日産 フェアレディZのグレード比較!3つあるグレードの違いとは?【プロ徹底解説】

フェアレディZ

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2022年に発売開始となった新しい日産のフェアレディZ。そのグレード編成は6つになっています。それぞれのグレードで、どのような違いがあるのかを解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
フェアレディZで特におすすめなグレードはこれ!
  • フェアレディZ version ST(6MT)
    最上級グレードで走行性能と豪華装備を両立
  • フェアレディZ version S(6MT)
    大径ホイールやブレーキ強化で走行性能重視のグレード
  • フェアレディZ version T(9AT)
    本革シートなど豪華装備で快適性を重視したグレード

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
日産 フェアレディZ グレード別比較表
フェアレディZはMTとATに、それぞれ3グレード
フェアレディZの3つのグレードのエクステリアの違い
フェアレディZの 3つのグレードのインテリアの違い
フェアレディZの3つのグレードの機能面での違い

日産 フェアレディZ グレード別比較表

項目 3.0 バージョン ST 3.0 バージョン S 3.0 バージョン T
型式 3BA-RZ34 3BA-RZ34 5BA-RZ34
新車価格 646.3万円 606.3万円 568.7万円
中古車価格 39〜1,450万円 39〜1,450万円 39〜1,450万円
販売開始年月 2022年4月25日 2022年4月25日 2022年4月25日
車両重量 1,590kg 1,580kg 1,620kg
乗車定員 2名 2名 2名
ドア数 3ドア 3ドア 3ドア
排気量 2,997cc 2,997cc 2,997cc
駆動方式 リア リア リア
燃料 無鉛プレミアム 無鉛プレミアム 無鉛プレミアム
燃費 9.5km/L 9.5km/L 10.2km/L
トランスミッション マニュアル マニュアル マニュアルモード付AT
ハンドル
全長×全幅×全高 4,380mm×1,845mm×1,315mm 4,380mm×1,845mm×1,315mm 4,380mm×1,845mm×1,315mm
最小回転半径 5,200mm 5,200mm 5,200mm
前輪サイズ 255/40R12 255/40R12 245/45R10
後輪サイズ 275/35R12 275/35R12 245/45R10
福祉車両 - - -

フェアレディZはMTとATに、それぞれ3グレード

新型フェアレディZのグレード編成は6つ。6MTは、標準モデルと、version S、そしてversion ST。9ATは、標準モデルとversion T、そしてversion ST。ミドルグレードが、6MTがversion S、9ATがversion Tとなるのがポイントです。6グレードの価格は以下のようになります。
フェアレディZ(6MT)      524万1500円
フェアレディZ version S(6MT)  606万3200円
フェアレディZ version ST(6MT) 646万2500円

フェアレディZ(9AT)      524万1500円
フェアレディZ version T(9AT)  568万7000円
フェアレディZ version ST(9AT) 646万2500円

フェアレディZの3つのグレードのエクステリアの違い

グレードのエクステリアの違いは、フロント&リヤスポイラーと、ホイール&タイヤになります。ヘッドライト関係は全グレードで同じになります。
フロント&リヤスポイラーは、6MTのversion Sと、6MTと9ATのversion STに装備されています。逆に言えば標準グレードと、9ATのversion Tには装備されていません。
ホイールとタイヤは、標準グレードが18インチのアルミホイールにフロント/リヤに245/45R18のタイヤという組み合わせ。前後同じ寸法です。9ATのversion Tは、標準と同じホイールとタイヤになります。そして、6MTのversion Sと6MTと9ATのversion STには、フロント19インチ×9.5J、リヤ10インチ×10Jのアルミホイールに、フロント255/40R19・リヤ275/35R19のタイヤが装着されます。前後で異なるサイズというのが特徴です。

フェアレディZの 3つのグレードのインテリアの違い

インテリアは、全グレードで本革巻きステアリングと12.3インチのフルデジタルメーター、3連サブメーター、9インチのワイドディスプレイであるNissan Connectナビゲーションシステム、本革巻きパーキングブレーキレバー、アルミペダルが標準装備となります。
グレードで異なるのはシート素材とドアトリムクロスです。標準モデルと、6MTのversion Sはファブリックシートにトリコットのドアトリムクロス。それに対して、9ATのversion Tと6MTと9ATのversion STは本革とスエード調ファブリックのコンビシートと、スエードのドアトリムクロスとなります。
また、BOSEサウンドシステムと、その機能であるアクティブサウンドコントロール/アクティブノイズコントロールは、9ATのversion Tと6MTと9ATのversion STだけに標準装備となります。

フェアレディZの3つのグレードの機能面での違い

機能面の違いは、ブレーキとLSDです。4輪アルミキャリパー(フロント4ポッド・リヤ2ポッド)のブレーキとメカニカルLSDが、6MTのversion Sと、6MTと9ATのversion STに装備されています。
自動ブレーキなどの安全・先進運転支援系の装備は、ほぼ全グレードで標準装備となります。唯一異なるのが、踏み間違い衝突防止アシストが、6MTに設定がなく、9ATのみの装備となるところです。
新型フェアレディZのグレード体系は、標準にミドル、上級という3グレードを基本としつつ、ミドルグレードは6MTと9ATで、ちょっと異なるというものになっていました。ミドルグレードの内容を見ると、6MTは大きなホイール&タイヤ、そしてブレーキとメカニカルLSDを装備していることで、走行性能を重視していることがわかります。一方、9ATでは、ホイールなどは標準と同じで、本革シートが上級と同じになっています。つまり、こちらは豪華さを重視するということ。性格付けがはっきりしているので、購入時に迷うことはあまりないのではないでしょうか。

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