どうしてホイールの色はシルバー系が多いの?

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純正のホイールはもちろんのこと、社外品のホイールも多くはシルバー色を基本としています。ボディカラーが豊富になっている今、同じようにホイールの色も増えてもおかしくはないはずですが、シルバー系の色が多いのには何か理由があるのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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ホイールを造るための素材に関連している

ホイールを造るための素材に関連している

ホイールの多くがシルバー系の色となっているのは、ホイールの素材そのものがシルバー色である場合がほとんどであるためです。

ホイールの製造に用いられる金属は、アルミやスチール、マグネシウムにジュラルミンなど多岐にわたります。

それらの多くが素材の段階ですでにシルバー色であることから、鍛造/鋳造によって成型されただけでは素材そのものの色をしているのです。
もちろん、成型後に塗装やコーティングが施され、シルバー以外の色をしているホイールも数多く市販されています。

ですが、素材そのものの色を変えているわけではないため、塗装が剥げるとシルバー色の下地がむき出しになります。

また、ホイールの多くがシルバー色そのままである理由として、キズが付いても目立ちにくいという点が挙げられるでしょう。

これは、前述したホイールに施された塗装に関連しています。
例えば、ブラックの塗装が一部剥がれてしまうとシルバーになってしまい、悪目立ちしてしまいますが、塗装をしていないシルバー色のままであれば、下地が見えて色が変わってしまうこともありません。

さらに、シルバーが色として無難であるという意見もあるようです。

昨今、車のボディカラーは配色や塗装技術の発達によって非常にバリエーション豊かになっています。

しかし、シルバー色のホイールであれば、ボディカラーを選ばずに合わせやすいとされています。

メーカーとしても、ボディカラー毎に専用色のホイールを設定することはコスト的にも難しいでしょう。そのため、ホイールは合わせる色を選ばないシルバーのまま装着されているともいわれています。
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