ポルシェ マカンを解説!小さいサイズだが、カイエンとの違いは?
更新日:2024.09.09
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大ヒットを飛ばしたポルシェ カイエンの弟分として、2014年に登場したポルシェ マカン。気になるスペックや、兄貴分にあたるカイエンとの違いをまとめて紹介します。
マカンはどんな車?
ポルシェ マカンは2014年に日本で販売開始されました。ポルシェ カイエンよりも一回り小さいボディサイズから街中での取り回しが良く、実用性の高さから人気を集めています。
マカンは2013年11月20日にLAモーターショーで初披露されましたが、ほぼ同時に東京モーターショーでも発表会が行われ、ポルシェの日本にかける期待の高さが浮き彫りになりました。発表からほぼ1年後の2014年11月13日に日本で販売が開始されましたが、その時点でのオーダーは1,500台にものぼったといいます。
開発中は『ケイジャン』という今とは異なるコードネームが与えられ、市販車として発表された際に『マカン』となったと言われています。この『マカン』はインドネシア語でトラを意味するとされ、カイエン譲りの強力な加速力を持つこのクルマにふさわしい名前と言えるでしょう。
マカンは2013年11月20日にLAモーターショーで初披露されましたが、ほぼ同時に東京モーターショーでも発表会が行われ、ポルシェの日本にかける期待の高さが浮き彫りになりました。発表からほぼ1年後の2014年11月13日に日本で販売が開始されましたが、その時点でのオーダーは1,500台にものぼったといいます。
開発中は『ケイジャン』という今とは異なるコードネームが与えられ、市販車として発表された際に『マカン』となったと言われています。この『マカン』はインドネシア語でトラを意味するとされ、カイエン譲りの強力な加速力を持つこのクルマにふさわしい名前と言えるでしょう。
マカンのラインナップ
【マカン:2.0L直列4気筒ターボエンジン】
180kW(245PS)/5,000~6,750rpm
370Nm/1,600~4,500rpm
【マカンS:3.0L V型6気筒ターボエンジン】
260kW(354PS)/5,400~ 6,400rpm
480Nm/1,360~4,800rpm
【マカンGTS:3.0L V型6気筒ターボエンジン】
280kW(380PS)/5,200 - 6,700 r/min
520Nm/1,750~5,000rpm
【マカンターボ:3.0L V型6気筒ターボエンジン】
324kW(440PS)/5,700~6,600rpm
550Nm/1,800~5,600rpm
180kW(245PS)/5,000~6,750rpm
370Nm/1,600~4,500rpm
【マカンS:3.0L V型6気筒ターボエンジン】
260kW(354PS)/5,400~ 6,400rpm
480Nm/1,360~4,800rpm
【マカンGTS:3.0L V型6気筒ターボエンジン】
280kW(380PS)/5,200 - 6,700 r/min
520Nm/1,750~5,000rpm
【マカンターボ:3.0L V型6気筒ターボエンジン】
324kW(440PS)/5,700~6,600rpm
550Nm/1,800~5,600rpm
現在、マカンには4グレードがラインナップされています。大きな特徴は直列4気筒ターボエンジンを搭載したグレードがあることで、これはVWグループで広く採用されている『EA888型』をチューンアップしたものです。
一方で、マカンS以上のグレードではポルシェ カイエンでも採用されているハイパワーなV型6気筒ターボエンジンを搭載しパワフルな走りを実現。トラの名に恥じない俊足を発揮します。
一方で、マカンS以上のグレードではポルシェ カイエンでも採用されているハイパワーなV型6気筒ターボエンジンを搭載しパワフルな走りを実現。トラの名に恥じない俊足を発揮します。
マカンの価格
4気筒エンジンが採用されるベースグレードの価格は737万円。より高い馬力を発揮するマカンSは901万円、マカンGTSは1,062万円、最上級グレードのマカンターボでは1,252万円に達しますが、兄弟モデルのポルシェ カイエンがベースグレードで1,000万円以上、最高級グレードでは2000万円を超えることを考慮すれば、お買い得といえる金額です。
ポルシェはマカンターボ発表時に『1,000万円を切る最上級グレード』と話題になりましたが、現在では1,000万円の大台を突破してしまっています。しかし、ベースグレードや、マカンSでは1000万円以下を守り続け、カイエンに比べて手の届きやすい価格設定なっていることから、マカンが帯びている戦略的な使命が感じられます。なお、マカンの駆動方式はすべて共通で4WDです。
