レクサスRZ エクステリア徹底解説 – デザイン特徴・グレード差・他SUV比較

レクサスRZ
レクサス RZは、2023年3月に発売されたレクサス初の電気自動車専用モデルです。ミドルサイズSUVに分類される車格で、ボディサイズは全長約4.8 m×全幅1.9 m×全高1.6 m級となっており、レクサスのガソリンSUV「RX」に近いサイズ感です。

SUV・EVトレンドに敏感な30〜50代のユーザーや既存のレクサスオーナーから高い注目を集め、発売時には500台限定のFirst Edition特別仕様車も用意されました。

RZはレクサスの電動化ビジョン「Lexus Electrified」を体現する幕明けのモデルであり、電動四輪駆動システム「DIRECT4」や新開発のEVプラットフォームなど最先端技術を搭載しています。中でもエクステリアデザインは「RZを購入する決め手」になり得る大きな魅力です。

本記事ではレクサスRZのエクステリア(外観)に焦点を当て、そのデザインコンセプトや特徴、グレード間の違い、競合SUV・EVとの比較まで徹底解説します。
Chapter
RZエクステリアのコンセプト「Seamless E-Motion」
フロントマスク解説|スピンドルボディが生む新世代フェイス
サイドシルエット|ロングホイールベースで低重心を実現
リアビュー|一文字LEDとルーフスポイラーで空力最適化
RZ450eとRZ300eのエクステリア比較
限定車の特徴
ボディカラー全9パターンと外装オプション
タイヤ・ホイール|18・20インチの意匠と機能
競合SUV・EVとのエクステリア比較
まとめ|レクサスRZエクステリアの魅力と競争力

RZエクステリアのコンセプト「Seamless E-Motion」

レクサスRZのデザインコンセプトは“Seamless E-Motion(シームレス・Eモーション)”です。

これは「BEVならではのシームレスな加速感とトルクフルな躍動感をデザインで表現する」ことを目指したもので、新世代レクサスらしい独自性と機能美の追求が凝縮されています。

レクサスは近年、「機能的本質や動的パフォーマンスに根ざしたプロポーション」と「独自性」をデザインの軸に掲げており、RZもまさにその思想に沿って開発されました。

最大の特徴は、レクサスの象徴だったスピンドルグリルを進化させたスピンドルボディの採用です。

ガソリン車のようにエンジン冷却用の大型開口部を必要としないBEVの特性を活かし、従来グリルがあった部分をボディと一体化した塊状の造形に変更。ヘッドライトやバンパーの両コーナーを黒く塗り分けることで中央のスピンドル形状を浮かび上がらせ、一目でレクサスのEVと分かる新しい“顔”を作り上げています。

フロントマスク解説|スピンドルボディが生む新世代フェイス

RZのフロントデザインは、エンジン車の常識を覆すグリルレス仕様です。冷却のための開口部を最小限に留め、フロント中央はボディ同色の面で構成。周囲に黒いパネルやフィン状の意匠を配することで従来型スピンドルグリルの輪郭を残し、遠目にも「あれはレクサスだ」と分かる表情を実現しています。
  • グリルレス構造 

    開口部を最小限に抑え、滑らかな面構成に。
  • L字型デイタイムランプ 

    鋭いLEDライトが先進性を演出。

フロントフード(ボンネット)は先端を低く抑え、滑らかな曲線でフェンダーへ繋がります。フード先端の見切りラインはプレスラインの一部に溶け込ませることで外観をクリーンに保ち、ヘッドライトにはL字型デイタイムランプを備えたBi-Beam LEDユニットを採用。特徴的なLマークエンブレムが、先進的かつラグジュアリーなフロントフェイスを演出しています。

サイドシルエット|ロングホイールベースで低重心を実現

RZのサイドビューは、電動車ならではの伸びやかなホイールベースと低重心フォルムが特徴です。前後の車軸間に大容量バッテリーを床下配置することでホイールベースが長く取られ、キャビンは前寄りに配置。

その結果、ノーズが低く抑えられ後方に向かって滑らかに高まるシルエットとなり、クーペのように軽快でダイナミックな印象を与えます。
  • ロングホイールベース: 床下バッテリーにより伸びやかなシルエットを実現。
  • 低重心デザイン: キャビンを前寄りに配置し、構えを強調。
  • 立体的なフェンダー造形: 盛り上がったフェンダーが躍動感を演出。
  • ドアハンドルとミラー: 電子式イーラッチと空力配慮のミラー位置で機能性を両立。
サイドミラーはドア板金側に装着し、Aピラーとの隙間を確保して視界と空力を両立。細部まで機能とスタイルを磨き上げたサイドビューは、停車中でも走りの良さを予感させます。

