車好きの疑問!なぜアクリルは車のガラスに使えないの?

ミニクーパー

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アクリルの窓は、サーキットを走る車などには積極的に採用されています。

アクリルは非常に軽量であることから、燃費や走行性能の向上が期待できるのです。

しかし、一般道では、窓がアクリルになっている車を見かけることはほとんどありません。

メリットがあるように思えるアクリル窓ですが、なぜ使われていないのでしょうか。
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車のガラスには規格がある

車のガラスには規格がある

車の窓にアクリルが使われていない最大の理由は、基本的に認可が降りない、つまり車検に通らないためです。

現在、車の窓に使用される安全ガラスは、品質及びガラスの種類ごとに使用できる箇所が道路運送車両法に基づく保安基準において定められています。

この保安基準は、国際連合の協定に基づく規則によって定められた技術基準を採用しています。

要件として、主に視界確保、飛び石など飛来物からの保護、事故発生時の被害軽減など、人命の安全や快適性を確保していなけれらならず、可視光線の透過率が70%以上であるなど、詳細な基準が設けられています。

そのため、窓ガラスには技術基準への適合を示す表示がなされており、具体例として、JIS マーク・FMVSS(米国連邦自動車安全基準への適合表示)・Eマーク(欧州連合指令への適合表示)の表示がある安全ガラスでなければ車に取り付けることはできません。
しかし、2022年時点での道路運送車両の保安基準第7章によれば、車の窓として採用される安全ガラスとは「合わせガラス、強化ガラス、部分強化ガラス、有機ガラス又はガラス-プラスチックとする」としています。

このことから、基準を満たしたうえで公認されたアクリルであれば、窓をアクリルにすることも可能だともいえます。

ただし、これは多くの場合で新規登録される新車や特殊な用途の車に適用され、一般的に市販されるような車や、すでに販売されている車のガラスをアクリルに入れ替えて車検に通ったケースは非常に稀のようです。

アクリルは非常に軽い素材として知られています。そのため、車重を少しでも軽くしたいサーキット走行を行う車などでは、窓をアクリルにすることは一般的に行われている手法です。

しかしながら、表面が傷つきやすく耐熱性に劣るといった弱点もあり、破損した場合の安全性という観点から新車に採用されていることはほとんどありません。

車のガラスとして採用するデメリットの大きさから、アクリルは窓ガラスに採用されないといえるでしょう。
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