三菱RVRで考える、SUVなのに4WDではなく2WDを選ぶ理由とは?

三菱 RVR 2017

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SUVであっても、2WDと4WDの選択ができる車種が増えています。荒れた大地をものともせずに走破できるイメージのSUVなら、4WDというイメージが強いはず。あえて2WDを選ぶメリットは、どこにあるのでしょうか?先日マイナーチェンジを受けた三菱RVRを例に考えてみました。
Chapter
RVRってどんな車?
2WDと4WDの価格差は?
SUVなのに2WDを選ぶ理由、メリットとは?

RVRってどんな車?

三菱 RVRのデビューは、バブル花盛りの1991年のことでした。

三菱 パジェロやトヨタ ランドクルーザー、ハイラックスサーフ、日産 テラノといった大柄なRV車の人気が盛り上がっていた時代に、日本の道路事情に合致した扱いやすいサイズのRVRは、4〜5名乗車の広々とした室内や当時珍しかったスライドドアの採用で爆発的な人気となりました。

現在で言うところのコンパクトミニバンのカテゴリーに入る車でしたが、オフロード走行をイメージした「スポーツギア」というグレードを設定する独自路線も多くのユーザーに支持されたのです。

1997年に発売された2代目は初代ほどの人気は得られず、RVブームの終焉とともに販売台数も下落。2002年8月に一度販売を終了しました。

その後、約7年半のブランクを経て、2010年に登場した3代目が現行モデルとなります。

2017年2月のマイナーチェンジでは、乗員とクルマを守る機能を力強く表現したデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用。

パワートレインの性能を象徴する中央のブラックフェイスを、バンパーの左右コーナー部とアンダーガードの三方から包み込むような形状により、精悍でスポーティなフロントフェイスに刷新されています。

2WDと4WDの価格差は?

RVRには、トールワゴンだった初代モデルから2WDと4WDの設定がありました。もちろん、SUVとなった現行モデルも同様。2WDと4WDでは、装備や仕様にどのような違いがあるのでしょうか?

現行のRVRは、ベースグレードの「M」と上級グレード「G」の2つのグレードがあり、いずれも1.8L MIVEC SOHC 16バルブ4気筒エンジン+INVECS-III 6速スポーツモードCVTを搭載しています。価格は以下の通り。4WDは、MとGともに約24万円高くなっています。

この価格の差は、4WD機構とヒーテッドドアミラー、リヤヒーターダクト、ラジエーター、クーラントが標準となる寒冷地仕様によるものです。ちなみに、2WDの寒冷地仕様は、オプションで装着することが可能で、その場合は+12,960円となります。  

【M】
2WD 2,058,480円
4WD 2,295,000円

【G】
2WD 2,250,720円
4WD 2,487,240円

2017年3月1日時点

SUVなのに2WDを選ぶ理由、メリットとは?

「SUVに乗るなら4WD」というイメージは根強いものがありますが、実際2WDを選ぶSUVユーザーは少なくありません。

そもそも、SUVが生まれたアメリカにも最初から2WDの設定がありました。アメリカは都市部以外ほとんどが農地や荒れ地と言えるほどで、少し内陸に入ると凹凸のある道がたくさん出てきます。

そんな場所を走るには、ロードクリアランスが確保されている車であれば良いということで、あえて値段の高い4WDを選ぶよりも2WDで十分と考えられています。

雪や氷の上を走るならスタッドレスやチェーンを使えば良いことですし、車高が高いというだけでも走破性は上がります。
2WDのメリットは、なんといっても価格でしょう。RVRの車両価格を見てもわかる通り、約24万円もの違いがあります。また、車両重量が10kgほど少し軽くなる等から、燃費も変わってきます。

ちなみに、RVRのJC08モード燃費は、2WDは全車15.4km/L、4WDは Mが14.8km/L、Gが14.4km/Lという数値です。上級グレードのGモデルとの比較では、リッターあたり1kmの差が発生します。

実際、本当に4WDじゃないとだめ!というシーンは少ないかもしれませんね。価格も安く燃費も良い2WDを選ぶのはSUVにおいてもメリットが多そうです。

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