バックフォグは使い方を誤ると違反になる? 正しい使い方を解説

スバルXV リアフォグランプ

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バックフォグは、輸入車や一部のモデルにオプションとして採用されている装備の1つです。視界が悪い場合に後続車に自分がいることを知らせることができ、追突事故などを防ぐ効果があります。しかし、バックフォグは適切に使わなければなりません。フロントのフォグランプのように気軽に使うと、知らない間に後続車に迷惑をかけてしまっているかも知れません。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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バックフォグは視界不良の時に使う

バックフォグは視界不良の時に使う

バックフォグとは、リアに装着されているフォグランプを指す装備のことです。

フォグランプ自体は車のフロント部分には一般的に装着されている装備の1つですが、輸入車や一部の国産車では雪が降る地域向けの寒冷地仕様のオプションとしてバックフォグが採用されています。

フォグとは英語で“Fog”であり、霧のことを指しています。このことから、バックフォグは霧が発生したり、豪雨・吹雪といった理由で起こる視界不良時に使用するのが基本です。
前方視界がクリアに確保されていない状態で、バックフォグは後続車に自分の存在を知らせるための装備であり、追突などを防ぐ効果が期待されるのです。

しかし、バックフォグは適切な場面で使用しなければ、後続車のドライバーに迷惑をかけてしまう可能性があります。

なぜなら、バックフォグはバックランプとほぼ同等の35W以下の光量で光るためです。そのため、前述したような視界不良では活躍する装備ですが、晴れた日の夜間では後続車のドライバーを眩惑してしまう可能性があるのです。

加えて、各都道府県が定めている道路交通法施行細則または道路交通法施行規則では、「車両等の運転者の目をげん惑するような光をみだりに道路に投射すること」を禁止行為として定めています。
そのため、視界に問題がない状態でバックフォグを点灯させていると、上記の法に抵触する可能性があります。

もっとも、バックフォグを点灯させたまま走行していたからといってすぐ検挙されるようなケースは非常に稀であるといえるでしょう。これは、ハイビームのまま走行している車がすぐ取り締まられないのと同じ理由です。
バックフォグの規定に関しては、道路運送車両の保安基準第37条の2によって詳細に決められており、規定内であれば装備すること自体は違法ではありません。

とはいえ、バックフォグの使用が推奨されるシチュエーションで適切に使わなければ、後続車のドライバーに非常に迷惑をかけてしまう装備であることも考慮すべきでしょう。
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