スピードの出しすぎで鳴る「キンコン」という音はなぜ無くなったのか?

キンコン

時速100km/hを超えると、キンコン〜キンコン〜と鳴る速度警告音。昭和の車にはみんなついていましたが、21世紀になってから、その音を聞く機会はなくなりました。あの「キンコン」は、いつ、どんな理由で、消えてしまったのでしょう?

Chapter
100km/hを超えると鳴るキンコン音
「キンコン」がないと車検に通らなかった!?
キンコン音が廃止された理由とは?
スマホ&GPSで復活!懐かしいキンコンの音。

100km/hを超えると鳴るキンコン音

昔の車には、必ず装備されていた速度警告装置による警告音。高速道路を走っているときに、お父さんの車で鳴っていた、キンコン〜キンコン〜という音。記憶にある方も多いでしょう。

「頭文字D」でも100km/h以上でコーナーに進入する際、キンコン音が鳴っているシーンがありますね。

警告音は、普通車で100km/h以上、軽自動車で80km/h以上のスピードになると、自動的に鳴りはじめました。鉄琴のような音の他に、電子音(ブザー)もあり、メーカーや車種によって異なっていました。

「キンコン」がないと車検に通らなかった!?

当時、速度警報装置は、日本車には必ず装備しなくてはいけない装置でした。

当道路運送車両法の保安基準第46条第2項「速度警報装置の装備要件及び性能要件」よって装備を義務付けされており、速度警報装置がないと車検も通らなかったのです。

それほどまでに大事な装備がなぜ、いつの間になくなってしまったのでしょう?

キンコン音が廃止された理由とは?

その1:外国車を日本で販売するため

速度警報装置は1980年代半ば以降、姿を消します。理由は、おもにアメリカからの圧力によるものだったといいます。

速度警報装置は、日本独自のものだったのですが、装備がないと車検に通らないというのは外国車にも適用されるものでした(実際は当時、車検場の判断で装置がなくても車検にパスしていたこともあったようですが…)。つまり、日本で外国車を販売するためには、わざわざ速度警報装置を取り付けて車検を通す必要があったのです。

車両価格や燃費、販売店の少なさ、日本では扱いにくい大きなボディなどを理由に、ただでさえ売れなかった外国車ですから、「速度警告音装置」を貿易上の非関税障壁として外国車メーカー(特に米国ビッグ3)が日本政府に廃止するよう働きかけ、結果、あっさりと無くなってしまったのでした。

その2:居眠り運転を誘発するため!?

日本の高速道路の制限速度は100km/hですが、実際は速度違反の取り締まり対象は115km/h~120km/h以上といわれます。つまり、キンコン音を鳴らしながら時速110km/hくらいで巡航する人も少なくありませんでした。

消そうと思っても消えない速度警報装置の音。規則的な高音をず~っと聞きながら走っていると、だんだんと眠気を感じてくるということも指摘されました。

速度超過を警告して事故を防ぐための装置なのに、居眠り運転を誘発する音になってしまう…。そんなことも、廃止にいたった理由といわれています。

スマホ&GPSで復活!懐かしいキンコンの音。

さて、すっかりご無沙汰のキンコン音。音を聞くだけならYouTubeで「キンコンの音付動画」を再生すればよいですが、やっぱり車で走りながら聞きたい!という方には、アプリ「DriveMate KingKong(ドライブメイト・キンコン)」があります。

なんとGPSを利用することによって、設定速度を超えるとあの懐かしいキンコンの音が鳴るという仕組み。速度超過の警告とともに、エコ運転の観点からも警告してもらうのが良いかもしれません。

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