トヨタ「クラウン(セダン)」の維持費はどれくらい? 新車購入してから、最初の車検までの費用を計算!【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
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トヨタのフラッグシップセダンである「クラウン(セダン)」を購入すると、どれくらいの維持費がかかるのでしょうか? 新車を購入してから、最初の車検がやってくるまでの間の3年間にかかる費用を計算してみました。グレードは2.5リッターのハイブリッド「Z」グレードです。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
車を維持するのに必要な費用の内訳
車を所有すると、いろいろな費用が必要になります。そのうち、どのような使い方をしていても、必ず必要になる費用があります。それが税金、保険、燃料費、そしてメンテナンスの費用です。
そんな必須の費用のひとつである車の税金は、複数が存在します。それが「環境性能割」「自動車重量税」「自動車税種別割」(一般的に「自動車税」とよばれています)です。これにプラスして、車を購入するときの支払いに「消費税」もかかります。
ただし、車の税金は、支払うタイミングがそれぞれ異なります。新車購入時に支払うのが「環境性能割」「自動車重量税」「消費税」で、「自動車重量税」は車検ごとにも課せられます。車を買った後に支払うのが、「自動車税」です。これは毎年支払うことになります。今回、シミュレートする新車購入後、最初の車検までの間の期間に必要な税金は、毎年の「自動車税」だけとなります。
車の保険は2種類あります。ひとつは法律で加入が定められている「自賠責保険」。この保険は加入しなくてはならないため、「強制保険」とも呼ばれています。そして、もうひとつが「任意保険」です。いわゆる保険会社が販売する車用の保険です。任意とあるように、加入は任意。つまり、加入しなくても法的には許されます。
ただし、交通事故で加害者になると、求められる補償金が「自賠責保険」を超えてしまうことがあります。下手をすると、一生涯をかける借金を背負うことになるため、常識的に「任意保険」の加入は必須となります。
燃料費は、車を走らせるほどにかかる費用です。同じ走行距離でも、車の燃費性能次第で必要な燃料の量が変わります。燃費性能が良いほど、燃料費は安くあがります。
メンテナンスは、車の点検と消耗品の交換にかかる費用です。法律で定められた点検もありますし、メンテナンスをケチって事故や故障をしては、もっと大きな出費となります。安心・安全なカーライフに必須の項目です。
そんな必須の費用のひとつである車の税金は、複数が存在します。それが「環境性能割」「自動車重量税」「自動車税種別割」(一般的に「自動車税」とよばれています)です。これにプラスして、車を購入するときの支払いに「消費税」もかかります。
ただし、車の税金は、支払うタイミングがそれぞれ異なります。新車購入時に支払うのが「環境性能割」「自動車重量税」「消費税」で、「自動車重量税」は車検ごとにも課せられます。車を買った後に支払うのが、「自動車税」です。これは毎年支払うことになります。今回、シミュレートする新車購入後、最初の車検までの間の期間に必要な税金は、毎年の「自動車税」だけとなります。
車の保険は2種類あります。ひとつは法律で加入が定められている「自賠責保険」。この保険は加入しなくてはならないため、「強制保険」とも呼ばれています。そして、もうひとつが「任意保険」です。いわゆる保険会社が販売する車用の保険です。任意とあるように、加入は任意。つまり、加入しなくても法的には許されます。
ただし、交通事故で加害者になると、求められる補償金が「自賠責保険」を超えてしまうことがあります。下手をすると、一生涯をかける借金を背負うことになるため、常識的に「任意保険」の加入は必須となります。
燃料費は、車を走らせるほどにかかる費用です。同じ走行距離でも、車の燃費性能次第で必要な燃料の量が変わります。燃費性能が良いほど、燃料費は安くあがります。
メンテナンスは、車の点検と消耗品の交換にかかる費用です。法律で定められた点検もありますし、メンテナンスをケチって事故や故障をしては、もっと大きな出費となります。安心・安全なカーライフに必須の項目です。
エンジン排気量が大きいほど高額な「自動車税」
年に一度、支払うのが「自動車税」です。3年目の車検までに、都合、3回支払うことになります。毎年、4月1日の時点での車の所有者に対し、自動車税の納付書が送られてきます。国税ではなく、地方税なので、在住している自治体から請求書が送られてきます。エンジンの排気量に応じて税額が異なります。排気量が大きいほど高額になります。
