Aセグ、Cセグ…いまさら聞けない、セグメントについて

クルマ関連の記事や解説でよく使われる「セグメント」。Aセグ、Cセグ…などと言われていますが、実はわかっているようでよくわからない…、という方もいるかもしれません。今回は、そんなセグメントについて説明してみましょう。

Chapter
クルマの「サイズ」を説明するワード「セグメント」
セグメントの種類はどれだけあるのか?
大型化・高級感を増していくEセグメント以降…

クルマの「サイズ」を説明するワード「セグメント」

2017年現在、テレビや新聞、インターネットなどでさまざまな横文字ワードが飛び交っています。インセンティブ、エビデンス、クラスター…。挙げればきりがありませんね。

もちろんこうしたワードを日本語に置き換えることは可能ですが、日本語と少し違うニュアンスも包含されている場合もあります。

さて、本題のセグメントですが、「segment」とは「部分、断片、分割」といった意味を持ちます。ビジネス用語では、「顧客層の集団」というような意味でも使われます。

このセグメント、というワードは欧州発祥。車のクラスを分ける意味合いで使われており「クラス、車格」を示すものとなっています。歴史的に欧州は階級社会であり、車に関しても、こうした格付けをしてわかりやすくカテゴライズしているといえます。

かつての日本車では排気量や雰囲気で、「なんとなく暗黙のクラス分け」がなされていました。それはなんだか日本らしい奥ゆかしさでもあるわけですが、欧州はそれぞれをパキンとわけて格付けをしてしまう。ここが文化の違いといえるでしょうね。

とはいえ、現在では世界戦略車も増えてきており、日本車であってもレクサスのようにアルファベットと数字による車名でヒエラルキーを、わかり易くする事例も出てきています。

ユーザーからすると、たくさんの車種の中から選択するときに、わかりやすい基準であるといえますし、セグメントは合理的な単位なのかもしれません。

では実際に、セグメントはどのように分かれているのか、紹介しましょう。

セグメントの種類はどれだけあるのか?

セグメントは、アルファベットの「A」〜「L」まであります。FセグメントとLセグメントはほぼ同一のものと欧州では解釈されているようです(場合によってはEセグメントに含まれることもあります)。

A 3.7m以下 超小型車 (VW UP!、スマート、フィアット 500他)
B 3.7m~4.2m コンパクトカー (VW POLO、MINI、アウディ A1)
C 4.2m~4.5m 大きめのコンパクトカー (VWゴルフ、BMW1シリーズ、メルセデス A・Bクラス他)
D 4.5m~4.8m 小型セダン・SUVクラス (BMW 3シリーズ、X3、メルセデス Cクラス、アウディ A4等)
E 4.8m~5.0m 中大型セダン・SUVクラス (BMW 5シリーズ、メルセデス Eクラス、アウディ A6)
F or L 5.0m以上 大型セダン・SUVクラス (BMW 7シリーズ、メルセデス Sクラス、アウディ A8、ハマーH2 等)

輸入車を中心にざっくり表記すると、こんなかたちになります。

このセグメントはヒエラルキーを意味しており、上に行けば行くほど、排気量、スペック、そして何より、価格も高くなっていくと解釈して良いでしょう(例外ももちろんあります)。

日本では、Aセグメントは軽自動車、Bセグメントは、ヴィッツ(ヤリス)、パッソ、スイフト等、コンパクトカーが該当します。

Cセグメントは、VWゴルフやベンツのA・Bクラスなどがひしめいている最激戦区です。車格、価格、性能のバランスが取れており、また市場ニーズも大きいことから激戦区になっているのが現状ですね。

国産モデルには、Cセグメントのプラットフォームを採用している車種が多く存在しています。

そしてDセグメントになると、少し高級感のあるサルーンモデルが増えてくるという形になってきます。

大型化・高級感を増していくEセグメント以降…

Eセグメントは、比較的モデル数が少ないクラスです。発売されたばかりのレクサスLC、同じくレクサス GS、日産 フーガ等がこのセグメントに含まれます。

調査会社であるグローバルインサイト社の分類においては、最上位にあたるセグメントになっています。続くF、Lセグメントはこの分類には存在せず、Eセグメントに含まれている解釈となっているようです。

Fセグメント、Lセグメントは、いわば無差別級。1,000万円オーバーの車種がごろごろいるクラス。各メーカーが最新技術を奢った大型フラッグシップモデルのセグメントは、庶民には縁遠いながらも世界的に注目を浴びるクラス。日本では大きすぎる…といったサイズではありますね。

その他に、スポーツクーペ、MPVやバン、オフロードを含むスポーツユーティリティをそれぞれS、M、Jセグメントにわける区分も存在しています。

おおまかにセグメントの紹介をしましたが、このセグメントの定義は、調査する団体やメーカーによって解釈が若干の違いがあることも多く、あくまで便宜上のものと解釈し、参考としていただければ幸いです。