8,000万円のG63 AMG 6×6とはどんな車なのか?

6輪走行3

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メルセデス・ベンツが2014年に限定発売した「G63 AMG 6x6」は衝撃をもって世間に登場しました。そう、漫画の世界から飛び出したような「6輪駆動車」だったのです。TVニュースでも取り上げられたのでご覧になった方もおられるかもしれません。

今回は東京MXの「自動車冒険隊」という番組の木村隊長に「G63 AMG 6x6」の魅力、面白さを紹介していただきます。
Chapter
そもそも自動車冒険隊とは?
メルセデスは6輪Gクラスとは?
自動車冒険隊隊長の木村様が解説!「6輪駆動のGクラスAMG」の魅力とは?

そもそも自動車冒険隊とは?

「自動車冒険隊」とは東京MXにて毎週水曜日23:30~24:00に放送している番組。

こちらの番組はスーパーカーで冒険することをテーマに結成した「自動車冒険隊」の"隊長きむらさん"が"平成ノブシコブシさん"や"山田菜々さん"と繰り広げるバラエティ番組です。

メルセデスは6輪Gクラスとは?

今回紹介する「G63 AMG 6x6」は、メルセデス伝統のオフローダー「ゲレンデヴァーゲン」をベースに、前輪2輪、後輪4輪にカスタマイズした究極の6輪駆動オフロードモデルです。頭文字の「G」はゲレンデアーゲン(Geländewagen)から取られています。

もともと軍用車に採用されているゲレンデヴァーゲンの走破性や頑強さにはお墨付きがありますが、AMG製5.5リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、544馬力の強大なパワーを6輪で駆動させる姿は…まさにモンスターマシンです。
パッと見は遊びゴコロも感じさせるものですが、しかしそこはドイツのメルセデス製、4輪では成し得ない走破性を与えています。それは特殊な装備にも表れています。乗用車として世界初となる「タイヤ空気圧調整システム」を搭載し、空気圧を0.5barまで下げることにより、タイヤの接地面積をノーマル比の3倍に増やすことに成功。また、3軸には合計5個のデファレンシャルがついていますが、これを状況によってロックさせる事も可能です。

こうした恐ろしく高い悪路走破性を付与させたモデル…。この特殊なクルマは1年間、100台の限定生産モデルです。日本に割り振られたのはわずか5台で、販売価格は8000万円だったようですが、生産中止とその希少性も相まって高騰するのは間違いなさそうです。いったいどんな乗り味なのか、非常に気になりますよね…。

自動車冒険隊隊長の木村様が解説!「6輪駆動のGクラスAMG」の魅力とは?

TOKYO MXの番組「自動車冒険隊」に出演している隊長「きむらさん」にこの6輪駆動の「G63 AMG 6x6」のインプレを語ってもらいました。

CarMe編集部(以下、編集部):このクルマの特筆すべきポイントはまずどんな所でしょうか?
木村さん(以下、木村隊長):順を追ってお話しますが、まずこのG63AMG 6x6の特筆すべきところは乗り心地ですね。ノーマルのGクラスと比較すると、ホイールベースが長いため、ピッチングがかなり抑えられています。シートの出来も良いですよね。
ただ、取り回しに癖があります。市街地などではステアリングを切るタイミングを早めにしないと曲がれない、リアが外に膨らんでいくなど独特な特性があるんですよね。

編集部:では乗り手を選ぶクルマ…といえるのでしょうか?
木村隊長:少し、慣れが必要なクルマといえるでしょうね…。
編集部:加速といった運動性能はどうでしょうか。
木村隊長:加速はノーマルのゲレンデヴァーゲンくらい…250~300馬力くらいのモデルと同じような感じでしょうか。車重が3600キロ…4トンくらいあるので、馬力がそのくらいないと話になりませんよね。直進安定性はやはり良いです。ホイールベースが長いのと6輪であること、重い為に慣性が働く、というのもありますね。

いうなれば良く曲がるトラックという印象もあります。小型トラックよりも旋回性はよいかもしれない。エンジンブレーキは強烈に効きますね、やはり6輪ですからね。
普通のクルマというよりは…トミカというか、働くクルマ、重機のような感じですね。
編集部:内装はどうでしょうか?
木村隊長:シートヒーター、シートベンチレーターが前後シートについていますし、エアコンはデュアル。ナビは勿論、快適装備はこれ以上必要ないレベル。あとは風呂とトイレくらいでしょうか(笑)

編集部:ユニークといえる装備は?
木村隊長:ユニークなのはガソリンタンク。メインタンク91Lとサブタンク51Lにわかれています。あとはコンプレッサーでタイヤの空気圧を調整できる所ですよね。空気圧を落とす事で登坂力を上げる効果があるんです。
編集部:悪路の走破性も高いと言われていますよね。
木村隊長:最大の特徴はデフロック。6輪全てにデフロックかけられるのがポイント。これがないと、4WDのクルマだって簡単にスタックしちゃう。デフロックで6輪が廻る状態を作れるから、悪路でも登坂できるんですよ。全部の車輪が接地するような足廻りになっているのもポイント。これで6輪で地面を蹴って進めますよね。

あと、ラリーカーのような足回りになっているので、コーナーでもロールせずよく踏ん張ります。この車重だから、きちんとサスが踏ん張れないと、大変な事になりますからね。

編集部:結論として、このクルマはどんな存在といえるでしょう?
木村隊長:夢がありますよね。理屈じゃなくて。ジェットコースターみたいなクルマというか…ファンタジーというか、作り手の粋を感じますよ。スーパーカーを見かけると「凄い!」と思う一方で妬みもある。でもこれは見た人が良い意味で、「なんだかバカだな~」と幸せに思える。そんなクルマといえるのではないでしょうか。
ちなみに「自動車冒険隊」は毎週水曜日23:30〜24:00に東京MXにて放送しております!
本日の放送は今回ご紹介した6輪Gクラス AMGが登場します。
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