ダイハツ ハイゼット ジャンボを徹底解説!軽トラでも大型キャビンで快適
更新日:2024.09.09
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軽トラックと言えば、農家の作業車や事業用の小さなトラックで、とても快適なクルマではないと思う人が多いかと思います。しかし、中にはシートをリクライニングでき、快適な車内となっている軽トラ、ダイハツ ハイゼット ジャンボがあることを知っていますか?
※2020年7月に再構成した記事になります。
※2020年7月に再構成した記事になります。
始まりはまるでピックアップトラックのように
軽トラックに乗っている人の全てが、荷台の全部を使うわけではありません。ならば、キャビンをもう少し大きくしてもいいのではないでしょうか?そんな考えで生まれたのが、ハイゼット ジャンボです。
初めて設定されたのは1983年、ダイハツ 6代目ハイゼットの時代。ハイゼットトラックの大型キャビン版というよりは、むしろその代から設定されたハイゼットバンの乗用版、ハイゼットアトレー(現在のアトレーワゴン)のピックアップトラック版というポジションでした。
そのため、グリルガードやフォグランプ、荷台側面上部の整流カバーなど、軽トラとしては異例なことに豊富なドレスアップ用パーツが準備されていたのです。荷台を短縮してキャビンを後ろに延長、延長部分にはダンプカーのような縦長の窓がついていました。
この窓を開ければ空気の通りが良くなり、走ればかなり涼しかったので、オプションのエアコンをつけなくとも良いくらいでした(当時の3ドア軽自動車も、同じ理由でリアガラスを開けるクルマが多かったのです)。
初めて設定されたのは1983年、ダイハツ 6代目ハイゼットの時代。ハイゼットトラックの大型キャビン版というよりは、むしろその代から設定されたハイゼットバンの乗用版、ハイゼットアトレー(現在のアトレーワゴン)のピックアップトラック版というポジションでした。
そのため、グリルガードやフォグランプ、荷台側面上部の整流カバーなど、軽トラとしては異例なことに豊富なドレスアップ用パーツが準備されていたのです。荷台を短縮してキャビンを後ろに延長、延長部分にはダンプカーのような縦長の窓がついていました。
この窓を開ければ空気の通りが良くなり、走ればかなり涼しかったので、オプションのエアコンをつけなくとも良いくらいでした(当時の3ドア軽自動車も、同じ理由でリアガラスを開けるクルマが多かったのです)。
専用ボディカラーもあった、トップグレード
それだけではなく、ハイゼットのトップグレードとして初代ハイゼット ジャンボ(S65P,S66P)には専用の赤いボディカラーまでありました。実用車というよりどちらかといえばホビーカーとしての側面が強かったのですが、実用車としての需要も高かったそうです。
通常のハイゼットトラックは椅子も背もたれも簡素、ヘッドレストなど背後のバルクヘッドに貼ってあるだけというものですが、ジャンボはハイゼットカーゴ(昔のハイゼットバン)と同じシートが使われ、完全にではありませんがリクライニングすらできました。
さらにハイルーフ仕様だったので頭上空間も広々。軽トラとしては例外的に、極上の快適性を持っていたのです。
7代目ハイゼット、ジャンボとしては2代目(S80P、S81P・S82P、S83P)の時に追加された、 4人乗りキャビンから後ろの最後部のみ、冷蔵庫などを載せられる荷台となっているハイゼットデッキバンとともに、ジャンボはハイゼットの定番グレードとなりました。
装備面はともかく、ボディバリエーションはシンプルでノーマルルーフとハイルーフ程度の違いしか無いことが多い軽トラ/軽1BOXにあって、ハイゼットはジャンボとデッキバンが存在することにより、かなり特異なポジションを手に入れたのです。
通常のハイゼットトラックは椅子も背もたれも簡素、ヘッドレストなど背後のバルクヘッドに貼ってあるだけというものですが、ジャンボはハイゼットカーゴ(昔のハイゼットバン)と同じシートが使われ、完全にではありませんがリクライニングすらできました。
さらにハイルーフ仕様だったので頭上空間も広々。軽トラとしては例外的に、極上の快適性を持っていたのです。
7代目ハイゼット、ジャンボとしては2代目(S80P、S81P・S82P、S83P)の時に追加された、 4人乗りキャビンから後ろの最後部のみ、冷蔵庫などを載せられる荷台となっているハイゼットデッキバンとともに、ジャンボはハイゼットの定番グレードとなりました。
装備面はともかく、ボディバリエーションはシンプルでノーマルルーフとハイルーフ程度の違いしか無いことが多い軽トラ/軽1BOXにあって、ハイゼットはジャンボとデッキバンが存在することにより、かなり特異なポジションを手に入れたのです。
現在は特装車からカタログモデルに昇格
初代以来、基本的にハイゼット ジャンボは特装車として改造車両扱いだったため、中には特異なモデルもありました。それが3代目ジャンボ(S100P、S110P)、ハイゼットとしては8代目で、キャビンの延長量が大きかったため「スーパージャンボ」とされたのです。
