マツダ RX-7(FD3S)の維持費はどのくらい?中古相場もあわせてご紹介!

今回はマツダ RX-7(FD3S)の維持費について紹介します。国産スポーツカーとして、現在でも人気のあるマツダ RX-7。なかでもFDは、それまでのFRポルシェ路線から脱却し、独自のスポーツカースタイルを作り上げたモデルとして、「いまでも所有してみたい!」という方は多いかと思います。

とはいえ最終モデルでも、すでに15年選手。さらに燃費の評判はすこぶる悪いロータリーエンジンなので、手に入れてからの維持費が気になるところです。はたしてRX-7(FD3S)の維持費は、どれくらいかかるのでしょうか?日常的にかかるメンテナンス費用から、いざという時の修理費用まで、ひと通り調べてみました。

また、これから購入を検討する方のために、中古相場もあわせて見ていきたいと思います。

Chapter
マツダRX-7(FD3S)は11年間も販売され続けたクルマ!
マツダ RX-7(FD3S)は普通の車となにが違う?
マツダ RX-7(FD3S)の基本的な定期メンテナンスにかかる費用は?
マツダ RX-7(FD3S)のメンテナンス以外で定期的にかかる費用は?
マツダ RX-7(FD3S)の万が一のときの修理代などの費用は?
マツダ RX-7(FD3S)の1年間の維持費はいったいいくら?
マツダ RX-7(FD3S)の中古相場はどれくらい?

マツダRX-7(FD3S)は11年間も販売され続けたクルマ!

マツダ アンフィニ RX-7(FD3S)

維持費の前に、マツダ RX-7(FD3S)について紹介します。マツダ RX-7(FD3S) の初代は1978年3月に発売されました。1985年10月に2代目を経て、1991年10月に3代目が発売され、2002年8月に生産終了、翌年2003年4月に販売が終了するまで、25年に渡り販売されたスポーツカーです。

中でも3代目RX-7となるFD3S型は11年と長期間に渡り生産され続けました。2002年の生産終了までの11年間で生産された3代目RX-7(FD3S)は、さらに1型~6型で分類するのが主流となっています。

最初の1型は、1991年10月に先代の13Bロータリーターボを255psへと一気にパワーアップさせ、マツダの新ブランドであるアンフィニ RX-7としてデビューしました。1993年8月の小改良を加えた2型を経て、1995年3月登場の3型でタイプRZに17インチ大型ブレーキディスクが設定され、ピュアスポーツとしての下地を築きました。

マツダ RX-7 3代目

その後、1996年1月に中期型となる4型に変更され、アンフィニ店とブランドの廃止で、名称がアンフィニ RX-7からマツダ RX-7へと変わります。

それに伴い、エンブレムもアンフィニからマツダに変わり、加えて丸型3連式のリアコンビネーションランプや大型化したリアウイングなど外観も変更されたことで、この時期の型の識別が容易になりました。また、同じ1996年にユーノス コスモの販売が終了したため、マツダ RX-7(FD3S)は世界でただ1台のロータリーエンジン量産車となりました。

1999年1月から生産された5型になると、当時の馬力自主規制値280psというハイパワーを手に入れ、2000年9月からの最終6型では、ABS制御コンピュータの16ビット化とEBD(電子制御ブレーキシステム)の採用により、緻密なブレーキ制御が可能になりました。

最後に2002年4月に最終特別限定車「スピリットR」がラストを飾り、2002年8月に3代目RX-7は生産終了となりました。ピュアスポーツカーとしての地位の確立と、ユーノス コスモの生産終了により世界で唯一のロータリーエンジン量産車であったことが、11年もの長い期間生産し続けることができた理由なのでしょう。

マツダ RX-7(FD3S)は普通の車となにが違う?

マツダ RX-7 FD3S

マツダ RX-7(FD3S)は1978年3月から2003年4月の販売終了までの25年という長期に渡って販売されたスポーツカーで、ロータリーエンジンの搭載車であることから世界でも類のない独自の魅力でファンを獲得していました。

1970年代以降、マツダ以外には市販車量産用エンジンとして生産されたことのないロータリーエンジンは、一般的なレシプロエンジンがピストンの往復運動で動力を発生するのに対し、三角形のおむすび型をしたローターの回転運動によって動力が生み出されます。

構造的に違いの見られるロータリーエンジンですが、このロータリーエンジンが、一般的な車との維持費の違いにもつながっています。おもに違う点としては、以下のようなものがあげられます。

・オイル交換の頻度
・プラグ交換の頻度
・エンジン内の部品の消耗

では、マツダ RX-7(FD3S)の年間維持費はいったいどのくらいなのでしょうか?