リアビュー|一文字LEDとルーフスポイラーで空力最適化

左右に張り出した後輪フェンダーと水平に伸びる一文字リアコンビネーションランプが、力強くシャープな後ろ姿を形成。
  • 一文字テールランプ: 薄型デザインでワイド感を強調。
  • LEXUSロゴ: 伝統のLマークに代わり文字ロゴを採用。
  • ダブルルーフスポイラー: 縦渦を発生させ直進安定性を向上。
  • クリーンなリアバンパー: マフラー開口がなくEVらしい造形。
ルーフ後端の左右に角のように突き出したスポイラーは、中央部を開けることで空気をスムーズに流す狙いがあり、後方のダックテール形状と相まって空力性能を高めています。リアバンパー下部はディフューザー形状を採用し、機能と美観を両立させています。

RZ450eとRZ300eのエクステリア比較

RZ

300e(手前)450e(奥)

レクサスRZにはAWDのRZ450eとFWDのRZ300eがあり、基本装備は共通ですが足回りに違いがあります。
  • RZ450e:20インチホイール標準、前後異サイズタイヤ(235/50R20・255/45R20)。ヤマハ製パフォーマンスダンパー装備。
  • RZ300e:18インチホイール標準、前後同サイズのタイヤ(235/60R18)。フロントにタワーブレース装備。

限定車の特徴

  • RZ450e First Edition(500台):専用バイトーンカラーとブラック塗装20インチホイールを採用。
  • RZ450e F SPORT Performance(100台):ワイドフェンダーやカーボンエアロ、前255/40R21・後295/35R21タイヤで迫力を強調。

ボディカラー全9パターンと外装オプション

モノトーン6色
  • ソニッククォーツ(高輝度ホワイト)

  • ソニッククロム(シルバー)

  • ソニックイリジウム(スチールグレイ)

  • グラファイトブラックガラスフレーク(メタリックブラック)

  • イーサーメタリック(爽やかなブルー系)

  • ソニックカッパー(個性的なカッパーオレンジ)

バイトーン3パターン
  • ブラック&ソニックカッパー

  • ブラック&イーサーメタリック

  • ブラック&ソニッククロム

ボンネットとルーフをブラックで塗り分け、スピンドルボディの造形を際立たせます。明るめのカラーはEVらしい未来感を演出し人気です。

パノラマルーフ : IR/UVカット調光機能付きガラスルーフで開放感と快適性を両立。

タイヤ・ホイール|18・20インチの意匠と機能

  • 20インチホイール:切削光輝+ブラックまたはダークプレミアムメタリック塗装でスポーティかつラグジュアリー。

  • 18インチホイール:ダークグレーメタリック+切削光輝で快適性重視。

  • 前後異サイズタイヤ:後輪を太くし踏ん張り感とスポーティさを強調。

ヤマハ製パフォーマンスダンパーや限定車用ブルーキャリパーなど、足元の意匠にもクラフトマンシップが光ります。

競合SUV・EVとのエクステリア比較

  • トヨタ bZ4X/スバル ソルテラ:無塗装樹脂でタフさを演出。RZは半艶塗装でプレミアム感を強調。

  • 日産 アリア:組子模様シールドと丸みを帯びたシルエットで親しみやすさをアピール。質感ではRZが優位との声も。

  • テスラ モデルY:ミニマルな曲面主体デザインでCd0.23を実現。RZは彫刻的な面構成で存在感を放つ。

アウディ Q4 e-tron/メルセデス EQS SUV:ブランドアイコンを活かしつつEVデザインに移行。RZのスピンドルボディは「見ればレクサス」と分かる個性で差別化。

まとめ|レクサスRZエクステリアの魅力と競争力

レクサスRZのエクステリアは、スピンドルグリルを進化させたスピンドルボディによってEV時代の美学と機能性を体現しています

低重心で伸びやかなプロポーション、空力性能を追求した細部、豊富なカラーと限定仕様が揃い、ユーザーは自分好みの一台を選ぶ楽しさを味わえます。競合と比べても質感・独自性で優位に立ち、購入の大きな決め手となるでしょう。

レクサスRZの外観は、見る者を魅了する洗練と迫力、そしてEVの未来を感じさせる先進性に満ちています。試乗や購入前の下調べとして、本記事の情報が判断材料となれば幸いです。
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