トヨタ GR86と日産 新型フェアレディZを比べてみた!エンジンスペック・燃費・室内サイズはどちらが優れてる?【プロ徹底比較】

GR86

トヨタ GR86と日産 新型フェアレディZは、国産スポーツカーの代表的なモデルです。

GR86は2021年10月に販売を開始、新型フェアレディZは2022年1月14日に東京オートサロンで13年ぶりに新型モデルが発表されました。

販売開始前から話題となっていた両者ですが、選ぶとすればどちらが優れているのでしょうか。そこで、エンジンスペックや燃費、室内サイズなどから比較していきます。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

Chapter
エンジン・パワートレインの比較
ボディサイズ・室内サイズ・最小回転半径の比較
車両価格の比較

エンジン・パワートレインの比較

GR86に搭載されるのは、全グレード共通で新しい2.4リッターの水平対向4気筒FA24型エンジンです。

先代モデルでは2.0リッターだった排気量を2.4リッターへアップすることで動力性能を向上。最高出力235ps/最大トルク250Nmを発揮し、0-100km/h加速は6.3秒を記録します。

一方、フェアレディZに搭載されるエンジンは、2019年に登場した現行型V37スカイラインのR400に搭載されていた、3.0リッターのV型6気筒VR30DDTT型ツインターボエンジンです。

最高出力405ps/最大トルク475Nmを発生させるハイパワーエンジンであり、この出力を6,400rpmという現代のV6ターボとしては異例の高回転域で発揮します。

そもそもの排気量が異なるため、エンジンの動力性能の高さに関してはフェアレディZに軍配があがりますが、燃費性能ではGR86がWLTCモードで11.7~12.0km/L、フェアレディZが9.5~10.2km/LとGR86が勝る結果となりました。

ボディサイズ・室内サイズ・最小回転半径の比較

トヨタ GR86のボディサイズは、全長4,265mm×全幅1,775mm×全高1,310mm、ホイールベースは2,575mmであり、新型フェアレディZのボディサイズは全長4,380mm×全幅1,845mm×全高1,315mm、ホイールベースは2,550mmです。

このことから、ホイールベースはGR86が僅かに長く、ボディサイズ自体はすべての数値でフェアレディZが一周り大きい設計になっていることが分かります。

また、室内サイズはGR86が室内長1,625mm×室内幅1,480mm×室内高1,060㎜、新型フェアレディZが室内長975mm×室内幅1,495mm×室内高1,065㎜です。

フェアレディZは室内長がGR86と比較して極端に短くなっていますが、これはフェアレディZが2人乗り、GR86が4人乗りで、そもそも設計上のパッケージングが異なることに由来しています。

そして、最小回転半径はGR86が5.4m、フェアレディZが5.2mです。取り回しの良さではフェアレディZが、わずかに上回る結果となりました。

車両価格の比較

GR86の販売価格は、競技車などに使われる「RC」が279万9,000円、ミドルグレードの「SZ」が303万6,000円~319万9,000円、トップグレードの「RZ」が334万9,000円~351万2,000円となっています。

一方、新型フェアレディZは、エントリーグレードで524万1,500円、「バージョンT」が568万7,000円、「バージョンS」が606万3,200円、「バージョンST」が646万2,500円です。

エントリーグレードと「バージョンST」には、それぞれMTとATがありますが、価格に差はありません。

このことから、販売価格には大きく開きがあり、新型フェアレディZはGR86のおよそ2倍の価格が設定されていることが分かるのではないでしょうか。

以上のように比較を行いましたが、パッケージングやエンジンスペック、価格帯も大きく異なることから、単純な優劣を付けられるものではありません。

それもそのはずであり、本来GR86とフェアレディZは違うカテゴリーに属する車であるためです。

2リッタークラスで取り回しの良いスポーツがGR86、3リッタークラスのツインターボエンジンを搭載した本格スポーツが新型フェアレディZという棲み分けとなるというのが多くの人の見解ではないでしょうか。

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