R35 GT-Rに果敢に挑んだセリカ ST205…両者のゼロヨン対決の結末とは?
更新日:2024.09.09
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R35 GT-Rといえば、ノーマル状態でも500ps前後の馬力を誇る、日本を代表するスポーツカーです。これまでの直6ツインターボであるRB26DETTを捨て、VR38DETTエンジンを搭載。世界中で、安全で速いスポーツカーとして、速さの指標にもなっているような車。
特に、これまで日本でしか販売されていなかったスカイラインGT-Rと異なり、世界中で販売が開始されたことから、言うまでもなく世界中で人気の一台となっています。さて、果敢にもこのGT-Rに挑んだST205。その結末は…。
特に、これまで日本でしか販売されていなかったスカイラインGT-Rと異なり、世界中で販売が開始されたことから、言うまでもなく世界中で人気の一台となっています。さて、果敢にもこのGT-Rに挑んだST205。その結末は…。
- Chapter
- R35GT-Rは世界的な人気
- 対するST205は?
- ライバルが少し違うバトル
R35GT-Rは世界的な人気
スーパーカーとスポーツカーの線引き、明確な違い。と言うのは少し難しい気もしています。例えば、フェラーリはスーパーカーですが、ポルシェと聞くとスポーツカーと言うイメージ。
これまで、スポーツカーの世界では、ポルシェ911が世界中の指標でした。RRだけでなくAWDモデルも含め、市販スポーツカーの指標でもあります。もちろん、GT-Rもそのポルシェ911の後追うかのように設計されたモデル。しかし、今やR35GT-Rは世界中から注目を浴び、ポルシェ911に匹敵する、あるいはポルシェ911より速いスポーツカーとして人気を集めています。
全ては速さと効率のため、マニュアルトランスミッションをあっさりと捨てDCTのみとした割り切り。そのうえで、トランスアスクル構造を採用し、速さを求めています。このサイズ、排気量のスポーツモデルとしては決して重いとは言い切れない1700㎏という車重にも、スポーツカーとしてのこだわりを感じる部分。
これまでのスカイラインGT-Rは、海外の車好きからたくさんの人気を得ていましたが、海外で販売されていませんでした。あくまで右ハンドルモデルのみの生産となり、イギリス等、左側通行の国では限定的に販売されたケースがあるようですが、基本的には国内モデル。これまで手に入りにくかったという事も作用して、世界中の車好きが熱狂する一台になっています。
これまで、スポーツカーの世界では、ポルシェ911が世界中の指標でした。RRだけでなくAWDモデルも含め、市販スポーツカーの指標でもあります。もちろん、GT-Rもそのポルシェ911の後追うかのように設計されたモデル。しかし、今やR35GT-Rは世界中から注目を浴び、ポルシェ911に匹敵する、あるいはポルシェ911より速いスポーツカーとして人気を集めています。
全ては速さと効率のため、マニュアルトランスミッションをあっさりと捨てDCTのみとした割り切り。そのうえで、トランスアスクル構造を採用し、速さを求めています。このサイズ、排気量のスポーツモデルとしては決して重いとは言い切れない1700㎏という車重にも、スポーツカーとしてのこだわりを感じる部分。
これまでのスカイラインGT-Rは、海外の車好きからたくさんの人気を得ていましたが、海外で販売されていませんでした。あくまで右ハンドルモデルのみの生産となり、イギリス等、左側通行の国では限定的に販売されたケースがあるようですが、基本的には国内モデル。これまで手に入りにくかったという事も作用して、世界中の車好きが熱狂する一台になっています。
対するST205は?