「クラウン(セダン)」のハイブリッドの場合、エンジンの排気量は2487㏄になります。その税金の区分は「2リットル超〜2.5リットル以下」で、その税額は4万3500円。3年間での合計は13万0500円になります。
「クラウン(セダン)」のハイブリッドの場合、エンジンの排気量は2487㏄になります。その税金の区分は「2リットル超〜2.5リットル以下」で、その税額は4万3500円。3年間での合計は13万0500円になります。
加入者と車、補償の内容で変化する任意保険料金
自動車の保険のうち、「自賠責保険」は、新車購入時と車検時に加入します。そのため、車検と車検の間に費用は発生しません。ただし、もうひとつの「任意保険」は、毎年保険に加入する必要があります。
「任意保険」は、民間の保険会社が用意する自動車保険であり、補償の内容は自分で選びます。また、同じ補償内容でも、保険会社によって保険料が異なります。そのため厳密な任意保険の費用は、人それぞれとなるので、ここでの数字はあくまでも目安と理解してください。
今回は、「クラウン(セダン)」を、25歳の人が、初めて購入する車として、車両保険も含めて、ネット保険で見積もりを取ってみました。すると、保険額は5万4750円、車両保険が14万5230円、合計で19万9980円となりました。「任意保険」は、事故なく過ごせば、2年目、3年目と保険料は割引となりますが、今回は目安ということで、割引なしで計算すると、3年分で59万9940円となります。
「任意保険」は、民間の保険会社が用意する自動車保険であり、補償の内容は自分で選びます。また、同じ補償内容でも、保険会社によって保険料が異なります。そのため厳密な任意保険の費用は、人それぞれとなるので、ここでの数字はあくまでも目安と理解してください。
今回は、「クラウン(セダン)」を、25歳の人が、初めて購入する車として、車両保険も含めて、ネット保険で見積もりを取ってみました。すると、保険額は5万4750円、車両保険が14万5230円、合計で19万9980円となりました。「任意保険」は、事故なく過ごせば、2年目、3年目と保険料は割引となりますが、今回は目安ということで、割引なしで計算すると、3年分で59万9940円となります。
燃費性能が優れるほど安くなるのが燃料費
燃料費は、走行距離と燃費性能次第です。「クラウン(セダン)」のハイブリッドの燃費性能は18㎞/l(WLTCモード)となります。目安として年間に1万㎞を走行するとした場合を計算してみましょう。18 km/lの性能で1年間に1万㎞を走行するのに、必要な燃料は約555.6リッター。ガソリン価格を1リッター160円で計算すると、必要となるガソリン代は8万8896円になります。それが3年間となると26万6688円。これが3年間の燃料費となります。
パックを使うと安くなるメンテナンス費用
メンテナンス費用とは、定期的な点検と、走行距離に応じたオイルなどの消耗品の交換にかかる費用です。近年、人気を高めているディーラーの用意するメンテナンスパックは、メンテナンス費用の目安になります。これは、メンテナンスにかかる費用を、先払いしてもらうかわりに、割引してくれるというサービスです。
トヨタも定期点検のパックが各ディーラーに用意されています。ただし、額面は販売店ごとに異なりますので、ここでの数字は、一例となります。「クラウン(セダン)」で、車検なしの点検のみとすると、その費用は7万5900円となります。先払いとなりますが、3年間は7万5900円のみで、メンテナンスはカバーできます。
トヨタも定期点検のパックが各ディーラーに用意されています。ただし、額面は販売店ごとに異なりますので、ここでの数字は、一例となります。「クラウン(セダン)」で、車検なしの点検のみとすると、その費用は7万5900円となります。先払いとなりますが、3年間は7万5900円のみで、メンテナンスはカバーできます。
総額はいくら
以上のように求めた維持費をプラスすると以下のようになります。
「クラウン(セダン)」ハイブリッドの場合
自動車税:13万0500円
任意保険料:59万9940円
燃料費(ガソリン代金): 26万6688円
メンテナンス費用:7万5900円
合計:107万3028円
「クラウン(セダン)」ハイブリッドの場合
自動車税:13万0500円
任意保険料:59万9940円
燃料費(ガソリン代金): 26万6688円
メンテナンス費用:7万5900円
合計:107万3028円
「クラウン(セダン)」の3年間の維持費用は107万3028円となります。最も多くを占めるのは任意保険であり、その中の車両保険となります。730万円という車両価格の高さが、その理由と言えるでしょう。