クイズ!昔はよく見かけたこのクルクル回すレバーは何でしょう?

レギュレーターハンドル

技術の進歩が目覚ましい現代、過去には当たり前だったものの、今では姿を消しつつある装備がいくつもあります。

車のドアの内側に装着されているレバーもその1つでしょう。

古い車で見かけることが多かったこのレバーは、一体何をするためのものなのでしょうか?

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このレバーはウインドウを開閉するためのもの

このレバーはウインドウを開閉するためのもの

車のドア内側に付いているレバーは、回転させてウインドウを開閉させるための装備で、正式には「ウインドウレギュレーターハンドル」と呼ばれるものです。

現在では一部の商用や廉価グレード以外での採用はほぼ見られず、スイッチ1つで窓が自動開閉するパワーウインドウが当たり前となっていることから、使ったことがないという人も多いはず。

しかし、レギュレーターハンドルにはメリットも存在しています。

1つ目のメリットは、車のエンジンをオン、もしくはスタートさせた状態で無くても窓の開閉ができるという点でしょう。

現在多くの車に採用されているパワーウインドウは、モーターの力を使ってレギュレーターを作動させることによって窓を開閉しています。

一方で、レギュレーターハンドルを装備している車であれば、窓の開閉に車のキーすら必要ないのです。

2つ目のメリットは、窓の手動開閉は安全である点が挙げられます。

前述したように、パワーウインドウはモーターの力によって自動で窓を開閉します。そのため、挟み込む力が非常に強く、ウインドウに子供が挟まれる事故は少なからず発生しています。

もちろん、ウインドウが異物を挟んだと検知すると、自動で止まる安全機能も現在の技術で発達してはいますが、100%安全であるとはいえないのが現状です。

しかし、窓の開閉を人力で行うのであれば、そのような事故はほぼ起こりえません。便利であるとはいい難い装備ですが、レギュレーターハンドルを使った窓の手動開閉は、安全面から見ても非常に優れているといえるでしょう。

1964年、日産(当時はプリンス自動車工業)がデビューさせたグランドグロリアにパワーウインドウが初採用されて以降、レギュレーターハンドルは絶滅しかけています。

実際に触れる機会はほとんどないかもしれませんが、実物を見つけた時はその不便さを楽しんで見ても良いかもしれません。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道