最高出力428馬力のSUV 日産"パトロール NISMO"がドバイで初登場!その実力は?

今回のパトロールNISMO

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日産パトロールは、かつて日本で販売されていた大型クロスカントリー4WD車「日産サファリ」の海外モデルです。サファリの発祥は1951年9月発表の「4W60型パトロール」で、サファリとしてデビューしたのは1980年。

パトロールの現行モデルは6代目となるY62系で2010年に発売されました。そして、今回ご紹介するのは、UAEで今年10月に発表され、話題を集めている「NISSAN PATROL NISMO」です。
Chapter
Y62系日産パトロールとは?
高級SUVとしての設計
ドバイで販売される初めてのNISMO
エクステリア・インテリア
気になる価格は?

Y62系日産パトロールとは?

現在海外で販売されているパトロールにはY61系(2007年~)と、Y62系(2010年~)があります。今回、NISMOバージョンが設定されたY62系はUAE(アラブ首長国連邦)などの中東市場の富裕層に向けたSUVとして開発されました。

5ドアで8人乗りのSUVは全長5,170mm×全幅1,995mm×全高 1,940mmの堂々サイズで8人がゆったり乗れるようホイールベースは3M超の3,075mm。背面スペアタイヤを廃したスタイルはますます洗練され、内外装の高級感も日産SUVのフラッグシップにふさわしいものになっています。

高級SUVとしての設計

Y62 型パトロールは高級モデル3代目INFINITY QXと共通設計となっています。これにより、ディーゼルエンジン、キャブシャーシ、ショートボディの設定もなくなり、必要な市場では従来型のY61型パトロールが継続販売されています。

サスペンションは前後Wウィッシュボーンで、パトロール/サファリ史上、初の独立懸架となりました。エンジンは新開発の5.6L・VK56VD型で、これもパトロール/サファリを通して初のV型エンジンです、吸排気系の設計やVVELとECUのセッティングはサファリに合わせてトルクを重視した設定で最大出力400ps、最大トルク56.1kgmと強大なパワーを発生します。

砂漠での走破性も申し分なく、新採用となるオールモード4X4は「サンド」「オフロード」「スノー」「ロック」の4モードに切り替えが可能。ヒルスタートアシストやヒルディセントコントロールなども採用され、オフロードでの安全で快適な走行が可能になっています。

ドバイで販売される初めてのNISMO

今年10月に発表された「パトロールNISMO」は日本でも北米でも販売されない、UAE専用のモデルです。しかも、今回のパトロールNISMOはUAE初のNISMOモデル。日本未発売のSUV「パトロール」をハイパフォーマンス化した「パトロール NISMO」で、NISMOブランドを売り込むことになるわけです。

ちなみに、今回のUAE限定NISMOはオフロード性能を重視したモデルではなく、オンロード性能を追求したセッティングになっています。

エクステリア・インテリア

今回のパトロールNISMOには、セグメント初のゼロリフトを実現したエアロダイナミックボディキットが採用されています。アルミホイールは22インチのRAYS製鍛造軽合金ホイールで締められ外観はかなりアグレッシブな印象。 

インテリアはNISMOらしいデザインで、メーターパネルやシートのステッチにNISMOカラーである赤がアクセントとして使われているのです。

気になる価格は?

価格はいまだ発表されていませんが、UAEではベースとなるパトロールが 185,500UAE dirhams (約606万円)なので、NISMOバージョンは少なくとも 225,000 dirhams(約723万円)を超えるだろうと、予想されています。
(※2016年12月16日のレートで計算)

80年〜90年代の4WDブームで独特の存在感をはなっていた日産サファリ。海外では現在も大活躍中で、NISMOバージョンも発売されるとは!かつてのサファリファンとしてはかなり胸熱です。残念ながらパトロールNISMOの日本発売はなさそうですが、中東地域の人気は必至ですね。
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