最高速277km/h、600kWの衝撃。Jaguar次世代EVレーサーを公開

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2026年4月24日、JAGUAR TCS RACINGはフォーミュラE次世代マシンとなる「JAGUAR GEN4 PROTO_TYPE」を発表した。

このプロトタイプは、単なるテスト車両ではない。電動モータースポーツの進化、そして市販EVへの技術転用を見据えた未来のジャガーを体現する1台だ。

CARPRIME編集部

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Chapter
公開テストで姿を現した次世代マシン
最高600kWへ、圧倒的なパフォーマンス進化
最高速277km/h、世代を超えた進化
レースから市販EVへ、ジャガーの本質戦略
未来のジャガーを先取りする1台

公開テストで姿を現した次世代マシン

車両は、フランスのポール・リカール・サーキットで開催されたGEN4アンリーシュド・テストイベントにて一般公開された。

フォーミュラEの新時代を象徴するこのマシンは、これまでの進化の集大成とも言える存在。特別なリブリー(カラーリング)も大きな特徴で、GEN1からGEN4までの各世代マシンの速度データを視覚化したデザインが採用されている。

これはジャガーが掲げる「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」の思想を、そのままボディに落とし込んだものだ。

最高600kWへ、圧倒的なパフォーマンス進化

GEN4世代の最大のトピックは、やはりその性能だ。従来のGEN3 Evoから大幅に進化し、パワーと効率の両面で次元の違う領域に踏み込んでいる。
  • 最大出力は最大600kWまで向上(予選・アタックモード時)
  • レース時でも最大450kWへ強化
  • 常時アクティブAWD(全輪駆動)を導入
  • 最大700kWの回生ブレーキを実現
これにより、単なる電動レースカーではなく、最先端EV技術の実験場としての意味合いがさらに強まった。

最高速277km/h、世代を超えた進化

シミュレーションデータによれば、このGEN4プロトタイプはモナコ市街地コースにおいて最高速度277km/hに達すると予測されている。これは現行GEN3 Evo(約245km/h)より30km/h以上速く、初代GEN1マシンと比較すると約80km/hもの差があるという。

さらにコース平均速度も大幅に向上しており、電動レーシングカーの進化スピードの速さを象徴する結果となっている。

レースから市販EVへ、ジャガーの本質戦略

このマシンが持つもう一つの重要な意味は、「レースで得た技術を市販車へ還元する」というジャガーの戦略にある。同社はこれを「Race to Road」と呼び、モータースポーツで培った技術を将来の電動市販車へと活かすことを明確に打ち出している。

GEN4では開発領域がさらに拡大し、パワートレインだけでなく制御システムやソフトウェア領域まで含めた総合的な進化が進められている。

未来のジャガーを先取りする1台

フォーミュラEという舞台は、もはやEV開発の最前線そのものだ。高出力化、回生効率、駆動制御といった要素は、すべて今後の市販EVに直結していく。特にジャガーのようにフル電動化を掲げるブランドにとって、このGEN4世代は技術的なターニングポイントになる可能性が高い。

「JAGUAR GEN4 PROTO_TYPE」は、フォーミュラEの次世代だけでなく、ジャガーの未来そのものを示す存在(次世代EVの方向性を示す重要な1台)とも言える。今後のフォーミュラE、そしてジャガーの市販車開発からも目が離せない。
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