日本に正規輸入されなかったアウディA2とはどんな車?
更新日:2024.09.09
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アウディといえば、人気のA4をはじめとしたAシリーズがラインナップの軸となっています。このAシリーズは、A1からA8まであるわけですが、カタログをみると1と3の間、A2が欠番となっています。A2は、どうしてないのでしょう?
アウディ A2とはどんな車?
日本への正式輸入がなかったので、アウディA2を見かけた方は非常に少ないのではないでしょうか。
1999年から2005年まで生産されたA2は、オールアルミボディによる軽量化、環境性能も非常に高いBセグメントのモデルとして、欧州市場に投入されました。
特筆すべきはやはり環境性能であり、エントリーグレードの1.2リッターTDIエンジンの燃費は、895kgという軽量もあいまって、3Lのガソリンで100km走行出来る”3リッターカー”と言われました。
日本のハイブリッド車と同等の燃費性能を、10年以上前に達成していたのですから、これは立派なものですね。
また独創的なデザインも印象的。短いノーズが象徴するように、全長約3,826mmと非常にコンパクト。リアウィンドウの造形も個性的で、大型にしたスマートといった雰囲気もあります。
このように、非常に魅力的なモデルであったのに、なぜ日本市場には導入されなかったのでしょうか?
1999年から2005年まで生産されたA2は、オールアルミボディによる軽量化、環境性能も非常に高いBセグメントのモデルとして、欧州市場に投入されました。
特筆すべきはやはり環境性能であり、エントリーグレードの1.2リッターTDIエンジンの燃費は、895kgという軽量もあいまって、3Lのガソリンで100km走行出来る”3リッターカー”と言われました。
日本のハイブリッド車と同等の燃費性能を、10年以上前に達成していたのですから、これは立派なものですね。
また独創的なデザインも印象的。短いノーズが象徴するように、全長約3,826mmと非常にコンパクト。リアウィンドウの造形も個性的で、大型にしたスマートといった雰囲気もあります。
このように、非常に魅力的なモデルであったのに、なぜ日本市場には導入されなかったのでしょうか?
アウディ A2は車格を超えてしまう製造コストと、MT設定が仇に…
まず、A2のグレードをみてみましょう。
・A2 1.2TDI (EU3) 45kW ASG(ディーゼル)
・A2 1.2TDI (EU4) 45kW ASG(ディーゼル)
・A2 1.4TDI 55kW 5速MT(ディーゼル)
・A2 1.4 55kW 5速MT(ガソリン)
・A2 1.4TDI 66kW 5速MT(ディーゼル)
・A2 1.6FSI 81kW 5速MT(ガソリン)
このように、欧州らしくディーゼルエンジンを主軸に置いています。もちろん、ガソリンエンジン仕様もありますが、5速MTのみ。AT(セミAT)設定があるのは、1.2TDIのディーゼル仕様だけだったのです。
マツダの貢献でクリーンディーゼルが市民権を得た現在であれば、日本のマーケットにも投入できるポテンシャルがあると考えますが、当時の日本のマーケットでディーゼルを投入という判断はできなかったのでしょう。(もちろん当時の欧州より厳しい日本の排ガス規制の存在もあります)
それに加えて、オールアルミボディを投入したことにより、販売価格が高く、同時に修理が非常に難しいという事情もあったようです。
つまり、エントリークラスでありながら高価だったA2は、立ち位置が明確にならなかったといえます。
実際、競合していたメルセデス・ベンツのAクラスの生産台数が100万台以上に対して、A2の総生産台数は17万台。商業的には厳しい結果となり、これらが欠番になった理由と考えられます。
しかし前述のように、A2はアウディの野心的な取り組みをみせたことでエポックなモデルであったといえます。もしかしたら登場するタイミングが少し早かったのかもしれませんね。
・A2 1.2TDI (EU3) 45kW ASG(ディーゼル)
・A2 1.2TDI (EU4) 45kW ASG(ディーゼル)
・A2 1.4TDI 55kW 5速MT(ディーゼル)
・A2 1.4 55kW 5速MT(ガソリン)
・A2 1.4TDI 66kW 5速MT(ディーゼル)
・A2 1.6FSI 81kW 5速MT(ガソリン)
このように、欧州らしくディーゼルエンジンを主軸に置いています。もちろん、ガソリンエンジン仕様もありますが、5速MTのみ。AT(セミAT)設定があるのは、1.2TDIのディーゼル仕様だけだったのです。
マツダの貢献でクリーンディーゼルが市民権を得た現在であれば、日本のマーケットにも投入できるポテンシャルがあると考えますが、当時の日本のマーケットでディーゼルを投入という判断はできなかったのでしょう。(もちろん当時の欧州より厳しい日本の排ガス規制の存在もあります)
それに加えて、オールアルミボディを投入したことにより、販売価格が高く、同時に修理が非常に難しいという事情もあったようです。
つまり、エントリークラスでありながら高価だったA2は、立ち位置が明確にならなかったといえます。
実際、競合していたメルセデス・ベンツのAクラスの生産台数が100万台以上に対して、A2の総生産台数は17万台。商業的には厳しい結果となり、これらが欠番になった理由と考えられます。
しかし前述のように、A2はアウディの野心的な取り組みをみせたことでエポックなモデルであったといえます。もしかしたら登場するタイミングが少し早かったのかもしれませんね。
EVとして復活なるか、アウディの高い志…
しかしながら、アウディはA2に未練があったようで、2011年のフランクフルト国際自動車ショーにて「A2コンセプト」を発表。このコンセプトモデルは、EV化が図られており、またICTデバイスとの連動といった、次世代コンセプトを提示しています。
こうしたハイテクを武器に、数年後に市場へ投入、A2が復活すると予想されましたが、2017年になってもA2は欠番のままです。
今後アウディがA2を復活させるのであれば、初代同様に野心的なコンセプトを持ったモデルとしてくるでしょう。願わくば、日本にも投入して欲しいものですね。
こうしたハイテクを武器に、数年後に市場へ投入、A2が復活すると予想されましたが、2017年になってもA2は欠番のままです。
今後アウディがA2を復活させるのであれば、初代同様に野心的なコンセプトを持ったモデルとしてくるでしょう。願わくば、日本にも投入して欲しいものですね。