車のダッシュボードとインパネの違いとは?意外と知らない役割や関係性を解説
更新日:2024.09.09
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クルマはさまざまなパーツの集合体であり、そのひとつひとつが重要な役割を担っています。それゆえに多くのパーツがあり、呼び名もさまざまにあるので、私たちユーザーも知っているようで知らない…なんてもののも多くあるのではないでしょうか。今回はダッシュボードとインパネについて触れてみましょう。
ダッシュボードとは?
クルマに乗り込むと目前にハンドルがありますよね。このハンドルの奥、フロントウィンドウの下あたりには、さまざまなパーツが組み込まれています。ハンドルはもちろん、スピードメーターやタコメーター、空調、ナビ…オーディオユニットも組み込まれていることもあるでしょう。
ダッシュボードとは、この内装フロント部の総称と言えます。
このダッシュボードの由来は、馬車のパーツだったそうです。馬車の客室の前に御者が馬の手綱を扱うために高い位置に座るのですが、その際、馬が跳ね上げる小石や泥などを防ぐためのボードを足下に配していました。これは泥除けのみならず、馬を走らせる時に踏みつけるようにしていたそうです。
よって、ダッシュボードという名称が残ったともいわれています。
ダッシュボードとは、この内装フロント部の総称と言えます。
このダッシュボードの由来は、馬車のパーツだったそうです。馬車の客室の前に御者が馬の手綱を扱うために高い位置に座るのですが、その際、馬が跳ね上げる小石や泥などを防ぐためのボードを足下に配していました。これは泥除けのみならず、馬を走らせる時に踏みつけるようにしていたそうです。
よって、ダッシュボードという名称が残ったともいわれています。
その後産業革命が起こり、馬車の動力が内燃機に取って代わっていったのは周知の通り。その際、このダッシュボードにメーター類を装着するようになったともいわれています。
2017年現在では、ダッシュボードには計器類・操作機器はもちろんのこと、乗員保護のために安全性能を高める構造にもなってきており、助手席エアバック搭載もそうした流れによるものですね。
ダッシュボードは、このように何となく知ってる、という状態だったと思います。では、もうひとつよく出るワード、インパネはどういったものでしょうか。
2017年現在では、ダッシュボードには計器類・操作機器はもちろんのこと、乗員保護のために安全性能を高める構造にもなってきており、助手席エアバック搭載もそうした流れによるものですね。
ダッシュボードは、このように何となく知ってる、という状態だったと思います。では、もうひとつよく出るワード、インパネはどういったものでしょうか。
インパネとは?
前述のようにダッシュボードには、運転に必要なさまざまな計器類を取り付けます。これらは“インストルメントパネル(instrument panel)”と呼ばれ、略して「インパネ」と呼ばれているのです(英国ではfasciaと呼ぶそうです)。
具体的には、メーターまわり、つまりスピード&タコメーター、水温系、燃料計、各コーションランプなど、運転に重要なインフォメーションが得られる部分を指しています。
とはいえ、2017年現在ではこうしたインパネもフルデジタル表示になって、ナビが表示されたり、はたまたヘッドアップディスプレイのようにフロントガラスにインフォメーションを表示する機能も付加されています。
インパネは年々ダッシュボード内で広く侵食している、なんて見方もできるかもしれませんね。
具体的には、メーターまわり、つまりスピード&タコメーター、水温系、燃料計、各コーションランプなど、運転に重要なインフォメーションが得られる部分を指しています。
とはいえ、2017年現在ではこうしたインパネもフルデジタル表示になって、ナビが表示されたり、はたまたヘッドアップディスプレイのようにフロントガラスにインフォメーションを表示する機能も付加されています。
インパネは年々ダッシュボード内で広く侵食している、なんて見方もできるかもしれませんね。
進化が著しいインパネ周辺のインフォメーション事情
前述のように、インパネ内の表示形式が近年大幅に変化してきています。
かつてはスピード&タコのアナログメーターが、どんと鎮座していればそれで良かったのですが(厳密にはもう少し計器はありますけど)、現在ではクルマの状態を示す表示が可能になっています。
これにはいくつかの事情があると考えます。まず一点は、液晶ディスプレイ、インフォメーション技術の進化とクルマの電子化が進んだということ。
現在のクルマはアクセルペダルをワイヤーでキャブレターに繋ぐ、なんてプリミティブなモデルは存在しません。ほぼバイワイヤ方式をとっており、電子制御が進んでいるわけです。
となると、インフォメーション系統も多くの情報を提示できるとも言い換えられるわけで、ユーザーにとっては(時に過剰なほど)多くのインフォメーションが得られるようになっているのです。
また、液晶ディスプレイの方が安く生産できるという理由も大きいでしょう。
アナログメーターはさまざまなパーツと高い精度が必要であり、またそれぞれ個別に用意しなければならず、製造するにはやはりコストがかかります。であればディスプレイ表示にしてしまえばコストも抑えられるという事情もありそうですね。
これはスマートフォンとガラケーの製造コストで、物理キーの多いガラケーの方が単価が上がってしまうということに似ています。
ダッシュボードとインパネの関係、ご理解いただけましたか?
テスラのモデルSやプリウスPHVのように、ダッシュボードに大きなタブレット状の端末を配置するモデルも出てきました。馬車の御者の足板からスタートしたダッシュボードは、今後どこまで進化していくのか、楽しみに見届けていきましょう。
かつてはスピード&タコのアナログメーターが、どんと鎮座していればそれで良かったのですが(厳密にはもう少し計器はありますけど)、現在ではクルマの状態を示す表示が可能になっています。
これにはいくつかの事情があると考えます。まず一点は、液晶ディスプレイ、インフォメーション技術の進化とクルマの電子化が進んだということ。
現在のクルマはアクセルペダルをワイヤーでキャブレターに繋ぐ、なんてプリミティブなモデルは存在しません。ほぼバイワイヤ方式をとっており、電子制御が進んでいるわけです。
となると、インフォメーション系統も多くの情報を提示できるとも言い換えられるわけで、ユーザーにとっては(時に過剰なほど)多くのインフォメーションが得られるようになっているのです。
また、液晶ディスプレイの方が安く生産できるという理由も大きいでしょう。
アナログメーターはさまざまなパーツと高い精度が必要であり、またそれぞれ個別に用意しなければならず、製造するにはやはりコストがかかります。であればディスプレイ表示にしてしまえばコストも抑えられるという事情もありそうですね。
これはスマートフォンとガラケーの製造コストで、物理キーの多いガラケーの方が単価が上がってしまうということに似ています。
ダッシュボードとインパネの関係、ご理解いただけましたか?
テスラのモデルSやプリウスPHVのように、ダッシュボードに大きなタブレット状の端末を配置するモデルも出てきました。馬車の御者の足板からスタートしたダッシュボードは、今後どこまで進化していくのか、楽しみに見届けていきましょう。