ヤマハが4輪スポーツカーを東京モーターショー15にて出展!?ヤマハが自動車業界参入表明も?

SPORTS RIDE CONCEPT

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二輪車やモーターボート、あるいは楽器…といったイメージが強いヤマハ。しかしトヨタ2000GTを実質製造したことをはじめ、トヨタ車のエンジン開発も行っており、四輪とも太いパイプがあるのも事実。そんなヤマハが、2015年10月28日から開催している東京モーターショーにて、試作車を公開しました!
Chapter
ヤマハの四輪スポーツ「SPORTS RIDE CONCEPT」
ヤマハは2020年までに自動車事業への参入を表明しています
なぜ今までヤマハは四輪を作らなかったのか?
ヤマハの狙いは欧州マーケット?
かつてリリース寸前だったヤマハのスーパースポーツも
流麗なフォルムのスポーツカー…

ヤマハの四輪スポーツ「SPORTS RIDE CONCEPT」

第44回東京モーターショーにて、ヤマハ四輪スポーツの試作車「SPORTS RIDE CONCEPT」を出展しました。

このコンセプトは、"大人が日常的に楽しめる正統派のスポーツカー"です。

ディティールも細かに、流線型が非常に美しいですね。
公開されている主なスペックは以下です。

■全長×全幅×全高=3,900mm×1,720mm×1,170mm
車両重量=750kg
■乗車定員=2

さすがのヤマハ、その美しさは会場の中でも特に目を引くものでした。また、試作車とはいえ凄まじく軽量ですね。ヤマハの自動車業界への参入はいつになるのでしょうか?今回も非常に期待が膨らむような出展でした。

ヤマハは2020年までに自動車事業への参入を表明しています

前回の東京モーターショー13において、小型パーソナルモビリティ「モティフ(MOTIV)」を出展したヤマハ。そして2020年までに自動車事業への参入を表明しています。

このMOTIVのベースになっているのが、マクラーレンF1のデザインで知られるゴードン・マレー氏が2011年に発表したコンセプトカー「T.25」です。エンジンは「スマート」のものとも言われていますが、660ccの排気量と言われていましたから、ダイムラー繋がりで「三菱アイ」のエンジンだったかもしれません。

とにかく、販売されていればマクラーレンF1以来の「センターコックピット」のマシンで、「T.27」なるEV仕様ということもあり、市販化を期待したのですが、ゴードン・マレー氏はこの技術・コンセプトを売却したのでした。

そしてそれを購入したのが、今記事の主役「ヤマハ」だったというわけです。

この「MOTIV」は、車両重量730kgの小型軽量ボディに約75馬力の1.0L 3気筒エンジン、6速DCTを搭載してあるようです。発表当時から2016年に向けての販売の可能性も示唆していました。

なぜ今までヤマハは四輪を作らなかったのか?

端的に言えば、「トヨタとの蜜月の関係」が挙げられます。60年代のトヨタ2000GTも、実質は(企画の段階から)ヤマハが製造したクルマといえますし、数々のトヨタ車のエンジンの開発。またヤマハ製の2ZZ-GEエンジンに至っては、ロータスエリーゼにも搭載されていましたね。

エンジンを作るのには高い技術力が必要。それをヤマハは持っていました。しかし肝心の四輪の販売チャンネルを持っていない。そういった点から、お互い良い関係を築いていったと考えます。実際、エンジン供与の関係のみならず、トヨタはヤマハの株式の約4%ほど保有する関係という背景もあるかと思います。

前述の小型コンセプトカー「MOTIV」を発表したこと、また今回の東京モーターショーで「スポーツカー」を披露する、という事は、トヨタとの関係性になにかしらの変化が起きているのでしょうか?

ヤマハの狙いは欧州マーケット?

ヤマハ発動機は2019年を目途に、欧州で四輪車事業に参入することを明らかにしています。数百億円の投資をし、専用の工場を設立して小型車を製造・販売する、としていますから、これは「MOTIV」がベースのシティコミューターと推測するところ。環境意識の高い欧州では受け入れられる土壌がある、と判断したのでしょう。

またこうしたシティコミューターであれば、トヨタ・ダイハツにもないカテゴリ。競合しない形であれば、未開拓マーケットをヤマハに参入させるべき、トヨタサイドもそう考えるでしょう。

しかしそう考えると、今回の東京MSで発表するというスポーツカーの位置づけはどんなものになるのでしょうか?

かつてリリース寸前だったヤマハのスーパースポーツも

1991年にヤマハは「OX99-11」なるスーパースポーツを発表していましたが、残念ながら諸事情が重なり販売できなかった過去もありました。四輪車のリリースはヤマハの悲願だったようで、それがようやく現実味を帯びてきたのが現在の状況といえますね。

この状況がトヨタとの関係性になにかしらの変化をもたらす事になるのか、それともあくまで「コンセプト」として、トヨタと協業で製造を行っていくのか…。そんな中シルエットのみ公開されたスポーツカー。様々な想像力を掻き立てるところ…。

流麗なフォルムのスポーツカー…

ヤマハの四輪車参入が現実的になったなかで発表のこのスポーツコンセプト…。シルエットで見る限り、車高が低く、また流麗なデザインが取り入れられるモデルと推測できます。詳細はまだ不明ですが、今後のヤマハの動きを示唆する非常に気になるモデルであるのは間違いありません。

こちらの画像は、2012年頃にAlbert Rosellóなるデザイナーがヤマハの為にデザインしたという「R-CAR」なるもの。もちろん今回のモデルと直接的な関連は薄いと思われますが、シルエットがなんとなく似ている気も…。

「新たな自動車メーカー」として存在感を増すヤマハ、今回のモーターショーでの発信に注目したいメーカーですね!


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