マツダ RX-7(FD3S)の基本的な定期メンテナンスにかかる費用は?

RX-7

まずは、具体的に必要になる消耗品等のメンテナンス費用を見てみましょう。なお、以下に記載する交換の目安や費用は、正規ディーラーが推奨する交換目安や費用を基準としています。

【オイル交換】
3,000km走行または3カ月に1回程度。ロータリーエンジンは、レシプロエンジンと違ってオイルを燃焼しやすい構造です。また、エンジンオイルの油温が高くなりやすいため、劣化も早くなります。オイル容量は約4L、1回に5,000円程度の費用が必要です。

【プラグ交換】
6,000km走行で交換。一般的には15,000~20,000km走行毎の交換で十分なエンジンプラグですが、ロータリーエンジンの場合は、一般的なレシプロエンジンより寿命が短く、さらに専用のプラグが必要。4本のプラグを交換し、費用は1万円程度になります。

【オイルエレメント交換】
エンジンオイル交換の2回に1回。こちらは一般的な車と同じくオイル交換2回に1回の交換が基本です。費用は、2,000円程度。ただし、オイル交換頻度が高いので、必然的にエレメント交換の絶対的な回数は多くなります。

【バキュームホース交換】
3万〜5万km毎に1回。エンジンルーム内にあるいくつかのバキュームホースは、走行や経年により劣化して硬化し、最終的には割れなどにより故障やトラブルにつながります。定期的にメンテナンスをしたいパート。費用は4万円程度です。

【タイヤ・ブレーキパッド】
交換品の性能によって金額は大きく変わってしまいますが、5万kmで交換として、10万~20万円というところでしょうか。

マツダ RX-7(FD3S)のメンテナンス以外で定期的にかかる費用は?

マツダ RX-7 3代目 タイプRS 1999

消耗品のメンテナンスに関する費用をあげましたが、他にも税金や燃料費などが当然かかってきます。必要なものに関してざっと以下に記載します。

【燃料費】
ユーザー燃費サイトなどの情報よると、FDの燃費は 6~6.5km/L程度。年間1万km走行するとした場合、ハイオク1L=140円とすると約23万円です。

【自動車任意保険】
大手インターネット型自動車保険で、7等級、30歳以上(年齢制限)、対人・無制限、対物・6,000万円。一般車両保険を付けない場合で年間約7万円。車両保険をつけると、約18万円。車両保険の有無で大きく変わる支払額は、よくも悪くもスポーツカーといったところです。

【自動車税】
RX-7(FD)のロータリーエンジン排気量は1,308ccですが、法区分的では2,000ccになります。よって自動車税は39,500円になりますが、FDは最終型でも13年超の車両となるため、15%重課税の45,400円です。

【車検費用】
車検時の法定費用として、自動車重量税32,400円、自賠責保険料27,840円、検査手数料1,800円の、合計62,040円に、点検整備料や車検代行手数料などが必要です。現実的には、消耗品交換の部品代などを含めると、車検には最低でも10~12万円ほどはかかると考えたほうがよさそうです。

マツダ RX-7(FD3S)の万が一のときの修理代などの費用は?

3代目アンフィニRX-7 13B型ロータリーエンジン

あまり考えたくないですが、ロータリーエンジンの場合、避けて通れないのがエンジン内部アペックスシールの劣化によるエンジン不調です。乗り方によって、トラブルの発生するタイミングはまちまちですが、最悪、一気にエンジンブローにまでいたります。じつは筆者もRX-8にて経験済みです。

前兆として、コンプレッションテスターで計測すると圧縮比が下がっていることが多く、下限値である6~7近くまで圧縮比が落ちていると危険信号です。ブローする前に対策をしましょう。

そういった場合、エンジンオーバーホールが必要となるわけですが、オーバーホール費用は40万円オーバーが目安となります。また、エンジン内部の状態が悪い場合は、最悪エンジン載せ替えが必要になる可能性もあり、そうなるとリビルトエンジンでも60〜70万円かかってしまいます。

マツダ RX-7(FD3S)の1年間の維持費はいったいいくら?

