高速道路のトンネルが渋滞する理由とは

トンネル

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高速道路の渋滞には、ほかの場所に比べて発生しやすい場所があります。トンネルの入口部は、その代表的な場所のひとつですが、なぜ渋滞が発生しやすいのでしょうか?

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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ポイントは「無意識の減速」

ポイントは「無意識の減速」

車での移動で避けて通れないのが渋滞です。渋滞の原因は様々ですが、週末や連休の高速道路で起こる渋滞のほとんどは「交通集中渋滞」と呼ばれるもので、要するに車が多いことで起こるものです。

そんな交通集中渋滞ですが、特定の場所で起こりやすいという特徴があります。その代表的な場所のひとつが高速道路のトンネルの入口部で、NEXCO西日本によれば、交通集中渋滞の約20%がトンネル入口部で発生していると言います。

ドライバーの多くは、トンネルの入口部に差し掛かると、無意識のうちに減速をしてしまいます。その背景には、進行方向の視界が暗がりによってさまたげられることや、天井があることによる圧迫感などが影響していると言われていますが、前を走る車が減速することで、後続車も次々と減速し、その結果渋滞が発生するとされています。

高速道路における交通集中渋滞が発生しやすい場所には、トンネルの入口部のほかにも、上り坂やインターチェンジの合流部が挙げられますが、いずれも減速をしてしまいやすい場所です。
どれだけ車が多くても、すべての車が一定の速度で走っていれば、理論上は渋滞が発生することはありません。しかし、現実的には、様々な場所で減速をする車がいるため渋滞が発生してしまうのですが、なかでも減速をしてしまいやすい場所が、トンネルの入口部や上り坂、インターチェンジの合流部となっているわけです。

もちろん、安全運転の基本はスピードを出しすぎないことです。しかし、特に高速道路においては、一定のスピードを出さないとかえって危険というケースも少なくありません。法定速度や各種法規を遵守しつつ、流れに乗ることが重要です。

渋滞が発生すると、ドライバーや同乗者の負担は大きくなるのは言うまでもありません。たしかに、週末や連休など渋滞が発生しやすいタイミングはありますが、各ドライバーのちょっとした心がけで緩和できる渋滞もあるため、特に、トンネルの入口部や上り坂、インターチェンジの合流部など、無意識のうちに減速しやすい場所には注意し、もし必要以上に減速してしまった際には、適正なスピードになるまで、しっかりとアクセルを踏むようにしましょう。
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