トヨタがバブル時代に導入したマッサージ機能。その効果ってどうなの?

マッサージ機能

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30年ほど前のバブル時代、自動車でありながらマッサージ機を装備した車種がありました。当時、車にマッサージ機能が必要なの?と揶揄された装備ですが、どうやら後席に座るVIPには好評だったようで、2017年現在ではBMW、メルセデス・ベンツ、アウディ、フォード、ジャガーなど、多くのメーカーが採用するようになりました。ここでは、レクサスの新型LS500に採用されるマッサージ機能について見て行きましょう。
Chapter
バブル期、マッサージ機搭載車は?
マッサージ機能の今後
新型レクサス LSのマッサージ機能に予想される問題点とは?

バブル期、マッサージ機搭載車は?

バブル期の車でマッサージ機を搭載したのは、トヨタの2代目センチュリーや初代セルシオです。

セルシオではショーファードリブン仕様のCグレード Fパッケージで、左側の後席に。センチュリーでは、左右の後席に採用されていました。両車ともゲスト優先の車なので、バブル期に流行った奇天烈珍妙な面白装備ではなく、後席ゲストをおもてなしするために考え抜かれた装備です。

マッサージ機は、その後、世代が変わっても採用されており、現行型レクサス LS600h"Excutive Package"にも受け継がれる伝統装備となりました。

マッサージ機能の今後

2代目センチュリーは2017年9月現在、販売休止中で次期モデルが公表されていないため、今後も採用され続けるかは不明です。では、もうすぐ発売予定のレクサス LS500/500hではどうでしょうか。

新型レクサス LS500/500hに装備されるマッサージ機能は、リアシートに加えてフロントにも採用されるようになりました。その機能は、それぞれ異なり、フロントシート用には指圧機能付きマッサージ機能、左側後部座席には温感機能付きリラクゼーションシステムが装備されます。

特にリアシートに関しては、従来、バイブレーションがメインで皮膚表面を軽くなでる程度だったものが、新型では指圧で脊柱起立筋のコリをほぐし、温熱で身体をじんわりと温め、内部循環の促進を促すことで疲労回復や気分転換を図る狙いが伺えます。

移動中に本格的マッサージを受けられるのは、多忙なVIPにはありがたい装備です。進化したマッサージ機能だけで、社用車を新型レクサス LS500/500hに入れ替える理由になりそうです。

新型レクサス LSのマッサージ機能に予想される問題点とは?

マッサージ機能は、一見、良いことずくめのようですが、問題点もあります。まずはフロントシートの指圧機能ですが、正しい姿勢で乗車しなければ、ほぐしたいポイントにヒットしません。また家庭用マッサージチェアも同様ですが、万が一、脊髄に強い指圧を受け続けた場合、ダメージが蓄積して疲労骨折も考えられます。

後部座席の温感リラクゼーションシステムは、特にマッサージ的に問題となることは少ないでしょう。強いて言えば身体を温めることで、発汗が促されますので、肌着が汗を含んだ状態になることがあるかもしれません。そのまま温度差の激しい車外に出ると、風邪をひく要因になります。

後席でマッサージ機能を働かせる場合は、肌着の着替えを用意しておきたいところです。

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