高燃費なSUVおすすめ5選|長距離レジャーを存分に楽しめる

トヨタ C-HR 2016

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「SUVは欲しいけど、燃費が良くないのでは?」と思っている方はいませんか?最近のSUVは環境性能に優れたパワーユニットを搭載し、高燃費のモデルが多いのです。今回は特に燃費性能に優れた国産SUVをご紹介しましょう。

文・山崎友貴
Chapter
じつはSUVは低燃費?
マツダ CX-3(WLTCモード燃費 20.0〜23.2km/L)
いまコンパクトSUVのHVが熱い?
トヨタ C-HR(JC08モード燃費 30.2km/L)
ホンダ ヴェゼル ハイブリッド(JC08モード燃費 27.0km/L)
忘れてはいけない特徴ある2台の低燃費SUV
日産 エクストレイル(JC08モード燃費 20.8km/L)
三菱 アウトランダーPHEV(EV時のJC08モード燃費 60.8km)

じつはSUVは低燃費?

自動車全体が継続的に環境性能を進化させていく中で、ボディサイズが大きめのSUVは“燃費が良くないのでは?”という誤解を受けがち。でも、ボディサイズが大きいゆえに、じつはSUVは環境テクノロジーを牽引してきました。

例えば、ハイブリッド車。パワートレインがエンジンだけでなく、モーターや制御装置、そして何よりも多くのバッテリーを必要とする同システムでは、それを配置するスペースが必要です。そういう点で、スペース的に他のカテゴリーの車より有利なSUVは、比較的早い時期からハイブリッド車が市場に投入されてきました。

さらにCO²の排出が少ないディーゼルエンジンも同様。同じクラスで比べると、ガソリンエンジンよりも大きくなってしまうディーゼルエンジンは、広い搭載スペースが必要でした。SUVとディーゼルエンジンの相性が良いとされてきたのは、ディーゼルの豊かなトルクのみならず、そういった理由もあったのです。

しかし、昨今ではハイブリッドシステムもディーゼルエンジンも小型化が進み、スペースに限りがあるコンパクトSUVなどにも搭載されるようになっています。

マツダ CX-3(WLTCモード燃費 20.0〜23.2km/L)

例えば、マツダ CX-3の「スカイアクティブ-D 1.8」。WLTCモード20.0〜23.2km/ℓという数値は、燃料代の安さを考えれば、ハイブリッドに決して劣っていません。しかも、2.5ℓクラスガソリンエンジンを凌駕するパワフルさは、山道や高速道路でのドライブでストレスから解放してくれます。

燃費とは直接的に関係はありませんが、G-ベクタリングコントロールの搭載も、ドライバーの負担を軽減してくれる技術のひとつで、運転しやすさという点では、ライバル車から抜きん出ているコンパクトSUVです。価格は234.6万円(FF)から。ボディサイズ、価格とも狙いやすい1台となっています。

いまコンパクトSUVのHVが熱い?

トヨタ C-HR(JC08モード燃費 30.2km/L)

2017年で国内最多の販売台数を記録したSUVと言えば、トヨタ C-HRです(自販連調べ)。その数、約12万台で、その内の約9.7万台がハイブリッド車だといいますから驚きです。1.8ℓ直4+モーターの燃費はJC08モードで30.2㎞/ℓとなっていますが、実燃費で考えても、軽く20㎞/ℓ台後半はキープすることでしょう。

C-HRはコンパクトSUVの中でも価格が高いと言われることが多いのですが、FFのハイブリッドで261.4万円から。あの斬新なスタイリングを考えれば、高い買い物ではない気がします。

ホンダ ヴェゼル ハイブリッド(JC08モード燃費 27.0km/L)

コンパクトSUVを牽引してきた人気車種と言えば、ホンダ ヴェゼルでしょう。ヴェゼルでもハイブリッド車(1.5ℓ直4+モーター)は人気です。しかも、246万円(FF)からと、C-HRよりも約15万円も安いプライスが付けられているのです。

燃費はJC08モードで27.0km/ℓですので、実燃費だと20㎞/ℓ台前半といったところでしょうか。燃費性能ではC-HRより劣りますが、後席の居住性ではヴェゼルの方が上と言えます。

また、モーターアシストの力強さはC-HRが勝っていますが、ヴェゼルはエンジンのフィーリングが良く、車を運転している歓びがあります。

忘れてはいけない特徴ある2台の低燃費SUV

日産 エクストレイル(JC08モード燃費 20.8km/L)

ここまではコンパクトSUVをご紹介してきましたが、“もっとスペースユーティリティが欲しい”という方には、こんなSUVがあります。2017年、国内SUV・4WD部門で販売台数1位に輝いた、日産 エクストレイルです。

エクストレイルと言えば、本格的な悪路走破性能を持つモデル。デザインこそ3代目で都会的な雰囲気に変わりましたが、そのオフロード性能は健在。
「インテリジェント4×4」というアクティブトルクスプリットタイプの4WDシステムを搭載し、ランドクルーザーなどのオフロード4WDなみの走破性を持っています。もちろん、4WDは不要というユーザーのためにFFも用意。ハイブリッドシステムは2ℓ直4エンジン+モーターですが、CVTミッションながら非常にレスポンスがリニアなのが特徴です。

価格はハイブリッド・FFで約259万円から、燃費はJC08モードで20.8km/ℓ。実燃費は10km/ℓ台後半になりますが、車重が約1.6tあることを考えれば悪くないでしょう。

三菱 アウトランダーPHEV(EV時のJC08モード燃費 60.8km)

低燃費SUVの中でとくにユニークなのが、三菱・アウトランダーPHEVです。プラグインハイブリッドという充電+走行充電の方式だけでなく、前輪はエンジン+モーター、後輪はモーターのみで駆動する4WDシステムを採用しているからです。

さらに言えば、モーターのみで走行するモード、エンジンで発電してモーターで走行するモード、そしてエンジンとモーターの両方で走行するモードをシーンに合わせて切り替えているのです。

ハイブリッド車ですが、極めてEV寄りの性能を持ったSUVで、EV時のJC08モード走行距離は60.2km/ℓ〜。ハイブリッド時のJC08モード燃費は19.2km/ℓというスペック値が出ています。

走行状態などによっても異なると思いますが、ガソリンを使わないで走る状態が50kmほどあるとすれば、ハイブリッドの実燃費で考えても3ℓほどの燃料が節約できるわけです。

またかつてパジェロで一世を風靡した三菱らしく、EVの4WDシステムながらロックモード(擬似的なセンターデフロックモード)を備えており、統合的にトラクションなどを制御するデバイス「S-AWC」と共に、優れた悪路走破性の確保に寄与しています。

価格は約366万円からと、他の車種に比べると100万円以上も高いのですが、愛車の使用範囲がそれほど広くないというユーザーにはメリットが大きいかもしれません。

今回は主な低燃費SUVをご紹介してきましたが、輸入SUVの世界でも今後、PHEVが続々と導入されます。日本国内では燃料代が高騰し、今後も値下がりする可能性は極めて低い状況です。

購入時には一般的なガソリン車よりも車両価格が高いため、かなり迷うと思います。ディーゼルエンジンやハイブリッド車を購入する場合は、愛車の使用頻度が高い人ほどメリットがあると言われています。皆さんも自分のライフスタイルを考えて、賢い車選びをしてみてください。

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