スタリオン ガルウイング、セルシオV430-R…知る人ぞ知る限定車11選

とても個性的な車が世界には存在しています。それらの多くは、オーナーの趣味嗜好がモロに反映されたもので、その情熱には頭が下がります。ところが、まったく普通の、あるいは有名な車でも、知る人ぞ知るマイナーなグレードや限定車が存在しています。そういった中から、今回は11台を厳選してお届けします。

⑧無印良品 ムジカー1000

何でも売る無印良品がついに車も!と話題になった「ムジカー1000」は、写真を見ての通り日産K11型マーチをベースに、「無印感」を出したデザインになっています。どこかのディーラーや無印良品の店舗では注文できず、インターネット専売という試みでしたが、予定の1000台はあっという間に完売したそうです。

中身は何という事の無いマーチなのですが、無印良品ブランドおそるべしです。

⑨トヨタテクノクラフト コンフォート GT-Z

先日、何気なく目の前を走るコンフォートの個人タクシーを見たら、GT-Zのエンブレムが貼ってありました。初めて見た実物が、タクシーとして使われている本末転倒ぶりに目まいがした覚えがあります。

そんな「コンフォートGT-Z」は、タクシーや教習車向けに販売していたコンフォートが数少ないFRセダンであることに目をつけ、トヨタテクノクラフトが製作、首都圏の一部トヨペット店で販売されました。

コンフォートの3S-FEハイメカツインカムエンジンにスーパーチャージャーをドッキング。さらにTRDスポーツサス、ブレーキエアロパーツなどを装着したコンプリートカスタムの最高速度はリミッターカットしても204km/hという、何か煮え切らないチューニング。

サーキットの走行会で目撃した知人によると、「蹴飛ばしたくなるくらい遅かった」そうです。そこからまたチューニングベースにされてしまいそうですが、いまでもノーマルで乗っている人はいるんでしょうか。 先日の個人タクシーは、タクシーにしてる時点でノーマルでは無いですし。

⑩愛知トヨタ セルシオ V430-R

メーカー公式チューンドカーとは別に、ディーラーが独自にチューナーに依頼したディーラー公式チューンドカーというものが存在します。

この「セルシオV430-R」もそんな1台。2005年に限定30台で販売された、セルシオの愛知トヨタ公式チューニングカーです。

トムスのスーパーチャージャーで武装したエンジンは、350馬力以上を発揮、そのパワーに見合うボディや足回りの強化を受け、新車価格は1,000万円以上!しかも、販売しているのが愛知トヨタというだけでなく、登録も愛知県内でしかできないという、「愛知県内の、愛知県民による、愛知県内のための最高のVIPカー」でした。

そこまで引きこもらずに、普通にチューニングブランドとして確立できなかったのかと不思議に思います。

⑪神奈川日産ケインズファクトリー ブルーバード SSS-WR

最後もディーラー公式チューンドカーです。15年ほど前に自動車雑誌の読者投稿欄でこの車を見つけた時は、正直ギョッとしました。

なぜかといえば、ブルーバードSSSでWR。となるとダットサン510からU12までの、ラリーのブルが復活か!と思ってしまったのです。

しかし、よく見ればディーラー独自のコンプリートカーで、外観もラリーカーというよりもチューンドカーに近い。さらに考えて見れば日産がWRCに復活する兆候などどこにも無いのでした。

あらめてこの車を調べますと、神奈川日産直営のチューニングショップ(そんなものがあったのですね)「ケインズ・ファクトリー」で企画されたディーラー公式チューンドカーで、WRはワールドラリーではなく”ウイニング・ラン”なのだそうです。なにか競馬のようですね。

しかも単なる特注エアロ仕様かと思いきや、なんとエンジン本体もコンピューターもサスペンション関係も全部手が入った、かなりの本気仕様だったようです。0台限定だったとのことですが、すっかり地味なファミリーカーになってしまっていた当時のU14ブルーバードで、完売できたのでしょうか。

それぞれ個性的かつ、販売台数も限られていたスペシャルな11台を紹介しました。はたして現存台数がどのくらいなのか、とも気になるところです。