かつては不正も横行!? 車を「8ナンバー」化することのメリットとは?

街ゆくクルマでたまに見かける「8ナンバー」。ナンバープレートの地名の右側に付いた分類番号の種類です。この8ナンバー車が、一時期やたらと増えましたが、なぜなのでしょうか?また、現在はどんな車が8ナンバーの恩恵を受けられるのでしょう?

8ナンバー車のメリット

自動車税納付書

8ナンバーになった場合、そのベースになっている車が本来装着すべきナンバーでの制限が撤廃され、8ナンバー車としての扱いを受けることになります。

具体的には1や4ナンバーなどの商用車であれば、本来1年車検が、8ナンバー化することで2年車検になりますし、任意保険も割安になります。 高速道路料金も、8ナンバー車であれば普通車料
金になるので割安。

また、3や5ナンバー車から8ナンバーにした場合は、自動車税や任意保険料が安くなるのです。

もちろん1ナンバーから8ナンバーにした場合の重量税や、3ナンバーから8ナンバーにした場合の自賠責保険料など、8ナンバーの方が高額になるケースもありますが、トータルで言えば8ナンバーの方が年間トータルコストは安くなる計算です。

かつては税金逃れの8ナンバー化が横行

そうしたメリットがあり、かつ規制緩和で自動車の改造車検が容易になったことから、1990年代半ばから2000年代半ばにかけて「形ばかりの8ナンバー化」を行う例が頻発しました。

具体的には、

・助手席のヘッドレストに引っ掛けた小さな板をデスクとして、リアシートを事務室とみなし“事務室車”として登録
・ステーションワゴンやSUVに小さなシンクを備えてキッチンということにして、キャンピングカー登録
・車外に向けて音声を鳴らす小さなスピーカーを仮設し、放送宣伝車として登録

といったもので、ナンバー取得後は次の車検までそれらの仮設物を撤去してしまい、普通の車として乗る「違法8ナンバー車」が数多く出現したのです。

さらには「どんな車でも8ナンバー登録します!」という業者すら登場。役所が規制に動き、現在では容易に取得できないようになっています。

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8ナンバーはこのように使われることもある!?