タクシーの燃料はガソリンじゃない!「LPG」って一体なに?
更新日:2024.09.09
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街を走るタクシーの多くは、ガソリンや軽油ではなく、LPガス(LPG)を燃料としています。
一般的な車ではまず採用されることのないLPGですが、なぜタクシーには採用されているのでしょうか?
一般的な車ではまず採用されることのないLPGですが、なぜタクシーには採用されているのでしょうか?
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- ガソリンじゃない!タクシー燃料のLPGとは?
ガソリンじゃない!タクシー燃料のLPGとは?
国土交通省の調査によると、2020年時点で全国には18万1900台の法人タクシーと、3万1150台の個人タクシーが存在しているようです。法人タクシーのベースとなることが多いトヨタ クラウン・コンフォートやJPN TAXIは、一般的な車と異なりLPGを燃料としています。
LPGとは「液化石油ガス」を指し、気体燃料であるプロパンやブタンなどを液化したものです。家庭用としても用いられることが多く、混合比率などに多少の差はあるものの、いわゆる「プロパンガス」と基本的には同じものです。
このように、LPG自体は身近な燃料と言えますが、車の燃料として使用されることは、タクシーを除いてほとんどありません。では、なぜタクシーはLPGを採用しているのでしょうか?
LPGとは「液化石油ガス」を指し、気体燃料であるプロパンやブタンなどを液化したものです。家庭用としても用いられることが多く、混合比率などに多少の差はあるものの、いわゆる「プロパンガス」と基本的には同じものです。
このように、LPG自体は身近な燃料と言えますが、車の燃料として使用されることは、タクシーを除いてほとんどありません。では、なぜタクシーはLPGを採用しているのでしょうか?
最も大きな理由は、ガソリンやディーゼルに比べてコストが安い点です。上述のように、LPGは家庭用燃料としても利用されていることから、より生活必需度が高い品であるとして、ガソリンよりも税率が安く設定されています。そのため、レギュラーガソリンに比べておおよそ60%程度の価格となっています。
また、ガソリンやディーゼルに比べてCO2の排出量も少ないとされており、環境性能が高いという点でもメリットがあります。
一方、LPGタンクはかなりの大きさとなり、タクシーの場合もトランクスペースのかなりの部分を使用しています。また、LPGを充填可能なスタンド自体の数も少なく、そういった意味では、一般的な車がLPGを燃料とすることのメリットはあまり多くありません。
ただ、タクシーは走行エリアや走行距離が限られていることや、大量の荷物をトランクに積む機会もそれほど多くないことから、LPGのデメリットよりも、メリットのほうが大きいため、現在でも多くのタクシーがLPGを採用しているようです。
また、ガソリンやディーゼルに比べてCO2の排出量も少ないとされており、環境性能が高いという点でもメリットがあります。
一方、LPGタンクはかなりの大きさとなり、タクシーの場合もトランクスペースのかなりの部分を使用しています。また、LPGを充填可能なスタンド自体の数も少なく、そういった意味では、一般的な車がLPGを燃料とすることのメリットはあまり多くありません。
ただ、タクシーは走行エリアや走行距離が限られていることや、大量の荷物をトランクに積む機会もそれほど多くないことから、LPGのデメリットよりも、メリットのほうが大きいため、現在でも多くのタクシーがLPGを採用しているようです。