中古のソアラが安い理由とは|注意点はある?

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トヨタ ソアラは、バブル時代の「ハイソカー」の元祖とも言える車であり、その後の日本車にも大きな影響を与えました。

クラウン サイズの大柄なボディながらスマートなクーペスタイル、そして3000ccクラスの大排気量エンジン…。ソアラがデビューしたときのセンセーショナルな感動は今も忘れない、という方も多いのではないでしょうか。

そんなソアラの最終モデルが100万円台で買える時代になってきました。
Chapter
ソアラはどんな車?
3代目ソアラはカリフォルニアデザインで一変した
40系ソアラはより西海岸色が色濃く高級車に
40系ソアラの中古車市場がアツい!
レクサスモデルよりはソアラ

ソアラはどんな車?

トヨタのハイソカーを体現した車としてリリースされた10系ソアラ。今から35年前の1981年に登場しました。

現在の車に引けを取らない程、様々なハイテク装備を搭載していた点が特徴です。メルセデス・ベンツ SLクラスやBMW 6シリーズを目標に開発されただけあり、他の国産車が2000cc前後主体という中で、3000ccの排気量を誇りました。トラストの大川氏が、谷田部で300km/hを達成したのもこのモデルのソアラです。

その後、バブル景気に後押しされ、2代目日産レパードの登場も相まって、満を持して登場したのが2代目ソアラ。ソアラでナンパをすれば、断る女子大生は居ない、という都市伝説まで生んだ車であり、大ヒットを記録しました。

3000cc主体というグレード構成は変わらずでしたが、バブルの好景気ということもあり、若者にも人気の高級スポーツカーとなりました。

2代目は、兄弟車であるA70スープラに1JZ-GTEが搭載されたこともあり、スポーツカーというよりは、スペシャリティ色がより強くなりました。

3代目ソアラはカリフォルニアデザインで一変した

三代目のソアラは、残念ながら大ヒットとはいきませんでした。ナマズソアラと揶揄されたのは、大きくなったボディサイズと、特徴的な弾丸のようなデザインからでしょう。

このモデルは、LEXUS SCとしての北米展開を前提に、カリフォルニアにあるCALTYというトヨタの施設でデザインされました。

LS(セルシオ)のクーペ版と言わんばかりに、4000cc・V8エンジンを搭載。エアサスペンションやアクティブサスペンションを装備するなど、正にセルシオのクーペモデルでした。

10年近く販売され、モデル終了後には、CarMakeT&Eの上野氏がD1参戦車両として使ったことでも有名です。また、個体が安価に入手でき、流用できるパーツが多かったことから、ドリフトなどで人気車となりました。

2005年絶版となった名車!トヨタ ソアラの歩み!

40系ソアラはより西海岸色が色濃く高級車に

30系ソアラよりも北米色を強くしてリリースされたのが40系ソアラです。

ターボモデルをなくし、シートも本革以外設定がなく、エンジンは4300cc・V8のみ。前後のオーバーハングを切り詰め、欧州車のようなスタイリングと、アメ車のような大らかさを兼ね備えていました。セルシオのクーペ版という印象は薄まりましたが、ソアラ=SCの図式が確立しました。

長距離走行や盗難対策の面でも非常に北米さしさの残るモデル。欧州車らしいスタイリッシュなデザインと北米らしい大らかな室内を兼ね備えた車で、それまでの黒やタンの内装が主体だった日本車に、白の本革シートや、真っ赤な本革シート、様々なカラーリングの木目パネルなど、現在の高級車の流れをいち早く取り入れたモデルだったのです。

最終的には、レクサスブランドへの移行や日本では売り上げの伸びないオープンモデルだったため、国内では5400台程度の販売台数にとどまったようです。

40系ソアラの中古車市場がアツい!

40ソアラは、2001年から2005年まで売られていました。2005年8月30日にレクサスが販売スタートしましたので、その直前までです。最終型が2005年型だとしても、最終モデルでも10年は経過しているということ。発売当初のモデルに至っては、14年が経過しており、中古車としての流通量も増えています。

2016年現在のソアラの中古車市場を見てみると、修復歴の有無、走行距離によりますが、安いものでは100万円を切るモデルも!

新車時に700万円台の車だったことを考えると、14年経過とはいえ、大幅に安くなったと感じます。ソアラはセカンドカーとして保有されることも多かったため、走行距離が6万キロ以内、修復のないもので、2001年前後の車両であれば、200万円を大きく切る価格で購入可能です。

真っ赤な内装の、ノーブルカラーエディションは、2003年モデル頃から多くなりますが、十分ターゲットの範囲内。10万キロ以内に視野を広げるとさらにモデルは増えていきます。

ドレスアップされた車も散見されますが、ノーマルの個体も多いですね。

レクサスモデルよりはソアラ

この40系は、レクサスSC430として日本でも売られていました。当然、中古車としての流通という意味では、レクサスになった後のモデルも、修復歴なし、10万キロ以内であれば100万円台で十分購入可能です。

相違点と言えば、バンパーやヘッドライトのデザインが変わり、ソアラのエンブレムがLマークに変わったことでしょうか。アメ車っぽく、サイドマーカーが付いたのも特徴です。それでも、オススメは、ソアラです。

レクサスはあくまで輸出ブランドであり、1981年から脈々と受け継がれてきた日本を代表するスペシャリティクーペとしての風格や、伝統の七宝焼きエンブレムなどは、ソアラにしかないものです。
筆者は30系のソアラに乗っていましたが、故郷に帰省の折、ソアラのエンブレムを見た近所のおじいさんが、「良い車を買ったね、立派になったね。」と声をかけてくださいました。中古で買ったソアラでしたが、年配の方には「高級車」というイメージが強かったのかもしれません。

そんなソアラを100万円台で購入できるのは魅力的ですね。13年が経過する個体も多く、ちょっと税金は高くなりますのでご注意ください。
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