「黒い車」の温度は猛暑で57度に!?「白い車」との温度差は?

駐車場

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一般的に、ボディが黒い車の方が車内は暑くなると言われますが、白い車と比較してどれくらい差があるのでしょう。また、なぜ黒い車は暑くなるとされているのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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黒という色の特性に秘密がある

黒という色の特性に秘密がある

結論から言えば、ボディカラーが黒い車と白い車では黒い車の方が、車内の温度は高くなる傾向にあります。

なぜならば、黒という色は目で見える光、つまり可視光や赤外線を吸収して集める特性があるためです。

逆に、白い色は可視光や赤外線を反射する特性があるため、光のエネルギーが吸収されないとされています。

そして、車内の温度が上昇する原因は、フロントガラスなどから差し込んだ光がシートやダッシュボードに集まり熱を溜めるためです。

一般的な車の外装は、鋼鉄を圧延機で引き延ばした鋼板と呼ばれる素材で構成されています。ボディカラーが黒い車では、その鋼板に熱を吸収するために、ガラスから差し込んだ光だけでなく外側に滞留した熱が加わることで、白い車よりも車内の温度が高くなるのです。
JAFが行った実証実験によると、8月の晴天下で気温35度のなか、4時間に渡り車を放置した結果、黒い車は車内の最高温度は57度に達し、白い車では52度だったと報告されています。

5度の差ではあるものの、特に黒い車では気温が上昇する速度が速いことが確認されており、計測開始から30分後には車内温度がおよそ45度になったことが分かっています。

このことから、黒い車と白い車では黒い車の方が気温の上昇が速く、気温自体も高くなることが分かります。

しかし、どのようなボディカラーであっても、屋根がない駐車場などに車を停めておく場合、炎天下では車内にライターやスプレーといった引火の危険性があるものや、小さな子供を置き去りにしておくのは危険であり、避けるべきでしょう。
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