"タカタ"が経営破たん…。日本では他にどんなエアバッグメーカーがある?
更新日:2024.09.09
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タカタ製エアバッグの異常破裂によるリコール対象は、1億台もの規模に膨れ上がり、負債総額はリコール対策費用など含め1兆7000億円超。
2017年6月26日に民事再生法を申請し、製造業としては、戦後最大の倒産となりました。一時は世界シェア2位にまでなったタカタに次ぐ、日本のエアバッグメーカーを調べてみました。
2017年6月26日に民事再生法を申請し、製造業としては、戦後最大の倒産となりました。一時は世界シェア2位にまでなったタカタに次ぐ、日本のエアバッグメーカーを調べてみました。
タカタは日本初の2点式シートベルトを開発した会社
タカタ=エアバッグのイメージがすっかり強くなってしまいましたが、実はタカタはもともとシートベルトのメーカーです。
その歴史は60数年前にさかのぼり、1952年に米国で行われていた「シートベルトの装備に関する研究」に触発され、パラシュート技術を応用したシートベルト研究に着手。その後、1960年に日本初の2点式シートベルトを発表、製造販売を開始しました。
エアバッグの調査研究を開始したのは1976年で、このときチャイルドシートの開発にも着手しています。1987年には、ついに運転席用エアバッグモジュールの量産を開始し、3年後の1990年には助手席用エアバッグの製造販売を開始しています。
その歴史は60数年前にさかのぼり、1952年に米国で行われていた「シートベルトの装備に関する研究」に触発され、パラシュート技術を応用したシートベルト研究に着手。その後、1960年に日本初の2点式シートベルトを発表、製造販売を開始しました。
エアバッグの調査研究を開始したのは1976年で、このときチャイルドシートの開発にも着手しています。1987年には、ついに運転席用エアバッグモジュールの量産を開始し、3年後の1990年には助手席用エアバッグの製造販売を開始しています。
タカタ以外にエアバッグメーカーってどこがある?
豊田合成
1989年の運転席エアバッグの量産から、側面、後席まで様々なエアバッグ製品を開発し、あらゆる角度の衝突から守る360°フルカバーエアバッグを実現しています。
歩行者の保護装置も量産しているほか、予防安全など次世代技術も積極的に開発しています。エアバッグモジュールとして、運転席用エアバッグ、助手席用エアバッグ、カーテンエアバッグ、ニーエアバッグ、シートクッションエアバッグ、サイドエアバッグ、後席センターエアバッグ、後突エアバッグの生産が行われています。
歩行者の保護装置も量産しているほか、予防安全など次世代技術も積極的に開発しています。エアバッグモジュールとして、運転席用エアバッグ、助手席用エアバッグ、カーテンエアバッグ、ニーエアバッグ、シートクッションエアバッグ、サイドエアバッグ、後席センターエアバッグ、後突エアバッグの生産が行われています。
セーレン
「より安全に、よりコンパクトに、よりリーズナブルな価格で」をキーワードに、運転席用、助手席用、サイド用、カーテン用など各種エアバッグを提供しています。日本・中国・タイの三拠点で生産し、グローバルな生産体制となっています。
最近では足や膝を保護するニーエアバッグ、後席用エアバッグなどの生産も始めており、車外衝突を想定した、ボンネットエアバッグなどの開発にも力を入れ、より安全な車作りに貢献しています。
最近では足や膝を保護するニーエアバッグ、後席用エアバッグなどの生産も始めており、車外衝突を想定した、ボンネットエアバッグなどの開発にも力を入れ、より安全な車作りに貢献しています。
日本ブラスト
樹脂と安全の技術を融合したステアリングとエアバッグモジュールを生産しています。
エアバック内蔵ステアリングホイールも生産するほか、助手席エアバッグ、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、ニーエアバッグなどを手がけています。
エアバック内蔵ステアリングホイールも生産するほか、助手席エアバッグ、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、ニーエアバッグなどを手がけています。
住商エアバッグ・システム
サイドカーテンエアバッグを専門とするメーカーです。側面衝突による衝撃から頭部・首を保護し、ガラスの飛散による怪我から守ります。
現在は様々な場所にエアバッグが採用されていますが、今後、世界的に標準化されそうなのがサイドカーテンエアバッグです。
こちらは主にクルマのルーフラインに収納され、側面方向から事故発生時に瞬時に膨張して、サイドウィンドウと乗員の頭の間にカーテン状に展開するエアバッグです。クルマが転がったとき、車外へ放出されないように工夫したタイプのサイドカーテンエアバッグもあります。
現在は様々な場所にエアバッグが採用されていますが、今後、世界的に標準化されそうなのがサイドカーテンエアバッグです。
こちらは主にクルマのルーフラインに収納され、側面方向から事故発生時に瞬時に膨張して、サイドウィンドウと乗員の頭の間にカーテン状に展開するエアバッグです。クルマが転がったとき、車外へ放出されないように工夫したタイプのサイドカーテンエアバッグもあります。
オートリブ
日本のメーカーではありませんが、エアバッグを含む自動車安全システム世界シェアナンバーワンのメーカーです。
当初、タカタ再建のスポンサー候補となっていたメーカーでした。
※シェア1位のオートリブが、シェア3位のタカタを傘下に収めることで独占禁止法に抵触する恐れがあり、スポンサー候補から外れました。
世界27カ国に83の支社と合弁会社をもつグローバルカンパニーで、全世界の主要自動車メーカー向けにエアバッグ・シートベルト・ステアリングホイールなどの開発・生産・販売を行っています。
当初、タカタ再建のスポンサー候補となっていたメーカーでした。
※シェア1位のオートリブが、シェア3位のタカタを傘下に収めることで独占禁止法に抵触する恐れがあり、スポンサー候補から外れました。
世界27カ国に83の支社と合弁会社をもつグローバルカンパニーで、全世界の主要自動車メーカー向けにエアバッグ・シートベルト・ステアリングホイールなどの開発・生産・販売を行っています。
キー・セイフティー・システムズ(KSS)
KSSは、1916年創業の米ミシガン州を本拠とする自動車部品メーカーです。タカタの再建に向けて、スポンサーとして支援していくことが2017年6月に正式に決定しています。
エアバッグの分野では中堅メーカーですが、フォード・モーターなどに自動車部品を供給。現在14カ国で事業を展開し日本国内にも営業拠点を持っています。2016年6月に中国最大級の新興自動車部品メーカー、寧波均勝電子の傘下に入っています。
タカタは現在も交換用として安全性が確立されている乾燥剤入りインフレーターの供給を続けており、これが終了次第、タカタの仕様によるインフレ―ターの生産が打ち切られる予定です。
エアバッグの分野では中堅メーカーですが、フォード・モーターなどに自動車部品を供給。現在14カ国で事業を展開し日本国内にも営業拠点を持っています。2016年6月に中国最大級の新興自動車部品メーカー、寧波均勝電子の傘下に入っています。
タカタは現在も交換用として安全性が確立されている乾燥剤入りインフレーターの供給を続けており、これが終了次第、タカタの仕様によるインフレ―ターの生産が打ち切られる予定です。