高速道路に巨大な扇風機?いったい何の役割があるの?

ジェットファン

高速道路にあるトンネルの天井には、巨大な扇風機のような装置が取り付けられています。飛行機のジェットエンジンにも似た機械ですが、どのような役割があるのでしょうか。

Chapter
1番の役割は、トンネル内の換気

1番の役割は、トンネル内の換気

高速道路の天井に設置されている巨大な扇風機は、ジェットファンと呼ばれる装置です。

ジェットファンは、最大で風速30メートルほどにもなる風を生み出すことができ、およそ80から100mほどの間隔で設置されています。

このジェットファンが設置されている最大の目的は、トンネル内の空気を換気するためとされます。

トンネル内は風の通り道が少なく、排ガスが滞留しています。そのため、換気がされなければ視界が悪くなるだけでなく、外気導入にしている車両は排ガスを吸い込み、身体に何らかの悪影響を及ぼす可能性もあります。

このような問題を解決するために用いられるのがジェットファンであり、車が走ることで排出されるガスや砂ぼこりなどを、トンネルの外に送り出すのが目的です。

また、ジェットファンはトンネル内で火災が起きたときにも効果が期待できます。

トンネル内で、なんらかのトラブルによって自動車火災などが発生した場合、住宅火災などと同じく一酸化炭素を始めとする有害物質が発生します。

ジェットファンによる換気がなければ、トンネル内に有害物質が蔓延し、煙によって視界が奪われます。大きな被害が出ることが予想されるでしょう。

しかし、そのような場合でもジェットファンがあれば煙を上方に巻き上げ、換気をするとともに視界を確保します。トンネル内に取り残されてしまった人がいたとしても、安全確保に寄与してくれるのです。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
商品詳細