スポーツドライビングの基本!? ヒール&トゥは何のためにするのか?

最近、めっきりその台数が減ってしまったマニュアルトランスミッション(MT)車。ひと昔前までは、免許制度上でもMTでしか免許が取得出来ず、ATの技術がまだ未熟であったため、多くのMT車が巷に溢れていました。その時代には盛んに聞こえた「ヒール&トゥ」。さて、これはいったい何でしょう?

Chapter
ヒール&トゥとは?
ヒール&トゥのメリット
ヒール&トゥのデメリット
現代のヒール&トゥ

ヒール&トゥとは?

ヒール&トゥは、主にスポーツドライビングで用いられる変速手法です。右足のヒール(かかと)でアクセルペダル、右足のトゥ(つま先)でブレーキベダルを踏むことからそのような呼び名となったそうです。その際、左足はクラッチペダルを踏むために使います。

なぜ、こうしたドライビング手法が生まれたのかというと、コーナー手前で減速したままのギアポジションでは、エンジンのパワーバンドを外してしまい、加速が鈍ることを嫌ったためです。

つまり、コーナー進入手前で減速する際、カーブ後の加速をより強力にするため、あらかじめシフトダウンを済ませておく…それを素早く行なうためには、エンジンとミッションの回転が同調していなければなりません。そこで、ブーレキングをしながらアクセルをあおってシフトチェンジを行うのです。

これにより、きびきびと走れるようになるのはもちろんのこと、スムーズにそしてリズミカルにコーナーを駆け抜けることもできるのです。

多くのスポーツカーは、このヒール&トゥが行い易いように、ブレーキペダルとアクセルペダルの位置関係まで配慮して設計されています。

では、そんなヒール&トゥのメリット・デメリットを見てみましょう。


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ヒール&トゥのメリット・デメリットは?