共に"インプレッサベースのクロスオーバーSUV"と呼ばれた、フォレスターとXVは何が違う?

スバル フォレスター

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スバル・フォレスターとスバル・XVはいずれもインプレッサをベースにしたクロスオーバーSUVです。この2車にはどんな特徴があり、どんな違いがあるのでしょうか?
Chapter
スバル フォレスター
スバル XV
ボディサイズの比較
室内サイズはフォレスターとXVでどう違うのか?
最低地上高
エンジンの比較
フォレスターとXVの乗り心地の比較

スバル フォレスター

インプレッサをベースにしたSUVとして、初代が1997年にデビューしました。2012年11月に発売された現行モデルで4代目となります。SUV王国アメリカでも大人気のモデルで、日本の10倍以上の販売台数を誇っています。別バージョンでは、街中の狭い道路か高速道路からオフロードまであらゆる走行状況を考慮した設計で、舗装路でのスポーツ走行を考慮したSTIバージョンもあり、こちらも高い人気です。

全モデルに、縦置き水平対向エンジンと四輪駆動を組み合わせるシンメトリカルAWDが採用されていて、十分な動力性能と扱いやすいサイズ、ボディサイズ以上の広い室内、そして抜群の走行安定性と悪路走破性能、更になんといっても280馬力モデルが約300万円というコスパの良さからも、人気の高さに納得がいくでしょう。

スバル XV

XVもフォレスター同様、インプレッサ5ドアハッチバックがベースのSUVです。2010年に3代目インプレッサのクロスオーバーモデルとして誕生しました。一体感のある造形タイプの専用フロントグリル&バンパー、サイドクラッディング、ルーフレール、ルーフスポイラーを装備しており、印象的なデザインで、こちらも高い評価を得ています。

現行モデルは2012年9月に出た2代目で、このモデルからインプレッサの名前を取って「スバル・XV」となりました。2013年6月にはハイブリッドモデルも追加されていて、XVは幅広い層のファンから人気の車種です。

それでは、ボディサイズ、エンジン、乗り心地の3つの観点で比較してみましょう。

ボディサイズの比較

・フォレスター
全長4,595mm×全幅1,795mm×全高1,715(1,735)mm

・スバルXV
全長4,450mm×全幅1,780mm×全高1,550mm

いずれもインプレッサがベースなのでホイールベースは同じですが、XVはフォレスターよりも一回り小さなボディとなります。全幅はそんなに差はありませんが、全長は145mmもの差があります。また、XVは車高もぐっと抑えられていて、1550mmと立体駐車場にもギリギリ入る高さなので、街中での使い勝手も高められています。

小回り性能を左右する最小回転半径は、ボディサイズが変わっても実は二車とも同じ5.3Mで、SUVとしてはかなり優秀な数字と言えるでしょう。

室内サイズはフォレスターとXVでどう違うのか?

◼︎フォレスター

2095×1540×1280mm
◼︎XV

2005×1490×1205mm



こちらもボディサイズに応じた室内サイズとなるため、フォレスターの方が余裕の室内になっています。これだけ広ければ、快適な車中泊ができそうですね。

最低地上高

◼︎フォレスター:220mm

◼︎スバルXV:200mm


車高に応じた最低地上高です。XVの200mmは一般的なワンボックスと同じ数字、フォレスターの220はランドクルーザーやエクストレイルなどのSUVの平均的な高さと同じです。

悪路走破性を考えると最低地上高は高いほうが良いですが、その分、高齢者や小さな子供には敷居の高い車になってしまいます。

エンジンの比較

「最高出力」
◼︎フォレスター
148ps(109kw)/6200rpm
280ps(206kw)/5700rpm(ターボモデル)

◼︎XV
150ps(110kw)/6200rpm

2車ともに2.0LのFB20型水平対向4気筒DOHCエンジンを搭載。使用燃料はNAエンジンがレギュラーガソリン、ターボ付きはハイオクガソリンです。燃費はあまりよくはないですが、ターボ車の加速はすさまじく気持ちが良く、加速をしてもぶれることない走行安定性を誇ります。

また、フォレスターのターボ車は280馬力で302.2万円というリーズナブルな価格も好評を得ています。


「燃費」
◼︎フォレスター
15.2km/l
13.2km/l(ターボ)

◼︎XV
16.2km/l

NAエンジンはそれほど大きく変わりませんが、やはりXVとフォレスターでは車両重量が80㎏ありますので、これも燃費の差になりますね。フォレスターのターボモデルは実測だと10km/Lになります。市街地などでは10を切ることも。

スバル車は全般的に燃費は今一つな印象ですが高速道路などでは、アイサイトの追従機能を使って走ることをオススメします。安全で快適、そして燃費も安定しています。

フォレスターとXVの乗り心地の比較

フォレスターはXVと比べると大きなサイズになりますが、最小回転半径が意外にも5.3Mと小さいので、街中での小回り性能も十分です。運転しやすく、走行中野静粛性もXVを上回るものがあります。

特にすばらしいのは高速道路でのロングドライブ。車高が高いSUVでありながら、重心が低い水平対向エンジンゆえ、大変安定した走りを楽しむことができます。柔らかなハンドリングは運転しやすく、走行中も静かです。

また、アクティブな走りを楽しみたい人にとっても心強い存在。ワインディングの多い山間部の道路や悪天候時にも伝統の4WDシステムで地に足の着いたしっかりした走りで安心です。

フォレスターより一回り小さいボディは小回りが利くので、細い路地走行や駐車の多い街乗りにも向いています。

全高が1550mmですからおそらくほとんどの立体駐車場は難なくクリアできるでしょう。

ただし、街乗りばかりでは燃費も良くなりませんし、宝の持ち腐れです。高速道路でもアウトドアでも安定した走りを堪能できるはずなので、どんどん遠くへ出かけてみてはいかがでしょうか。2013年のマイナーチェンジでは前後サスペンションのダンパー減衰力を最適化したと同時に、防振性能を高めた遮音材の採用や、エンジン作動音の低減により室内の静粛性はかなり向上しています。
ともにベース車両は同じながら、味付けはずいぶんと違う車に仕上がっています。上質なインテリアと広い室内でゆったりと長距離走行を楽しむならフォレスター、街乗りを中心に時々アウトドア遊びで遠出をするならXVがオススメと言えます。

両車種とも中古車でも、良い状態で販売されている事がありますので検索してみてはいかがでしょうか。
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