トヨタが1990年代に、WRCで勝つために開発したといっても過言ではないスポーツカー。先代ST185セリカGT-FOURが、WRCで輝かしい成功を収め、それを引き継ぐ形で開発、設計されたモデルでもあります。
ヤマハが開発した3S-GTE型ターボエンジンは、直列4気筒2000ccエンジンながら255psを発生。これをフルタイム4WDシステムで駆動し、ラリーなどの過酷な環境下でも高い走破性を発揮します。
この3S-GTEは非常に素晴らしいエンジンであり、WRCだけでなく、JTCCやJGTCなどを初めとした多くのレースシーンで活躍したエンジンです。現在でも全日本F3選手権でノンターボの3S-GEが活躍している程よくできたエンジンと言えます。ベースはコロナ系のシャーシであり、専用設計となるR35とは少し異なりますが、非常にポテンシャルの高いスポーツカーであることは間違いありません。
ヤマハが開発した3S-GTE型ターボエンジンは、直列4気筒2000ccエンジンながら255psを発生。これをフルタイム4WDシステムで駆動し、ラリーなどの過酷な環境下でも高い走破性を発揮します。
この3S-GTEは非常に素晴らしいエンジンであり、WRCだけでなく、JTCCやJGTCなどを初めとした多くのレースシーンで活躍したエンジンです。現在でも全日本F3選手権でノンターボの3S-GEが活躍している程よくできたエンジンと言えます。ベースはコロナ系のシャーシであり、専用設計となるR35とは少し異なりますが、非常にポテンシャルの高いスポーツカーであることは間違いありません。
ライバルが少し違うバトル
実際、GT-RとGT-FOURでは少しライバルが異なるような気もします。スーパーGTで活躍するGT-Rは、そのライバルはレクサスRC-FとホンダNSX。これまでも、GT-Rのライバルはスープラであったり、NSXであったり、そしてポルシェ911でした。
対するGT-FOURは、その生い立ちからも、ランサーエボリューションやインプレッサWRXをライバルとしてきた車です。単純に考えれば、GT-FOURにとって非常に分の悪い勝負でしかありません。
少し冷静に分析してみたいと思います。このGT-Rが初期型だとして、480馬力で1730㎏とすれば、パワーウェイトレシオは3.60kg/psです。やはり車重はありますがいい数字ですね。セリカGT-FOURは前期型のようなので、255馬力で1380㎏です。パワーウェイトレシオは、5.41㎏/psと、GT-Rに及ばない数字となっています。しかし、350㎏もの重量差…果たして勝負の行方は?
対するGT-FOURは、その生い立ちからも、ランサーエボリューションやインプレッサWRXをライバルとしてきた車です。単純に考えれば、GT-FOURにとって非常に分の悪い勝負でしかありません。
少し冷静に分析してみたいと思います。このGT-Rが初期型だとして、480馬力で1730㎏とすれば、パワーウェイトレシオは3.60kg/psです。やはり車重はありますがいい数字ですね。セリカGT-FOURは前期型のようなので、255馬力で1380㎏です。パワーウェイトレシオは、5.41㎏/psと、GT-Rに及ばない数字となっています。しかし、350㎏もの重量差…果たして勝負の行方は?
案の定、GT-Rが勝利したようです。やはり500ps近い馬力は、多少の?重さは物ともしない加速でどんどん前に進んでいきます。しかし、圧倒的かと言うとそうでもありません、GT-FOURは確実にうしろに食らいついて離れていきません。
ある程度離されているものの、そこからどんどん離されるわけではなく、確実に後ろにつけていきます。GT-Rもすごいスポーツカーですが、世界で戦ってきたGT-FOURだけあって、速さでも決して負けていませんね。ボリビアという事で、路面状態があまり良くないのも、GT-FOURにとって有利だったのかもしれません。
ある程度離されているものの、そこからどんどん離されるわけではなく、確実に後ろにつけていきます。GT-Rもすごいスポーツカーですが、世界で戦ってきたGT-FOURだけあって、速さでも決して負けていませんね。ボリビアという事で、路面状態があまり良くないのも、GT-FOURにとって有利だったのかもしれません。
通常であれば勝負にならなそうな二台の対決ですが、面白い結末が見られたような気がします。最近は大きくても軽い自動車が増えていますが、車重の重要性や路面に合わせた足回り、と言うものの重要性がわかる動画でした。