マツダ RX-7 タイプRZ 2000

ここまでさまざまな費用について書いてきましたが、実際、1年間にいくらくらい維持費がかかるのでしょうか?最低限必要なレベルで計算してみます。

エンジンオイル交換×3〜4回=15,000〜20,000円
エレメント交換×1〜2回=2,000〜4,000円
プラグ交換×1〜2回=10,000〜20,000円
バキュームホース交換×1/3回=14,000円
タイヤ・ブレーキパッド交換×1/5=30,000円
ガソリン代(年間1万km走行)=230,000円
自動車税=45,400円
自動車保険=110,000円
車検費用×1/2=60,000円
その他消耗品(エアクリーナー、油脂類、等)=50,000円(推定)
______________________
合計=566,400〜583,400円

いかがですか?もしこれが一般的な2.0Lクラスで登録から13年を越えていない比較的新しい車であれば、10〜20万円ほどは安くなるでしょう。ここまでRX-7(FD3S)の維持費について書きましたが、購入後の大きな出費を避ける一番良い方法は、ハズレの車両をつかまされないということです。

そうならないために購入検討される際は、以下の項目について必ず注意しましょう。

・値段が安い車両はなぜ安いのか理由をしっかり確認!
・購入前にコンプレッションテストで、2ローターそれぞれの圧縮比をチェック!
・できれば車両確認の際にロータリーエンジンに詳しい人に同行してもらう!
・エンジンのかかりが悪い車両は要注意!
・アイドリングが以上に高い車両は要注意!
・エンジンルーム内の樹脂部品等の劣化などをしっかりチェック!

マツダ RX-7(FD3S)の中古相場はどれくらい?

RX-7

ここまで、マツダ RX-7(FD3S)に必要な維持費について紹介してきました。では、購入するには一体いくら必要なのでしょうか?マツダ RX-7(FD3S)は2003年4月で販売が終了している為、これから購入を考えている人は中古車で購入することになります。 

まずRX-7(FD3S)の初期型にあたるアンフィニRX-7から見ていきましょう。アンフィニ RX-7の平均価格は204.6万円、価格帯は110万円~498万円となっています。

アンフィニRX-7は初期型のためRX-7(FD3S)のなかでは年式が古く、走行距離も長いものが多くなりがちなこともあり、価格相場は少し低めの設定となっているようです。価格範囲が広いのは、初期の年式が古い型のものでも走行距離が短く状態が良いものは、逆に希少価値が高く高値で取引されているからでしょう。

続いて4型以降のマツダRX-7(FD3S)を見ていきましょう。マツダ RX-7(FD3S)の平均価格は283.4万円、価格帯は134.8万円~985 万円となっています。

こちらはアンフィニRX-7よりさらに価格帯が広くなっています。一番大きな理由は、最終限定車のスピリットRも含まれていることでしょう。スピリットRはRX-7の販売終了直前に登場した最後の特別限定車で、RX-7の中では年式が新しく、販売台数1,500台限定という希少性から高値で取引されているようです。

RX-7

実際にスピリットRだけの中古相場を見てみると平均価格は619.4万円、価格帯は462万~985万とかなり高めになっています。ちなみに、この最高価格985万のクルマは走行距離0.7万kmで修理歴なし・ワンオーナーという好条件のクルマでした。

※ 2020年5月現在の大手中古車サイト調べ

どんなクルマでも購入後には維持費が必要なことを忘れてはいけません。せっかく安く購入しても、ハズレの車両を掴んでしまって購入後に大きな出費が続いては元も子もありませんし、だからといって予算オーバーの高額な状態の良いいクルマを無理して購入すればいいということでもありません。

購入価格も大事ですが、購入後の維持費とのバランスを考慮し、予算にあったクルマを選ぶことが大切です。そのためにも、購入を検討する方は、事前に十分な情報収集を行い、購入前にはしっかりそのクルマの状態を確認してから購入するようにしましょう。

ロータリーエンジンのメンテナンスがあるので一般的な車よりも、手間も費用もかかるRX-7(FD3S)ですが、それ以上の魅力もきっとある車です。マツダ RX-7(FD3S)で楽しいロータリーライフを送ってみてはいかかでしょうか。