6速MTも用意されたホンダ N-VANのエンジンや燃費、スペックなどを詳しく紹介【プロ徹底解説】

ホンダ N-VAN

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商用としても趣味車としてもたっぷり楽しく使えるN-VAN。基本的には積載性や使い勝手が気になるモデルですが、クルマとしての性能も気になるところ。

そこで今回は、N-VANの詳しいスペックを見ていきたいと思います。

文・写真/伊藤 梓

伊藤 梓|いとう あずさ

クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。現在は自動車ライターのほか、クルマを題材にしたイラストレーターとしても活動中。FMヨコハマで放送中の「The Motor Weekly」では、番組パーソナリティも務め、その経験を活かし、自動車関係の動画やトークショーなどにも出演している。

伊藤 梓
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燃費は17.0~19.8km/L
ターボ車はCVTのみ
注目は6MT

燃費は17.0~19.8km/L

N-VANに搭載されるのは、ホンダの軽自動車群である最新Nシリーズに搭載されるエンジンと同様の658cc直列3気筒エンジン「S07B」となります(2022年6月現在)。このエンジンは、軽自動車のエンジンの中でもロングストローク化されており、燃焼効率が向上しています。

「G」「L」「+STYLE FUN」は、自然吸気エンジンを搭載しており、最高出力/最大トルクは、53ps/64Nm。「+STYLE FUN・ターボ」は、その名の通りターボエンジンを搭載しているため、他のモデルよりも11ps/40Nm向上した64ps/104Nmとなります。

WLTCモードでの燃費は、自然吸気エンジンの2WDが19.2〜19.8km/L、4WDが17.4〜18.0km/L、ターボエンジンの2WDが17.0〜18.8km/Lとなります。当然ですが、もっとも燃費が良いのは、自然吸気エンジンの2WDモデルです。またトランスミッション別では、カタログ燃費は、CVTよりも6MTの方が良いようです。

ターボ車はCVTのみ

また、トランスミッションは、「+STYLE FUN・ターボ」はCVTのみとなりますが、それ以外のグレードは、CVTと6MTから選択することができます。近年では、MT車とAT車の価格が変わる傾向にありますが、N-VANでは、ATを選んでもMTを選んでもどちらも同じ本体価格になるところもポイントです。

搭載されるCVTは、CVTでありながらも走行シーンに合わせて変速比を変化させ、最適な状態を維持してくれます。また、静粛性にも配慮しており、自動でエンジンを低回転に抑えてくれるそうです。

注目は6MT

そして、さらにこのマニュアルトランスミッションは、商用の軽自動車にしては豪華とも言える、6MT!他メーカーの商用モデルを見ると、5MTが主流なので、さらにもう一段多段化しているのは、ホンダらしいとも言えますね。

高速道路などを走行する時には、5段だとどうしても回転数が上がりすぎて車内がうるさくなったり、燃費が悪化してしまうので、6MTモデルであれば遠出もより快適になりそうです。

実はこの6MTは、S660のトランスミッションをベースにしたもの。ただ、N-VANはインパネにシフトが生えていますし、シフトノブの形状も異なり、ギア比も変わっているので、正直「同じミッションです」と言われてもピンと来ないかもしれません。
ホンダにはNシリーズという軽自動車のカテゴリがあり、部品共有も上手くできていることもあって、N-VANのような商用車であっても、エンジンやミッションがきちんとしたものを搭載されてます。

N-VANは、これらによってより運転しやすくなっているので、軽商用車の新しい可能性を感じました。
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