あれ?エアコンが効きにくいかも…?エアコンの故障を確認する方法とは?

エアコン

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夏場、いつものようにエンジンを始動しても、思うようにエアコンが作動せず車の車内が冷えないこともありますよね。

そのような場合、エアコンの故障を疑うことになりますが、具体的にどこをチェックすればよいのでしょう。すぐにできるエアコンの故障の確認方法を紹介します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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まずは、スイッチやフィルター、冷却水などを疑う
コンプレッサーやエアコンガスに異常があるケースも

まずは、スイッチやフィルター、冷却水などを疑う

比較的よくある軽いトラブルは、エアコンスイッチ、フィルター、冷却水です。

まずは、初歩的なことですがエアコンの「A/C(Air/Compressor」スイッチがONになっているかを確認します。これをONにしないとそもそもエアコンは作動しません。また、「内気循環」スイッチがONになっているかも確認します。内気循環でなく外気循環がONなっていると、外気を取り入れ換気を行うため、車内が上手く冷えません。

続いて、エアコンが効きにくくなることに加え、異臭や異音などが聞こえる場合は「エアコンフィルター」の汚れが疑われます。エアコンフィルターはグローブボックスの奥に設置されています。グローブボックスを外し、フィルター表面の汚れやつまりを確認しましょう。グローブボックスの外し方が分からない場合は、ディーラーなどで点検してもらうのがよいでしょう。

「冷却水(ラジエーター水)」が減っていてもエアコンの能力が低下します。ボンネットを開けるとリザーバータンクにピンク色の液体が入っているのが見えますが、それがラジエーター水です。タンクのめもりをみて液が減っている場合は、補充や交換が必要です。

コンプレッサーやエアコンガスに異常があるケースも

エアコンの「コンプレッサー」に不具合が生じていてもエアコンが効きにくくなります。コンプレッサーが正常に動作しているかを確認する方法は、エンジンを作動させた際に「カチッ」と音がするかです。その音がしないと何らかの原因でコンプレッサーが止まってる可能性が疑われます。

さらに確実な確認方法は、ボンネットを開け、内部のコンプレッサーのベルトとプーリーが回っているかを目視でチェックする方法です。プーリーが止まっている場合は故障の可能性がありますので、ディーラーなどで詳しい調べてもらいましょう。

続いて「エアコンガス」が不足していてもエアコンの能力が低下します。ボンネットを開け、リキッドタンク付近にある「サイトグラス」と呼ばれる穴をのぞくと、中のガスの状態が確認できます。液体が流れ、たまに気泡が出る程度であれば、ガスは足りています。一方、泡が白く濁っている場合はガス不足、大きな透明の泡が浮いている場合はガス詰まりが疑われます。

ただしサイトグラスはあくまで目安であり、これだけで確実な判断はできません。最近の車にはそもそもサイトグラスが装着されていない車種もあります。確実に判断するには、ディーラーなどで専門的な器具を用いてチェックしてもらう必要があります。

この他にも「エバポレーター」の故障や「サーモスタット」の故障など、エアコンの故障原因はまだまだあります。まずは今回紹介した確認方法で身近な部分からチェックをし、それでも原因が掴めない、もしくは自分でチェックするのは不安といった場合は、ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなどで点検を行ってもらうのがよいでしょう。
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