スポーツカー、トヨタ 86で比較してみるとしましょう。
今回は「維持費」になりますので車体価格は考えません。また、駐車場代料金に関しても同じ場所と仮定します。自動車保険に関しても同じ条件で安いプランを採用してみました。
※重量税、自賠責は車検時の支払いを年額換算した数字
今回は「維持費」になりますので車体価格は考えません。また、駐車場代料金に関しても同じ場所と仮定します。自動車保険に関しても同じ条件で安いプランを採用してみました。
トヨタ 86 (2017年式 ZN6型 86G) |
ダイハツ タント (2017年式 LA600S型 X"SA Ⅲ"2WD) |
|
自動車税 | 26,300円 | 0円 |
自動車保険 | 78,100円 | 41,600円 |
重量税 | 12,300円 | 3,700円 |
自賠責 | 12,260円 | 11,870円 |
合計 | 128,960円 | 57,170円 |
「保有しているだけで必ず支払わなければならない額」では、年間の差額は71,790円になります。
駐車場代も同じで計算する以上、この差に違いは生じませんので、保有するだけであれば、この額しか変わらないことになります。思っていたほどの差ではないなと感じた方も多いのではないでしょうか。
駐車場代も同じで計算する以上、この差に違いは生じませんので、保有するだけであれば、この額しか変わらないことになります。思っていたほどの差ではないなと感じた方も多いのではないでしょうか。
軽自動車とスポーツカーの燃費差は?
先に出した数字は、保有する際にかかる基本的な費用です。
クラシックカーであればガレージに眠らせているだけで満足かもしれませんが、さすがにタントや86はまだまだ走らせますよね。日常の使用でかかる費用はどれくらいか気になるところでしょう。
そこで必ず見ておきたいのが、燃費です。両車のJC08モード燃費を見てみると、カタログ数値は以下の通り。
86:12.4km/L
タント:24.6km/L~28.0km/L
さすがにここでは大きな差が生じてしまいました。
さらに、86はハイオク推奨です。カタログ値でさえおよそ倍以上異なる上にハイオクになりますので、レギュラーガソリンよりも高くつきます。両者の維持費はここに大きな「差」が生まれる事になります。
月間走行距離を1,000km、ガソリン代を110円として計算するとタントの月額ガソリン代は4,500円前後。
86の月額のガソリン代は、燃費が倍、さらにはハイオクということを加味、燃料代を約10円増しとして計算するとおよそ10,000円。
月額5,500円の差になりますので、年額換算すると66,000円の差になります。
先にあげた「保有するだけで生じる差」の71,790円に加算すると137,790円。これが年間維持費の差になります。
大まかな計算ではありますが、冒頭の価格.comのアンケート結果は、決して大げさな数字ではないことに気付かされます。
クラシックカーであればガレージに眠らせているだけで満足かもしれませんが、さすがにタントや86はまだまだ走らせますよね。日常の使用でかかる費用はどれくらいか気になるところでしょう。
そこで必ず見ておきたいのが、燃費です。両車のJC08モード燃費を見てみると、カタログ数値は以下の通り。
86:12.4km/L
タント:24.6km/L~28.0km/L
さすがにここでは大きな差が生じてしまいました。
さらに、86はハイオク推奨です。カタログ値でさえおよそ倍以上異なる上にハイオクになりますので、レギュラーガソリンよりも高くつきます。両者の維持費はここに大きな「差」が生まれる事になります。
月間走行距離を1,000km、ガソリン代を110円として計算するとタントの月額ガソリン代は4,500円前後。
86の月額のガソリン代は、燃費が倍、さらにはハイオクということを加味、燃料代を約10円増しとして計算するとおよそ10,000円。
月額5,500円の差になりますので、年額換算すると66,000円の差になります。
先にあげた「保有するだけで生じる差」の71,790円に加算すると137,790円。これが年間維持費の差になります。
大まかな計算ではありますが、冒頭の価格.comのアンケート結果は、決して大げさな数字ではないことに気付かされます。
高い?安い?人それぞれかとは思いますが…
おおよその計算をしてみましたが、スポーティーなモデルであれば、やはりいろいろな「欲」が出てくるものです。
「ちょっとドライブに行ってみようかな」「カスタマイズしてみようかな」という気持ちになれば、当然出費も変わってきます。もちろん軽自動車であってもそのような気持ちになるかもしれませんが、車に愛着が湧いてくると、いろいろと楽しみたくなる心理も出てきます。
カーライフは人それぞれではありますが、維持費だけで考えた場合、ちまたで叫ばれているように軽自動車のほうが「圧倒的に低い」というほどではありませんでした。ましてや昨今、軽自動車の車体価格も高くなってきています。
年間維持費の差およそ140,000円を加算させることで「走る楽しさ」まで付いてくると考えたら、スポーツカーの年間維持費は決して「高い」とは言えない数字なのではないでしょうか?
「ちょっとドライブに行ってみようかな」「カスタマイズしてみようかな」という気持ちになれば、当然出費も変わってきます。もちろん軽自動車であってもそのような気持ちになるかもしれませんが、車に愛着が湧いてくると、いろいろと楽しみたくなる心理も出てきます。
カーライフは人それぞれではありますが、維持費だけで考えた場合、ちまたで叫ばれているように軽自動車のほうが「圧倒的に低い」というほどではありませんでした。ましてや昨今、軽自動車の車体価格も高くなってきています。
年間維持費の差およそ140,000円を加算させることで「走る楽しさ」まで付いてくると考えたら、スポーツカーの年間維持費は決して「高い」とは言えない数字なのではないでしょうか?