ポルシェはマカンターボ発表時に『1,000万円を切る最上級グレード』と話題になりましたが、現在では1,000万円の大台を突破してしまっています。しかし、ベースグレードや、マカンSでは1000万円以下を守り続け、カイエンに比べて手の届きやすい価格設定なっていることから、マカンが帯びている戦略的な使命が感じられます。なお、マカンの駆動方式はすべて共通で4WDです。
カイエンとマカンのサイズの違い
マカンはカイエンに比べて小さいとされていますが、実際にはどれくらいの差があるのでしょうか。プラットフォームを共有しているともQ5と比べてみましょう。
マカン:全長4,695mm×全幅1,925mm×全高1,625mm
カイエン:全長4,920mm×全幅1,985mm×全高1,695mm
アウディ Q5:全長4,680mm×全幅1,900mm×全高1,665mm
ダウンサイジングされたエンジンとは裏腹に、マカンのサイズはカイエン比で全長-225mm、全幅-60mm、全高-70mmと思ったほど小さくはありません。また、Q5と比べると全長+15、全幅+25、全高-45mmと全高のサイズは大きくなっています。
マーケティング的な位置付けか、またはデザインのためなのか…マカンはカイエンに比べかなり小さく感じますが、その幅を考えると路地でもスイスイとはいかないようです。背の高いSUVの宿命ではありますが、マカンもまた機械式駐車場を選択肢に加えることはできず、都心での駐車スペースの確保には少々苦労しそうです。
マカン:全長4,695mm×全幅1,925mm×全高1,625mm
カイエン:全長4,920mm×全幅1,985mm×全高1,695mm
アウディ Q5:全長4,680mm×全幅1,900mm×全高1,665mm
ダウンサイジングされたエンジンとは裏腹に、マカンのサイズはカイエン比で全長-225mm、全幅-60mm、全高-70mmと思ったほど小さくはありません。また、Q5と比べると全長+15、全幅+25、全高-45mmと全高のサイズは大きくなっています。
マーケティング的な位置付けか、またはデザインのためなのか…マカンはカイエンに比べかなり小さく感じますが、その幅を考えると路地でもスイスイとはいかないようです。背の高いSUVの宿命ではありますが、マカンもまた機械式駐車場を選択肢に加えることはできず、都心での駐車スペースの確保には少々苦労しそうです。
マカンとカイエン、兄弟の関係
車体の大きさに関しては驚くほどの差はつけられていないものの、マカンとカイエンの兄弟関係はあらゆるところで示されています。前述のようにマカンのベースグレードには直列4気筒ターボが搭載されていますが、カイエンはV型6気筒ターボからのスタート。
マカンターボはV型6気筒ターボですが、カイエンターボはV型8気筒ターボを搭載します。また、2010年のモデルチェンジでカイエンSのエンジンはV8からV6に切り替えられましたが、実はマカンターボに採用されたものと同じ。それでもカイエンSのエンジンはマカンターボより20ps高い420psを出力します。
マカンターボはV型6気筒ターボですが、カイエンターボはV型8気筒ターボを搭載します。また、2010年のモデルチェンジでカイエンSのエンジンはV8からV6に切り替えられましたが、実はマカンターボに採用されたものと同じ。それでもカイエンSのエンジンはマカンターボより20ps高い420psを出力します。
これは同じエンジンを共有するボクスター/ケイマンが、911のエンジン出力をどうしても超えることのできない構図と重なります。そう考えると、5眼メーターのカイエンに対して3眼のマカンという構成からも上下関係は崩さない、というポルシェの強い意志も伝わってきます。それは、より良いものを求める顧客を上級モデルへと導くポルシェの戦略なのでしょう。
カイエンが主に北米で流行していたSUV市場で新たな成功をおさめたように、マカンはこれまで経済的に、またはサイズの制約からポルシェの購入を検討していなかった新規顧客層を獲得するために投入されたモデルであることは明らかで、発売年の2014年の終わりまでに4万5,000台が販売され、今後も好調なセールスを続けていくでしょう。
カイエンが主に北米で流行していたSUV市場で新たな成功をおさめたように、マカンはこれまで経済的に、またはサイズの制約からポルシェの購入を検討していなかった新規顧客層を獲得するために投入されたモデルであることは明らかで、発売年の2014年の終わりまでに4万5,000台が販売され、今後も好調なセールスを続けていくでしょう。
ポルシェは911を頂点に置いてきたブランドですが、カイエン、パナメーラ、マカンといった新たなヒットモデルの登場で今後どのように変わっていくのか、また、4気筒ボクスターでもあるようにベースモデルがダウンサイジングされていく中でどのように高いブランドイメージを維持していくのか、注意深く見守っていく必要がありそうです。