見た目は通常のハイゼットトラックで、三方開き荷台も左右のあおり(倒して開ける仕切り)も一見そのまま。キャビンもそのままに見えて、箱状の延長キャビンを継ぎ足したような、いかにもツギハギのような見かけで、追加窓も無いため後方斜め横の視界も悪く、シートのリクライニング量が大きいほかはちょっと不便だったのです。
1年足らずとごく短い生産期間で終わったのでほとんど見かけないレア車ですが、4代目(S200P、S210P・S201P、S211P)、ハイゼットとしては9代目以降の新規格ハイゼット ジャンボでは、2代目以前の追加窓を備えた普通の大型キャビンに戻りました。
2014年9月にフルモデルチェンジされた5代目ジャンボ(EBD-S500P、EBD-S510P)、ハイゼットとしては10代目で、ついに特装車からカタログモデルに昇格したのです。
見た目は通常のハイゼットトラックで、三方開き荷台も左右のあおり(倒して開ける仕切り)も一見そのまま。キャビンもそのままに見えて、箱状の延長キャビンを継ぎ足したような、いかにもツギハギのような見かけで、追加窓も無いため後方斜め横の視界も悪く、シートのリクライニング量が大きいほかはちょっと不便だったのです。
1年足らずとごく短い生産期間で終わったのでほとんど見かけないレア車ですが、4代目(S200P、S210P・S201P、S211P)、ハイゼットとしては9代目以降の新規格ハイゼット ジャンボでは、2代目以前の追加窓を備えた普通の大型キャビンに戻りました。
2014年9月にフルモデルチェンジされた5代目ジャンボ(EBD-S500P、EBD-S510P)、ハイゼットとしては10代目で、ついに特装車からカタログモデルに昇格したのです。
現行型のダイハツ5代目ハイゼット ジャンボはどんな特徴がある?
2014年9月にハイゼット ジャンボは15年ぶりにフルモデルチェンジされ5代目となりました。軽トラとしての基本性能を充実させるとともに、ボディカラーを8色から選ぶことができる選べるカラーパックを設定しました。
そして、スーパーUV(紫外線)とIR(赤外線)ガットガラスを含んだビューティーパックを用意。さらに、選べるカラーパックとビューティーパックを組み合わせた「農業女子パック」も発売しています。
そのほかにも、メッキフロントグリルを装備するスタイリッシュパック、撥水加工ファブリックシートを装備したキャビンパック、大型荷台作業灯を積んだ荷台パックが設定されるなど、さまざまなパッケージオプションを用意して、農業用、産業用のみならずさまざまな用途に対応した大型キャビン軽トラとして進化しています。
さらに、ダイハツ 5代目ハイゼット ジャンボは2018年5月29日にマイナーチェンジを迎えました。マイナーチェンジでの主な改良点は、衝突回避支援システムを始めとしたスマートアシストⅢtの搭載。そのほかLEDヘッドランプも標準装備となりました。
そして、スーパーUV(紫外線)とIR(赤外線)ガットガラスを含んだビューティーパックを用意。さらに、選べるカラーパックとビューティーパックを組み合わせた「農業女子パック」も発売しています。
そのほかにも、メッキフロントグリルを装備するスタイリッシュパック、撥水加工ファブリックシートを装備したキャビンパック、大型荷台作業灯を積んだ荷台パックが設定されるなど、さまざまなパッケージオプションを用意して、農業用、産業用のみならずさまざまな用途に対応した大型キャビン軽トラとして進化しています。
さらに、ダイハツ 5代目ハイゼット ジャンボは2018年5月29日にマイナーチェンジを迎えました。マイナーチェンジでの主な改良点は、衝突回避支援システムを始めとしたスマートアシストⅢtの搭載。そのほかLEDヘッドランプも標準装備となりました。
ダイハツ5代目ハイゼット ジャンボの中古価格は高止まり
ダイハツ 5代目ハイゼット ジャンボは中古市場においてもかなり人気度が高く、2018年に行われたマイナーチェンジ後のクルマは、ジャンボ SA Ⅲt 2WDグレードで新車本体価格117万1500円のところ、大手中古車情報サイトでは2018年登録の同グレード、車検付きで98万円~110万円と新車価格からあまり価格が下がっていません。
2014年のフルモデルチェンジからマイナーチェンジまでの期間を見ると、走行距離に応じて上下はありますが、平均で80万円台になっており、安全装備に多少の古さはありますが、農園等での使用であればこちらで問題ないかもしれません。ただ、一般道や高速道路を利用する機会が多い乗用車感覚での使用の場合は、マイナーチェンジ以降のクルマがおすすめです。
(価格は2020年7月時点)
2014年のフルモデルチェンジからマイナーチェンジまでの期間を見ると、走行距離に応じて上下はありますが、平均で80万円台になっており、安全装備に多少の古さはありますが、農園等での使用であればこちらで問題ないかもしれません。ただ、一般道や高速道路を利用する機会が多い乗用車感覚での使用の場合は、マイナーチェンジ以降のクルマがおすすめです。
(価格は2020年7月時点)
ダイハツ5代目ハイゼット ジャンボは、ダイハツ 10代目ハイゼット トラックの一員として、軽トラ部門での2010年~2019年10年連続販売台数日本一に貢献しています。ハイゼットトラックそのものが走行性能や快適性を大きく向上させた中で、ハイゼット ジャンボは軽トラの枠を超えた、マルチユースなクルマとして今後も販売され続けるでしょう。