ホンダ ステップワゴンは新型(6代目)になってどう変わったのか?モデルチェンジによって変わった部分を先代と比較【プロ徹底解説】

ステップワゴン

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ホンダのステップワゴンのフルモデルチェンジが、2022年5月26日に発表されました。

今回のモデルチェンジによって、6代目となるステップワゴンですが、新型になってどう変わったのでしょうか。

今回は、モデルチェンジによって変わった部分を先代と比較します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
グレード展開が変化した
大型化したボディ
シートアレンジの自由度が拡大

グレード展開が変化した

ステップワゴンは、6代目になるにあたりグレード展開が刷新されました。

先代モデルにあたる5代目ステップワゴンでは、標準とエアログレードである「スパーダ(SPADA)」という2つのグレード構成となっていました。

しかし、6代目ステップワゴンでは標準モデルを「エアー(AIR)」とし、高級感や精悍さを演出する「スパーダ」はそのままに、シンプルかつ清潔さを感じさせる「エアー」との並列グレードとします。
つまり、標準デザインのモデルを、エアロの装着によって人気が高かった「スパーダ」にはない魅力を持った新たなグレードと設定することで、グレード格差をなくしつつ、ユーザーの嗜好に合わせて選びやすくしたといえるでしょう。

大型化したボディ

先代モデルでは、標準グレードが全長4,690mm×全幅1,695mm×全高1,840~1,855mmで5ナンバーサイズ、「スパーダ」が全長4,760mm×全幅1,695mm×全高1,840~1,855mmで3ナンバーサイズと、グレードによってボディサイズに違いがありました。

しかし、6代目ステップワゴンでは全長4,800~4,830mm×全幅1,750mm×全高1,840~1,855mmと、全長を標準から「エアー」比で110mm、全幅を55mm拡大させ、ステップワゴンの歴史上はじめて全車で3ナンバーサイズとなったのです。
さらに、フロントのピラーを立ててルーフを長くし、サイドウインドウ下端を50mm高くすることで、実寸だけでなく視覚的にもボディが大きく厚く見えるようにしています。

ただし、室内空間の広さについては先代モデルとほとんど変化がありません。6代目ステップワゴンは、3代目ステップワゴンに採用されていたプラットフォームをそのまま流用しています。
4代目から5代目にモデルチェンジした際には、ホイールベースの延長がなされました。しかし、5代目から6代目となったモデルチェンジでは、ホイールベースは2,890mmと据え置きです。

そのため、5代目ステップワゴンの室内寸法が室内長3,220mm×室内幅1,500mm×室内高1,405~1,425mmであったのに対し、6代目ステップワゴンは室内長2,845mm×室内幅1,545mm×室内高1,410~1,425mmと、むしろ室内長は短くなり、室内幅が拡大するという結果になっています。

シートアレンジの自由度が拡大

6代目ステップワゴンでは、先代と比較してシートアレンジの自由度が増しています。

5代目ステップワゴンでは、2列目シートが前後にしかスライドしませんでしたが、6代目ステップワゴンではキャプテンシートの場合、横方向へのスライドも可能になっています。
2列目シートの橫スライド量は右側シートで75mm、左側シートはより移動量を増やして最大115mmのスライド幅に設定されています。

加えて、前後へのスライド量もシートをもっとも内側に寄せた状態で最大865mmとしました。
2列シートの標準はキャプテンシートですが、オプションでベンチシートを選ぶことで8人乗り仕様にすることも可能です。

また、3列目シートは床下格納ができ、2列目と3列目シートの背もたれを倒せばフラットな空間にすることもできるようになっています。
6代目となったホンダ ステップワゴンは、原点回帰したともいえる使いやすさが魅力です。

今回取り挙げたような変化の他にも、先代の特徴的だったわくわくゲートの廃止など、変化した点は数多くあります。

しかし、その変化すべてがユーザーのことを第一に考えたステップワゴンの進化だといえるのではないでしょうか。
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